【手形】と【小切手】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「手形」(読み方:てがた)と「小切手」(読み方:こぎって)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「手形」と「小切手」という言葉は、どちらも「有価証券の一種」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




手形と小切手の違い

手形と小切手の意味の違い

手形と小切手の違いを分かりやすく言うと、手形とは期日にならないと現金化できない有価証券、小切手とは即座に現金化できる有価証券という違いです。

手形と小切手の使い方の違い

一つ目の手形を使った分かりやすい例としては、「金融機関で手形を現金に換える」「手形には金額に応じて収入印紙が必要です」「手形払いが原則禁止になりました」「裏書譲渡した手形の会計処理がわかりません」などがあります。

二つ目の小切手を使った分かりやすい例としては、「税金を小切手で払うことはできますか」「小切手の現金化は銀行で出来ます」「いつ頃に小切手は廃止されますか」「受取人が小切手の裏面に裏書を行う」などがあります。

手形と小切手の使い分け方

手形と小切手という言葉は、どちらも金銭的な価値を持つ証券ですが、意味や使い方には違いがあります。

手形とは、一定の金額の支払を目的として発行される有価証券です。支払いの先延ばしのために発行されるものであり、受取人は支払期日にならないと現金化できません。万一、期日に入金がなければ不渡りとなるリスクがあります。

小切手とは、銀行に当座預金をしている人が振り出し、その所持人に一定の金額を支払うことを銀行に委託するものです。小切手は現金の代わりに発行されるものであり、受取人は受け取ったその日から即座に現金化できます。

つまり、手形とは記載された期日にならないと現金化できない有価証券であり、小切手とは受け取ったその時から即座に現金化できる有価証券です。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

手形と小切手の英語表記の違い

手形を英語にすると「bill」「promissory note」「hand print」となり、例えば上記の「手形を現金に替える」を英語にすると「cash a bill」となります。一方、小切手を英語にすると「check」「cheque」となり、例えば上記の「小切手で払う」を英語にすると「pay by check」となります。

手形の意味

手形とは

手形とは、一定の金額の支払いを目的とする有価証券を意味しています。

その他にも、「手の形、物についた手の形の跡」「てのひらに墨などを塗って、紙などに押した手の形」「関所手形のこと」の意味も持っています。

手形の使い方

「紙の手形と小切手の廃止はいつの予定ですか」「手形貸付の短期継続融資について調べています」「下請法上の手形サイトが60日以内に短縮される」などの文中で使われている手形は、「一定の金額の支払いを目的とする有価証券」の意味で使われています。

一方、「真新しい雪に手形を付ける」の文中で使われている手形は「手の形」の意味で、「赤ちゃんの手形スタンプ」の文中で使われている手形は「墨などを塗って押した手の形」の意味で、「手形なしで関所を通れません」の文中で使われている手形は「関所手形」の意味で使われています。

手形とは、上記の例文にあるように複数の意味を持ち、それぞれの意味で用いられているため、文脈により意味を判断する必要があります。手形の「手」は事を行なうための手段を表し、「形」は証拠に残すしるしを表す漢字です。

表現方法は「手形割引」

手形を用いた日本語には「手形割引」があります。手形割引とは、銀行融資の一形態です。割引の対象となる商業手形・銀行引受手形・荷為替手形の3種をその支払期日前に、期日までの利子(割引料)を差し引いた金額で手形所持人から銀行が買い取ることを意味します。

手形の対義語

手形の対義語・反対語としては、その場で受け渡しをすることのできる金銭を意味する「現金」などがあります。

手形の類語

手形の類語・類義語としては、商業者が金銭と引換えにその代価として発行する有価証券を意味する「商品券」、金銭受取の証明として発行する券を意味する「切手」、関所の通行のための札を意味する「関札」などがあります。

小切手の意味

小切手とは

小切手とは、銀行に当座預金をしている者が、支払人である銀行にあてて、一定の金額の支払いを委託する一覧払いの有価証券を意味しています。

小切手の使い方

小切手を使った分かりやすい例としては、「銀行の窓口で小切手を換金する」「小切手の仕組みを知ってますか」「小切手を振り出すときの勘定科目を確認する」「もうすぐ小切手帳の発行受付が終了します」などがあります。

その他にも、「小切手の全面的な電子化に対応する」「小切手の書き方を調べています」「小切手の代金取立手数料を確認してください」「政府の方針により紙の小切手と手形は廃止になります」などがあります。

小切手とは、振出人が支払人である銀行にあてて、受取人その他の正当な小切手所持人に対して一定金額の支払を委託する有価証券のことです。現金の代用物として利用され、振出方式に記名式・指図式・持参人払式などがある。

表現方法は「線引小切手」

小切手を用いた日本語には「線引小切手」があります。線引小切手とは、振出人または所持人が表面に二条の平行線を引いた小切手を意味します。他の銀行か自行の取引先に対してのみ支払うことができる一般線引小切手と、指定された銀行に対してのみ支払うことができる特定線引小切手があります。

小切手の対義語

小切手の対義語・反対語としては、売掛け小切手などに対していう現金を意味する「キャッシュ」などがあります。

小切手の類語

小切手の類語・類義語としては、財産法上の権利や義務に関する記載のされた紙片を意味する「証券」、国や地方公共団体または法人に対する債権を表示する有価証券を意味する「債権」、小切手を意味する「チェック」などがあります。

手形の例文

1.もうすぐ紙の手形は廃止されますが、電子化されているものは引き続き利用できます。
2.先輩社員に、約束手形の種類や仕訳方法をわかりやすく教えてもらいました。
3.為替手形を受け取ったら、会計処理をして支払期日を確認してください。
4.資金繰りが苦しくて、手元にある手形を手形割引業者に買い取ってもらいました。
5.紙の手形が時代遅れになった背景には、急激に進んだ社会のデジタル化があります。

この言葉がよく使われる場面としては、一定金額の支払いを約束または委託する有価証券などが挙げられます。

例文2にある「約束手形」とは、振出人が名宛人に対し、一定の金額を一定の期日・場所で支払うことを約束する手形のことです。例文3の「為替手形」とは、振出人が支払人に対し、指定した期日や場所で第三者へ代金を支払うよう委託する有価証券です。

小切手の例文

1.個人での小切手の作り方と換金方法について、銀行でわかりやすく教えてもらいました。
2.小切手の種類によって書き方に違いがあるので、注意してください。
3.銀行渡りの小切手は、銀行の窓口で直接現金に換えることはできません。
4.受取人が指定されている小切手は裏書が必須なので、裏面をご確認ください。
5.紙の小切手や手形が廃止されるそうですが、いつから使えなくなるのでしょうか。

この言葉がよく使われる場面としては、発行人が当座勘定取引契約のある金融機関にあてて、自己の資金から一定の金額の支払いを委託する形式の有価証券を表現したい時などが挙げられます。

例文3にある「銀行渡りの小切手」とは、小切手の表の右肩などに「銀行渡り」と記載してあるもののことで、店頭で直接お金をもらうことができなくなり、小切手の持参人の口座に入金されるようになります。

手形と小切手という言葉は、どちらも「有価証券の一種」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、支払期日にならないと現金化できない有価証券を表現したい時は「手形」を、受け取ってすぐに現金化できる有価証券を表現したい時は「小切手」を使うようにしましょう。

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