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【諭る】と【悟る】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「さとる」という読み方の「諭る」と「悟る」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「諭る」と「悟る」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




諭ると悟るの違い

諭るは悟るの間違い

諭ると悟るの違いを分かりやすく言うと、諭るとは悟るの間違った使い方、悟るとは隠されているものや自分の運命に気づくことです。

諭るは誤字

一般的には諭るという言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、悟るのことを間違えて諭るとして使っている人がほとんどです。

悟るは正しい日本語

正しい言葉である悟るを使った分かりやすい例としては、「あまり長く生きられないことを悟る」「失敗を悟ることができた」「悟るべきときがきたようだ」「彼女は他人と違っていることを悟る」などがあります。

悟るという言葉はあっても、諭るという言葉は存在しないことを覚えておきましょう。同時に悟るという単語の意味について「隠されているものや自分の運命についてそれと気づくこと」と覚えておくようにしてください。

悟るの英語表記

悟るを英語にすると「realize」「perceive」となり、例えば上記の「彼女は他人と違っていることを悟る」を英語にすると「Realize that she is different from others」となります。

諭るの意味

諭るとは

諭るとは、悟るの間違った使われ方です。

諭るという言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、悟ると混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けてください。

諭すは正しい日本語

諭るという言葉はないのですが、似た言葉の諭すは辞書に載っています。諭すとは、目下の者に物事の道理をよくわかるように話し聞かせることを意味しています。

諭すは目上の人が目下の人に使う言葉で、目下の人が目上の人に使ってはいけません。もし、目上の人に対して使いたいならば、諫める(読み方:いさめる)を使うようにしてください。また、諭すという言葉はビジネシーンと日常生活の両方で使うことができます。

諭るの諭の字を使った別の言葉としては、口頭で諭し告げることを意味する「諭告」(読み方:ゆこく)、口頭または文書で諭し示すことを意味する「諭示」(読み方:ゆし)、趣旨や理由を諭し告げることを意味する「諭旨」(読み方:ゆし)などがあります。

悟るの意味

悟るとは

悟るとは、悟るとは隠されているものや自分の運命についてそれと気づくことを意味しています。その他にも、物事の真の意味を知ることや、悟りを開くことの意味でも使われています。

表現方法は「人生を悟る」「真理を悟る」「気持ちを悟る」

「人生を悟る」「真理を悟る」「気持ちを悟る」などが、悟るを使った一般的な言い回しです。

悟るの使い方

悟るを使った分かりやすい例としては、「自分の寿命を悟る」「人としての道を悟ることができた」「危険を悟ることができたので避難できた」「物事の真理を悟る」などがあります。

悟るは仏教用語でもある

悟るは複数の意味を持つ言葉で、主に「隠されているものや自分の運命についてそれと気づくこと」の意味で使わるのが一般的です。また、悟りを開くことの意味は仏教用語として使われています。

悟るは覚るの代用字

悟るは、覚ると書くことも可能です。覚るの「覚」が常用外漢字であるため、代用字として、常用漢字の「悟」を用いた悟が使われるようになりました。

悟るは文化庁が定める常用漢字表に記載されているため法令や新聞などで使用できますが、覚るは常用漢字表に記載されていないため法令や新聞などで使用できません。そのため、公的な書類などに記載する際には「悟る」を使う方が良いと覚えておいてください。

悟るの対義語

悟るの対義語・反対語としては、どうしたら良いか決断がつかないことを意味する「迷う」があります。

悟るの類語

悟るの類語・類義語としては、物事の道理をよく知っていることを意味する「わきまえる」、自分の置かれている状況などをはっきりと知ることを意味する「自覚」、それと気が付くことを意味する「察知」、感じ取ることを意味する「感知」などがあります。

悟るの悟の字を使った別の言葉としては、物事を判断する思考力のことを意味する「悟性」、悟りを開いて真理を会得することを意味する「悟得」、すっかり悟ることを意味する「悟了」、物事の真の意味を知ることを意味する「悟り」などがあります。

諭るの例文

1.諭るという言葉は存在しないので、おそらく悟るの言い間違いだろう。
2.悟るという言葉は、隠されているものや自分の運命についてそれと気づくことで、諭るという言葉はない。
3.諭すという言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.失敗を諭られないようにするという言葉を使う人はいるが、正しくは失敗を悟られないようにするです。
5.危険を悟るという言葉はあるが、危険を諭るという言葉はない。
6.彼女は運命を諭ったと書いてあるが、これは悟ったの間違いだと思う。
7.諭るという言葉はないのだが、諭すと混同していることからそのような間違いが生まれたのだろう。
8.限界を諭るとはどういうことだろうか。もしかしたら、限界を悟るの間違いだろうか。
9.私は漢字が得意なので諭るという誤用を実際にしている人がいるのは、にわかに信じがたい。
10.友人は悟ると書くところを諭ると書いていたので、テストで減点を食らっていました。

この言葉がよく使われる場面としては、悟るという言葉を間違えて諭ると表現している時が挙げられます。

諭るという言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、悟るを間違えて使っている可能性が高い言葉です。

諭るという言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、諭るではなく、悟ると表現するのが正しい使い方です。

悟るの例文

1.お寺で座禅していたら、真理を悟ることができたので良かったです。
2.自分の寿命が長くないと悟ることができたので、遺書を書くことにした。
3.失敗を悟られないようにするために、普段通りの行動を心掛けよう。
4.危険を悟ることができたので、大きな被害に合わずに済みました。
5.人生の真髄を悟ることはとても大切なことです。
6.彼らはデジタル機器を使いこなす子供たちを見て、自分が時代に遅れたる老いぼれであることを悟るであろう。
7.男は最後の瞬間まで詐欺師であることを悟られまいと、必死で演技を続けていました。
8.父親は指定の避難所は、海抜が低いことを悟ったので、すぐに高台の上に避難できたという。
9.あの事件をきっかけに、彼は人としての道を悟ることができたようだった。
10.父親は涙を流しているを悟られまいと、何も知らないふりをして空を見上げた。

この言葉がよく使われる場面としては、悟るとは隠されているものや自分の運命についてそれと気づくことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、物事の真の意味を知ることや、悟りを開くことを表現したい時にも使います。

例文2から例文4は、隠されているものや自分の運命についてそれと気づくことの意味で使われています。また、例文5は、物事の真の意味を知ることの意味で使われています。

諭ると悟るどちらを使うか迷った場合は、諭るは辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の悟るを使うようにしてください。

言葉の使い方の例文
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