【嬉しい】と【楽しい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「嬉しい」(読み方:うれしい)と「楽しい」(読み方:たのしい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「嬉しい」と「楽しい」という言葉は、どちらもプラスの感情を表すという共通点があり、本来の意味は違いますが混同して使われる傾向があります。

嬉しいと楽しいの違い

嬉しいと楽しいの違いを分かりやすく言うと、外側から受けた出来事に対して喜ばしく思うことか、自発的な感情で愉快だと思うことかの違いです。

また、嬉しいは一時的に湧き上がる感情であり、楽しいは継続する感情を意味しています。

嬉しいという言葉は、物事が自分の望み通りになって喜ばしいことを意味する言葉です。加えて、嬉しいという感情は、外側からの出来事によって一時的に湧き上がってくるものであり、継続した感情ではありません。

例えば、「誕生日にプレゼントを貰って嬉しかった」という例文で考えると、まず、嬉しかったという感情は、プレゼントを貰うという外側からの出来事によって引き起こされていることがわかります。

また、嬉しかったという感情は、プレゼントを貰った瞬間に感じたものであり、嬉しい気持ちがそこからずっと継続しているわけではありません。

嬉しいという気持ちは、他者から受けた行為に感謝する際にも使うことが出来ます。「あなたの優しさが嬉しい」などのように使い、これも外側からの出来事によって湧き上がっている感情です。

この場合も、嬉しい気持ちが継続しているものではなく、優しくされた瞬間に「嬉しい」と感じたという意味になります。嬉しいの反対語は「悲しい」であると覚えておくと、意味もわかりやすくなります。

一方、楽しいという言葉は、満ち足りていて愉快である気持ちを表しています。これは外側からの出来事により湧き出る感情ではなく、自発的な感情です。なんのきっかけもなく「なんとなく楽しい気持ちになってきた」ということもあり得ます。

また、楽しいという気持ちは、継続するものです。「今日は遊園地で遊んで楽しかった」などの例文で考えると、この楽しかったという気持ちは、遊園地に行っている間、ずっと感じていたという意味になります。

他にも「夏休みが楽しかった」などと使うことが出来ます。これは、夏休みという期間が楽しかったという意味になります。反対に「夏休みが嬉しかった」という表現はありません。嬉しいは、出来事が起こった瞬間に一時的に感じるものだからです。

「夏休みに、田舎の祖母に会えたのが嬉しかった」というような表現は出来ます。これは祖母に会うという出来事に対して感じている一時的な感情です。

このように、嬉しいと楽しいには「外側からの刺激による感情」か「自発的に感じるものか」という違いと、「一時的に感じているものか」、「継続して感じることが出来るものか」という違いがあります。

嬉しいの意味

嬉しいとは、外側からの出来事により生じる喜びの感情で、一時的に感じるものを意味しています。

嬉しいという感情は、物事が自分の望む通りになった時など、満足感や喜びを感じた状況のことを言います。外からの出来事によって引き起こされる感情であり、その物事が起こった瞬間に一時的に覚えるものでもあります。

また、相手から受けた行為に対して感謝をする際にも「嬉しい」と使うことがあります。「親切にされて嬉しかった」などと使い、これも外からの出来事によって引き起こされている感情です。

嬉しいという感情は、継続的な意味を持って使うことが出来ません。継続を示したい時には、「嬉しい出来事が続いている」などのように、単発的に嬉しい出来事が続いているような表現をします。

嬉しいという感情は楽しいと違って、自発的に湧き上がるようなものではありません。「なんとなく嬉しい気持ちになってきた」というような使い方はされないものです。楽しいという言葉を使えば「なんとなく楽しくなってきた」と使うことが可能です。

嬉しいという言葉にある「嬉」という字を使った単語としては、笑い楽しむ様子などを意味する「嬉嬉」、遊び戯れることを意味する「嬉戯」、楽しみ遊ぶことを意味する「嬉遊」などがあります。

楽しいの意味

楽しいとは、自分の内側から湧き出る喜びの感情で、継続的に感じることが出来るものを意味しています。

楽しいという感情は、満ち足りていて愉快である気持ちを表すものです。自分の生活や精神状態が十分に満ち足りている時などは、なんのきっかけもなく「なんとなく毎日楽しい」というような感情を抱くこともあります。

また、「人生を楽しむ」などのように自発的に楽しむ方向に自分の気持ちを持っていくことなども出来ます。外側からの出来事とは関係なく、自分の意識の持ち方次第で、楽しいという気持ちは抱くことが出来るものです。

楽しいという感情は、「楽しい」という単語だけで継続的な意味を持つ表現でもあります。「昨日はお花見に行って楽しかった」などの表現では、お花見をしている間ずっと楽しかったという意味を含みます。

現在進行形で「このゲームは楽しいね」などと使うことも出来ます。未来を予測して「明日のパーティーは楽しくなりそうだね」と使うことも可能です。どのような時系列でも対応出来るのが「楽しい」という言葉であると覚えておくようにしましょう。

楽しいという言葉にある「楽」という字を使った単語としては、心身の苦痛や生活の苦労がないことを意味する「安楽」、仕事や勉学の余暇にする遊びや楽しみを意味する「娯楽」、本業以外のことに熱中して楽しむことを意味する「道楽」などがあります。

嬉しいの例文と使い方

1.久しぶりに孫の顔を見ることが出来て、とても嬉しかった。
2.今日から春休みなので、とても嬉しい。
3.ずっと欲しかった洋服が買えたので、嬉しい気持ちになった。
4.お客様から「ありがとう」とお礼を言ってもらえて、とても嬉しかった。
5.卒業式に後輩から色紙を貰って、嬉しくて泣いてしまった。

この言葉がよく使われる場面としては、外側からの出来事によって、喜ばしい気持ちが一時的に湧き上がった時などが挙げられます。嬉しいという気持ちは、長く継続するような感情ではなく、出来事が起こった瞬間に感じるものです。

例文4や5などのように、外側からの出来事によって湧き上がる喜ばしい気持ちのことを嬉しいと表現します。

嬉しい感情というのは、自分にとって良いことが起こった時や、愉快な気持ちになった時などに表れるものです。プラスの意味を持つ言葉であり、反対語は「悲しい」となります。

楽しいの例文と使い方

1.テンポの良い曲を聞いていると楽しい気持ちになるね。
2.私は毎日を楽しく過ごせている自信がある。
3.昨日は大きなプールで遊ぶことが出来て、楽しかった。
4.私は車が好きなので、運転をするのが楽しい。
5.オシャレをすることは、とても楽しいことだと私は思っている。

この言葉がよく使われる場面としては、自発的に愉快な気持ちが湧いてきた時などが挙げられます。楽しいとは、継続を表す意味も持っている言葉です。愉快な気持ちが続いている状態も「楽しい」と表現することが出来ます。

例文2のように、特に外からの出来事など、きっかけがない場合でも「楽しい」と表現することがあります。楽しいという感情は自発的に湧き上がるものであり、精神的に安定している場合などは、自然と楽しい気持ちになることもあります。

楽しいとは、プラスの意味を持つ言葉であり、継続する気持ちを表現できる言葉です。満ち足りていて、愉快な気持ちを表現するものであると覚えておくようにしましょう。