【球審】と【主審】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「球審」(読み方:きゅうしん)と「主審」(読み方:しゅしん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「球審」と「主審」という言葉は、どちらも「運動競技の審判員」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




球審と主審の違い

球審と主審の意味の違い

球審と主審の違いを分かりやすく言うと、球審とは野球やソフトボールの審判員を表し、主審とは野球やソフトボールだけでなく様々な運動競技の審判員を表すという違いです。

球審と主審の使い方の違い

一つ目の球審を使った分かりやすい例としては、「次の試合で球審を担う予定です」「球審はキャッチャーの後方で判定します」「球審1人と塁審3人で審判団が構成される」「球審の厳しすぎる判定に会場がどよめいた」などがあります。

二つ目の主審を使った分かりやすい例としては、「プロ野球の主審の年収はいくらぐらいだろう」「主審が必ず笛を吹くべき場面があります」「サッカーのルールを知らないのに主審なんてできません」「バレーボールの主審は記録席から見て左側に立ちます」などがあります。

球審と主審の使い分け方

球審と主審という言葉は、どちらも運動競技の審判員を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

球審とは、野球やソフトボールの試合において、キャッチャーの後ろで、投球の判定や試合進行を担う審判員を意味します。球審を指して「主審」と呼ぶこともありますが、野球における「主審」はあくまでも俗称です。

主審とは、スポーツ競技の審判員の中で、主な判定を下す人を意味します。例文にあるように、さまざまな競技に存在し、複数の審判員によって構成される場合、最終的な審判は主審に委ねられます。日本のプロ野球での主審は、正式には「責任審判員」と言います。

つまり、球審とは野球やソフトボールの審判員を表しますが、他の競技には存在しません。一方の、主審とは野球やソフトボールに限らず、さまざまな運動競技に存在します。また、野球における主審という呼び方は、俗称であることを覚えておきましょう。

球審と主審の英語表記の違い

球審も主審も英語にすると「chief umpire」となり、例えば上記の「球審を担う」を英語にすると「serve as the plate umpire」となります。

球審の意味

球審とは

球審とは、野球で、捕手の後ろにいて投手が打者に投げた球のボール、ストライクを見分けたり、打者の打球状態、また走者のホームベースでのセーフ、アウトなどの判定を下したりする審判者を意味しています。

球審の使い方

球審を使った分かりやすい例としては、「球審の基本動作を覚えてください」「球審の立ち位置について議論する」「プロの球審には試合出場手当が支払われる」「球審はその試合の最終的な権限を持っています」などがあります。

その他にも、「プロ野球の球審がもらう給料はどれぐらいだろう」「基本的に球審に英語力は必要ありません」「球審の威嚇行為が問題になっています」「球審の半ギレ動画がネットで炎上しています」などがあります。

球審の読み方

球審の読み方は「きゅうしん」です。同じ読み方をする熟語に「急進」や「休診」などがありますが、意味が異なるため書き間違いに注意しましょう。

球審の特徴

球審とは、キャッチャーの後方にいて、投手が打者に投げた球のボール・ストライクを見分けたり、また走者のホームベースでのセーフ・アウトなどの判定を下したりする審判者のことです。「チーフアンパイア」とも言います。

日本におけるプロ野球の審判団は、基本的に球審1人と塁審3人(一塁、二塁、三塁)の合計4人で構成されています。審判団の責任者を「責任審判員」と言い、球審が責任審判員になることが多くありますが、必ずしも球審が責任審判員になると決まっているわけではありません。

球審の類語

球審の類語・類義語としては、野球で主に各塁をめぐるプレーの判定をつとめる審判を意味する「塁審」、ボクシングやバスケットボールなどで審判員または主審などを意味する「レフェリー」などがあります。

主審の意味

主審とは

主審とは、競技の審判員の中で、主となって審判する人を意味しています。

その他にも、「野球で、球審」の意味も持っています。

主審の使い方

「バドミントンの主審は中央の高い椅子の上に座ります」「最終的な審判は主審に委ねられます」「英語が話せなくても国際試合の主審はできますか」などの文中で使われている主審は、「競技の審判員の中で、主となって審判する人」の意味で使われています。

一方、「少年野球の主審に求められる役割を考える」「野球未経験でも主審をやることはできますか」「球審のジェスチャーとコールを教えてもらう」などの文中で使われている主審は、「野球で、球審」の意味で使われています。

主審とは、上記の例文にあるように複数の意味を持ち、それぞれの意味で用いられているため、文脈により意味を捉える必要があります。主審の「主」は重要なさまや中心になるさま、「審」は物事を詳しく調べて明らかにすることを表す漢字です。

主審の特徴

野球の試合における主審とは、「球審」の俗称です。これまで報道や場内アナウンスなどで球審を指して主審と呼んでいましたが、野球には主審という肩書名称の審判員は存在しません。主審の意味に相当するのは責任審判員ですが、球審が責任審判員であるとは限りません。

主審の対義語

主審の対義語・反対語としては、競技やゲームで主審を補佐する審判員を意味する「副審」などがあります。

主審の類語

主審の類語・類義語としては、バレーやサッカーなどでボールが線外に出たかどうかなどを判定する人を意味する「線審」、競技の進行や勝敗の判定などをする審判員を意味する「ジャッジ」、野球の球審や塁審および線審の総称を意味する「アンパイア」などがあります。

球審の例文

1.捕手の位置を考慮しながらスロットポジションで投球判定をするのが、球審の基本的なやり方です。
2.草野球の球審を任されてしまい、ジェスチャーとコールを必至で覚えています。
3.今日のプロ野球の試合に、独特のストライクコールで知られる球審が出るので楽しみです。
4.野球の試合では、球審とは別に責任審判員がダイヤモンド内の審判員から選ばれることがあります。
5.ゾーンいっぱいに入った最高の速球に見えましたが、球審はボールと判定しました。

この言葉がよく使われる場面としては、野球の試合で、投球の判定や打者に対する判定、競技の進行に関わる宣告などを行う審判員を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、球審という言葉は、プロ野球や草野球などの野球の試合のシーンで用いられています。

主審の例文

1.Jリーグの試合で初めて女性が主審を務めたことは、サッカー業界の大きなニュースになりました。
2.バレーボール部の先輩に、主審のやり方を教えてもらいました。
3.バドミントン団体戦の主審をすることになり、朝から少し緊張しています。
4.ソフトテニスの主審が発するセリフを一覧表にして、新入部員に配布しました。
5.ゆくゆくは大リーグで主審を務めたいので、野球に関する英語をマスターしたいです。

この言葉がよく使われる場面としては、一つの運動競技で数人の審判員がいるときに主となって審判する人、特に野球で球審、チーフアンパイアを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、主審という言葉は、野球だけでなく様々な運動競技の試合で用いられています。

球審と主審という言葉は、どちらも「運動競技の審判員」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、野球やソフトボールで投球を審判する人を表現したい時は「球審」を、様々な競技で主となって審判する人を表現したい時は「主審」を使うようにしましょう。

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