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【付く】と【着く】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「つく」という読み方、似た意味を持つ「付く」と「着く」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「付く」と「着く」という言葉は同音の言葉で、どちらも似た意味を持ちますが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「付く」と「着く」の違い

「付く」と「着く」の意味の違い

付くと着くの違いを分かりやすく言うと、内側の意識や自然的な働きによるものか、外側から見た事実や人工的なものかの違いです。

「目に付く」「足跡が付く」は「付く」を使う

付くという漢字を使う場合は、自分自身の内側が働いている状態が多いです。または、自然発生的な出来事や、痕跡が残る物事について「付く」という漢字を使います。

例えば、「目に付く」「足跡が付く」などの場合は、この付くという漢字を使います。

これは、目に付くという言葉が、自らの内側の意識を働かせて目を向けて見るという行動をしているからです。また、足跡が付くは、痕跡が残るものなので、付くという漢字を使います。

「席に着く」「手紙が着く」は「着く」を使う

一方、着くという漢字を使う場合は、外側からの出来事に対して物事を表現する際や、事実を表現する際などが挙げられます。

例えば、「席に着く」「手紙が着く」などの場合は、この着くという漢字を使います。これは、席に座ったという事実、手紙が届いたという事実を表現する言葉です。

他にも、身につくという言葉はどちらの漢字を使うか難しいものです。「知識を身に付ける」の場合は「付ける」を使います。これは知識を浸透させようという自らの内側の意識が働いているからです。

知識が身に付いているかは他者の目線からは、一見判別がつきません。内側の意識でのみ、実感できることです。

「アクセサリーを身に着ける」という場合は「着ける」を使います。これはアクセサリーを身に纏うという外側から見た事実を表現しているからです。他者から見てもアクセサリーを身に纏っていることは明らかにわかります。

色がつくという言葉も、どちらの漢字を使うか難しいです。これはその言葉に含まれている意味が、「色付く」という表現に近いものか、「着色」という表現に近いものかで判断します。

色付くとは、自然の動きによって色が変化することを言います。果実などが熟して色が変わることや、木の葉が秋になって赤や黄に変色する様子などを示す際には色付くという言葉を使います。

人間の話で言えば、ある年頃になって身だしなみなどに気を使いだすことを「色気付きはじめる」という表現で言い表すことがあります。こちらもある年齢になると自然的に変化を起こすことなので、「付く」という漢字を使って「色気づく」と言います。

それに対して着色という言葉は、人工的な意味を持ちます。意識的に、物に色をつけることです。この場合は、色を「着ける」と表現するのが良いでしょう。

食品の着色料や、着色ガラスなどを想像するとわかりやすいです。また、布地に色をつける染め物も着色すると言います。どれも自然の動きではなく、人工的に行っていることです。

「付く」の意味

「付く」とは

付くとは、意識などを働かせる、加えるなどの意味を持ち、自然発生的な出来事について表現するときに使われる言葉です。

「付く」の使い方

付くを使った分かりやすい例としては、「練習を沢山したら自信が付く」「この研修で身に付く知識を忘れないように」「毎月5の付く日はポイント2倍」「ズボンの丈が長すぎて地面に付く」「傷が付いていた場合は交換します」「関連付いた文書をお渡しします」などがあります。

「気付く」「近付く」の意味

気付く、近付くという言葉で考えるとわかりやすいです。気付くは気持ちがそちらに向くことを意味しますし、近付くも自らの意識を働かせて何かに近寄っていくことを意味しています。

付くという言葉の「付」という字には、与える、渡す、頼む、任せるなどの意味があります。

「付く」の類語

付くの類語・類義語としては、授け与えることを意味する「付与」、役所などから金銭などを渡すことを意味する「交付」、頼んで任せることを意味する「付託」、会議にかけることを意味する「付議」などがあります。

「付く」の対義語

付くの対義語・反対語としては、物体が離れることを意味する「取れる」があります。

「着く」の意味

「着く」とは

着くとは、客観的な事実、達成するなどの意味を持ち、人工的な出来事について表現するときに使われる言葉です。

「着く」の使い方

着くを使った分かりやすい例としては、「家に着く時間がわかったら教えてね」「学校に着く時間が早すぎた」「探していたバッティングフォームにようやく辿り着いた」「地に足が着いた仕事をしよう」「旅先のホテルに着いたら電話してください」などがあります。

「席に着く」「手紙が着く」の意味

席に着く、手紙が着くという言葉で考えるとわかりやすいです。席に座っていることは事実であり、達成されていることです。手紙が到着している場合も同じで、達成されている出来事です。

「着く」の類語

着くという言葉の「着」という字には、行きつく、辿りつく、落ち着く、取り掛かるなどの意味があります。

着くの類語・類義語としては、座席に着くことを意味する「着席」、目的の場所に辿り着くことを意味する「到着」、確実に物事を行うことを意味する「着実」、物事がおちつくことを意味する「落着」などがあります。

「着く」の対義語

着くの対義語・反対語としては、出発することを意味する「発つ」があります。

「付く」の例文

1.彼女が髪を切ったことに気が付く。
2.レジ横にあったチョコレートが目に付いて、つい買ってしまった。
3.雪道に猫の足跡が付いていた。
4.利息を付けてお金を返してもらう。
5.物心が付きはじめる。
6.スマホのアプリのアイコンに緑色の丸が付いていることがありますが新着通知の知らせです。不要な場合は設定画面からoffにできます。
7.私は講習会で身に付いた知識を忘れないように、ちょっとしたことでもすぐにノートに書き込みました。
8.このスーパーでは毎月5の付く日はポイント2倍なので、今日はいつもよりもたくさん買い物をしてしまいました。
9.私は当てずっぽうで答えを言っただけで、本当は全く見当が付いていなかったのだ。
10.もしも時間内に決着が付かなかった場合は、審判団による判定で勝負が決まるルールです。

この言葉がよく使われる場面としては、自分の気持ちが動いた時や自然に物事が動いた時などが挙げられます。例3のように、痕跡が残っている場合もこの「付く」を使います。

例4にあるような利息が付くという言葉ですが、これは利息というのが、時間が経つと自然と加えられるお金のことであるから「付く」という字を書きます。

「着く」の例文

1.家族で食卓に着く。
2.チャイムが鳴ったので席に着く。
3.夜遅くにようやく家に帰り着く。
4.白いTシャツに好きな色を着ける。
5.迷子になりながらも、ようやく目的地に辿り着く。
6.私は式典に遅刻しないように早めに来てしまった。式典1時間後であったが、とりあえず座席に着くことにした。
7.当時はインターネットもなかったので、私の手紙も着いたかどうかもわからないままであった。
8.私は地に足が着いたアイデアを求めているのであって、そんな突拍子も無いアイデアは求めていない。
9.私がお店にようやく辿り着いた時には、欲しかった商品はすべて売り切れていました。
10.明日は車で迎えに行くから、駅に着く時間がわかったら電話かメールで教えてね。

この言葉がよく使われる場面としては、物事が完結した時や何かが到達した時などが挙げられます。例4の場合は、色を人工的に置いているので、着けるの漢字を使います。

その他の例文は、どこかに到達したという意味を持つ「着く」の例です。

言葉の使い方の例文
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