【乱戦】と【混戦】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「乱戦」(読み方:らんせん)と「混戦」(読み方:こんせん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「乱戦」と「混戦」という言葉は、どちらも「敵味方が入り乱れて戦うこと」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




乱戦と混戦の違い

乱戦と混戦の違いを分かりやすく言うと、乱戦とは激しく入り乱れている戦い、混戦とは勝敗の予想がつかない戦いという違いです。

一つ目の乱戦を使った分かりやすい例としては、「乱戦の最中に作戦を切り替えられるだろうか」「決勝戦はイエローカードが9枚も飛び交う乱戦となった」「15対14の大乱戦となり、あと一歩で敗れてしまった」などがあります。

二つ目の混戦を使った分かりやすい例としては、「次の混戦レースで万馬券を狙いに行くつもりです」「混戦を極めるセ・リーグの戦いから目が離せません」「後継者の争いは混戦模様になっています」などがあります。

乱戦と混戦という言葉は、どちらも戦いやスポーツで使われ、多くの人や勢力が入り乱れている状態を表しますが、ニュアンスには違いがあります。

乱戦とは、敵と味方が入り乱れて戦うこと、スポーツの試合で互いに大量点をとってもつれることを意味します。物理的に激しく戦うというニュアンスがあり、激しい攻防をイメージさせる言葉です。スポーツだけでなく、ゲームや将棋の世界でも用いられています。

混戦とは、敵味方が入り乱れて戦うこと、誰が勝つか分からない状況を意味します。勝敗の行方が分からず、どちらが有利なのか予想しづらいというニュアンスがあり、混沌とした戦況をイメージさせる言葉です。スポーツだけでなく、競馬や選挙の世界でも用いられています。

つまり、乱戦とは激しく戦って入り乱れている状況を表し、混戦とは勝敗の行方がわからない状況を表す言葉です。二つの言葉は似ていますが、ニュアンスは異なるので区別して使うようにしましょう。

乱戦も混戦も英語にすると「confused fighting」「confused fight」「melee」となり、例えば上記の「乱戦の最中」を英語にすると「during the confused fight」となります。

乱戦の意味

乱戦とは、敵と味方が入り乱れて戦うこと、乱軍を意味しています。

その他にも、「スポーツの試合などで、双方が大量点をとってもつれること」の意味も持っています。

「実は戦国時代の乱戦では同士討ちが多発していました」「東京都知事選は乱戦模様の幕開けとなりました」などの文中で使われている乱戦は、「敵と味方が入り乱れて戦うこと、乱軍」の意味で使われています。

一方、「試合は互いに大量得点を取り合う乱戦となりました」「ゴールを積み重ねて乱戦を制することができました」などの文中で使われている乱戦は、「試合などで、双方が大量点をとってもつれること」の意味で使われています。

乱戦とは、上記の例文にあるように二つの意味を持ち、それぞれの意味で用いられているため、文脈により意味を捉える必要があります。乱戦の「乱」は訓読みで「みだれる」と読み、物事がもつれて秩序がなくなることを表す漢字です。

乱戦という言葉は、ゲーム用語としても使われており、複数のプレイヤーが入り乱れて戦う形式を意味します。多くの敵味方が入り乱れ、誰が誰を攻撃しているか分からないような乱戦を「大乱戦」と表現することもあります。

乱戦の対義語・反対語としては、スポーツなどで他を引き離して首位にいることを意味する「独走」などがあります。

乱戦の類語・類義語としては、入り乱れて暴力をもって争うことを意味する「乱闘」、敵と味方が接近して戦うことを意味する「接戦」、二者以上がほとんど同時に決勝点に入ることを意味する「デッドヒート」などがあります。

混戦の意味

混戦とは、敵味方が互いに入り乱れて戦うこと、また、その戦いを意味しています。

その他にも、「どちらが勝つか予想できないような戦い」の意味も持っています。

「2ゲーム差に3チームがもつれる大混戦になっています」「その名将は混戦突破の猛勇として名を馳せました」などの文中で使われている混戦は、「敵味方が互いに入り乱れて戦うこと」の意味で使われています。

一方、「J1残留争いは混戦状態になっています」「大阪選挙区は4議席をめぐって18人が並び立つ混戦模様です」「混戦する大統領選挙を固唾をのんで見守る」などの文中で使われている混戦は、「どちらが勝つか予想できないような戦い」の意味で使われています。

混戦とは、上記の例文にあるように複数の意味を持ち、それぞれの意味で用いられているため、文脈により意味を判断する必要があります。混戦の「混」は訓読みで「まじる」「こむ」と読み、異なる性質や種類のものが互いに入り混じることを表します。

上記例文にある「混戦模様」とは、試合や選挙あるいはレースなどで、複数の選手やチームが入り乱れ、誰が勝つか予想できない接戦の状態を指す言葉です。複数のトップが並んでいたり、実力が拮抗している場面などで使用されます。

混戦の対義語・反対語としては、競争相手を押さえて権力や主導権を握ることを意味する「制覇」などがあります。

混戦の類語・類義語としては、はげしく戦うことを意味する「激戦」、追いつ追われつの白熱した試合を意味する「クロスゲーム」、得点を取ったり取られたりする白熱した試合を意味する「シーソーゲーム」などがあります。

乱戦の例文

1.任期満了に伴う市長選は5人が立候補し、乱戦の様相を呈しています。
2.川中島の戦いでは、乱戦のさなか上杉謙信と武田信玄が一騎討ちとなりました。
3.槍部隊が攻め込んだ後に騎馬隊が突入し、両軍入り乱れての乱戦となりました。
4.将棋教室で、乱戦になっても基本に忠実に指すことが大切だと教わりました。
5.両チームで合計29得点となったゲームは、プロ野球史上伝説の大乱戦として語り継がれています。

この言葉がよく使われる場面としては、敵味方入り乱れて戦うこと、スポーツの試合などで双方が互いに大量点をあげたりして荒れ模様に戦うことを表現したい時などが挙げられます。

例文4にある「乱戦」は、将棋用語であり、盤上の複数の箇所で駒がぶつかったり、多数の駒交換が行われたりして、局面全体が複雑で乱れた状態を意味します。

混戦の例文

1.明日の競馬は、混戦模様になりやすい牝馬限定の重賞レースに賭けようと思います。
2.Jリーグは混戦状態が続いており、凄まじい上位争いから目が離せません。
3.史上類を見ない大混戦を制するのはどのチームなのか、気になってテレビの前から離れられません。
4.混戦を極める首位争いの一方で、下位チームの巻き返しも注目されています。
5.大混戦となっているオリンピック出場権争いは、これまでにない熾烈な戦いになっています。

この言葉がよく使われる場面としては、敵味方互いに入り乱れて戦うこと、勝敗の予想がつかないような戦いを表現したい時などが挙げられます。

例文2にある「混戦状態」とは、勝負が非常に混乱し、どのチームが勝つか全く予想できない状況を意味します。

乱戦と混戦という言葉は、どちらも「敵味方が入り乱れて戦うこと」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、激しく入り乱れている戦いを表現したい時は「乱戦」を、勝敗や順位がはっきりしない戦いを表現したい時は「混戦」を使うようにしましょう。

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