【原油】と【石油】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「原油」(読み方:げんゆ)と「石油」(読み方:せきゆ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「原油」と「石油」という言葉は、どちらも「地下から採掘した液体燃料」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




原油と石油の違い

原油と石油の違いを分かりやすく言うと、原油とは地下から採掘されたままの状態の石油、石油とは原油と原油を精製して作られる液体燃料の総称という違いです。

一つ目の原油を使った分かりやすい例としては、「市場は原油価格の動向を注視しています」「昨年度の原油輸入量は過去最大となりました」「原油価格のチャートをリアルタイムで見ています」などがあります。

二つ目の石油を使った分かりやすい例としては、「石油資源の枯渇は深刻な問題である」「世界の石油埋蔵量は増加傾向にあります」「おすすめの石油給湯器があったら教えてください」「石油ファンヒーターのニオイが気になる」などがあります。

原油と石油という言葉は、どちらも油井(ゆせい)を通して地下から採掘した液体燃料を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

原油とは、地下から採取されたままの天然の石油を意味します。一般に黒褐色の粘い液体であり、主成分は炭化水素です。原油を精製すると、ガソリン・灯油・軽油・重油などの燃料油や、アスファルト・パラフィなどの石油製品を生産することができます。

石油とは、原油と、そこから精製されたガソリン・灯油・アスファルトなどの石油製品を指す総称です。堆積層に取り込まれた古代生物中の有機物に由来する化石燃料であり、特に、灯油を指していうことが多い言葉です。

つまり、原油とは石油の一種であり、地下から採取されたままの状態であり、石油とは、原油と原油を精製した各種製品の総称です。二つの言葉を比べると、原油よりも石油の方が広い意味を持ち、汎用性のある言葉だと言えるでしょう。

原油を英語にすると「crude oil」「petroleum」となり、例えば上記の「原油価格」を英語にすると「crude oil price」となります。一方、石油を英語にすると「coal oil」「petroleum」となり、例えば上記の「石油資源」を英語にすると「oil resources」となります。

原油の意味

原油とは、油井(ゆせい)から採掘されたままの精製していない石油を意味しています。

原油を使った分かりやすい例としては、「原油生産量ランキング1位はどこですか」「原油は常圧蒸留装置を使って精製します」「原油換算係数は国際的に共通な尺度です」「原油価格の見通しについてコメントをください」などがあります。

その他にも、「日本は原油を中東から輸入しています」「原油価格チャートをチェックする」「原油先物ファンドに投資しています」「30年の原油価格推移をグラフにしました」「原油ETFはほぼ24時間取引できます」などがあります。

原油の「原」は物事の出てくるもとや起こりを表し、「油」は水に溶けず軽い可燃性物質の総称を表します。原油とは、地下から油井(ゆせい)により採取されたままの未加工の鉱油を意味します。粘着性のある黒褐色あるいは赤褐色の液体で、地質時代に海底に堆積した有機物が変化したものです。

原油を用いた日本語には「原油価格」があります。原油価格とは、原油を取引する際の価格を意味します。米国産標準油種(WTI)、北海ブレント原油、ドバイ原油が国際的な原油相場の三大指標で、先物価格が重視されます。原油価格の単位は「バレル」が使われ、1バレルあたりのドルで表示します。

原油の対義語・反対語としては、原油を精製することを意味する「精油」などがあります。

原油の類語・類義語としては、原油を分別蒸留する際に低沸点で得られる油を意味する「揮発油」、高級脂肪酸とグリセリンとのエステルを意味する「油脂」、燃料用や機械用などの油を意味する「オイル」などがあります。

石油の意味

石油とは、種々の炭化水素の混合物を主成分とする液状の物質を意味しています。

その他にも、「原油を精製・加工した石油製品の総称」の意味も持っています。

「石油はあと何年でなくなりますか」「石油化学工業の現状と課題を考える」「石油とレアアースは海底資源です」などの文中で使われている石油は、「種々の炭化水素の混合物を主成分とする液状の物質」の意味で使われています。

一方、「石油タンカーの排水量は船の大きさにより様々です」「石油の値段はどうやって決まるのだろう」「おしゃれな石油ストーブを探しています」などの文中で使われている石油は、「原油を精製・加工した石油製品の総称」の意味で使われています。

石油とは、上記の例文にあるように二つの意味を持ち、それぞれの意味で用いられているため、文脈により意味を判断する必要があります。石油の「石」は岩石や鉱石を表し、「油」は水に溶けない可燃性の物質を表す漢字です。

石油を用いた日本語には「石油化学コンビナート」があります。石油化学コンビナートとは、石油化学に関連する複数の工場が集積し、パイプラインで原料や燃料などを相互に供給し合うことで、効率的に石油化学製品を生産する工業地帯のことです。

石油の対義語・反対語としては、古代の植物体が自然の炭化作用を受けて生じた可燃性堆積岩を意味する「石炭」などがあります。

石油の類語・類義語としては、石油系の重質炭化水素油を意味する「重油」、重油に比べて沸点が低い石油製品を意味する「軽油」、灯火をともすのに用いる油を意味する「灯油」、沸点範囲が30〜220℃の揮発性石油留分および製品の総称を意味する「ガソリン」などがあります。

原油の例文

1.最新の原油産出国ランキングでも、アメリカが首位を維持しています。
2.1バレルあたりの原油価格のチャートを、長期的にチェックしています。
3.原油先物の価格がマイナス圏まで下落し、前代未聞の異常事態が起きています。
4.原油急落の背景には、急速に高まった地政学的リスクがあります。
5.ドバイ原油は、アジア市場における中東産原油の主要な価格指標となっています。

この言葉がよく使われる場面としては、油井(ゆせい)から採取したままの石油を表現したい時などが挙げられます。

例文5にある「ドバイ原油」とは、アラブ首長国連邦のドバイ首長国で生産される原油のことです。東京商品取引所などに上場され、国際的な原油価格の指標の一つとなっています。

石油の例文

1.石油はいつかなくなるため、再生可能エネルギーへの転換が求められています。
2.製油所の見学会で、石油は何からどうやってできるのか説明を受けました。
3.石油の正体は炭素と水素から成る多様な化合物の集合体であり、単なる生物の死骸ではない。
4.現在研究が進められている人工石油が実用化されたら、安定した燃料供給が可能になります。
5.アラブの石油王との出会いを夢見て、ドバイ旅行を決行しました。

この言葉がよく使われる場面としては、炭化水素を主成分とする天然に産する液状の混合物、ガソリン・灯油・軽油・重油など石油製品の総称を表現したい時などが挙げられます。

例文4にある「人工石油」とは二酸化炭素と水素などを合成して製造される人工的な石油のことです。例文5の「石油王」とは、石油に関連したビジネスで成功を収め、大富豪となった実業家を指します。

原油と石油という言葉は、どちらも「地下から採掘した液体燃料」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、地下から採掘されたままの状態の石油を表現したい時は「原油」を、原油と原油を精製して作られる液体燃料の総称を表現したい時は「石油」を使うようにしましょう。

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