【微力】と【非力】と【無力】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「微力」(読み方:びりょく)と「非力」(読み方:ひりき)と「無力」(読み方:むりょく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「微力」と「非力」と「無力」という言葉は、力が足りないという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



微力と非力と無力の違い

微力と非力と無力の意味の違い

微力と非力と無力の違いを分かりやすく言うと、微力は力が若干ある時にも使い、非力は力が不足している時に使い、無力は力がない時に使うという違いです。

微力と非力と無力の使い分け方

微力という言葉は、「微力ながら応援しております」「微力を尽くす所存です」などの使い方で、自分の力をわずかなものであることを表現しています。力が足りないという意味もありますが、一般的に力はあるものの謙遜する時に使われます。

非力という言葉は、「非力な男性も世の中にはいる」「このマシンにとって非力さだけが欠点だ」などの使い方で、基準よりも力が不足していることを表現しています。体力や技術力に対して使われることが多いため、スポーツや芸術などの分野でも使われます。

無力という言葉は、「天災に対して人間は無力だ」「己の無力さを知る」などの使い方で、力がないことや、自身の力が全く及ばないことを表現しています。疾患や心理的状態の名称などにも使われることがあります。

無力<非力<微力

そのため、これら三つの言葉を力の不足している順に並べると、無力<非力<微力の順になります。

微力の意味

微力とは

微力とは、力が弱く足りないことを意味しています。その他にも、自分の力をへりくだっていう時にも使われます。

微力の読み方

微力は「びりょく」という読み方をしますが、「びりき」という読み方はしません。

四字熟語「微力非才」の意味

微力を使った言葉として「微力非才」があります。学問や知識に乏しく、才能もないことを意味する四字熟語で、自分が無知無能であることを謙遜していう言葉です。「浅学菲才」が類語・類義語にあたり、「博学多才」や「博覧強記」が対語・対義語にあたります。

表現方法は「微力ながら」「微力ですが」「微力を尽くす」

微力を使った表現として「微力ながら」「微力ですが」「微力ではございますが」「微力ではありますが」「微力を尽くす」などがあり、わずかな力ではあるけれど少しでも足しになればという気持ちを表し、特にビジネスシーンにおいて使われることの多い言葉です。

微力の使い方

微力を使った分かりやすい例としては、「微力ながらお役に立てて光栄です」「微力ながら尽力させていただく所存です」「微力ながら今後とも精進して参ります」などがあります。

微力の類語

微力の微の字を使った別の言葉としては、ほほえむことを意味する「微笑」、わずかに増えることを意味する「微増」、平熱よりわずかに高い熱を意味する「微熱」、被害や損害などの程度がわずかで済んだことを意味する「軽微」などがあります。

非力の意味

非力とは

非力とは、腕力や筋力が弱いことを意味しています。その他にも、権力や勢力が弱いことも意味します。

非力の読み方

非力は「ひりき」という読み方をしますが、「ひりょく」という読み方もします。意味は「ひりき」と読む場合と変わりません。

表現方法は「非力さ」「非力な人」「非力ながら」

非力を使った表現として、「非力さ」「非力な人」「非力ながら」「非力ですが」「非力ではありますが」などがあり、自身の持つ力や自身の持っている製品の力不足を認めた上で、別の長所を説明するなどの前置きとして使われます。

非力の使い方

非力を使った分かりやすい例としては、「彼氏の非力さに嫌気がさして別れを告げた」「彼は非力ながら柔道部のエースと呼ばれている」「非力な人は頭を使うことで力がある人に勝ることができる」などがあります。

非力の対義語

非力の対義語・反対語としては、力や作用が強いことを意味する「強力」が(読み方:きょうりょく)あります。

非力の類語

非力の類語・類義語としては、物事の処置の仕方や結果がよくないことを意味する「不手際」、物事の処理が下手なことを意味する「不器用」などがあります。

非力の非の字を使った別の言葉としては、普通ではない思いがけない事態を意味する「非常」、感情に左右されない様子を意味する「非情」、平凡でないことを意味する「非凡」、礼儀に背くことを意味する「非礼」などがあります。

無力の意味

無力とは

無力とは、体力や勢力などがないことを意味しています。

表現方法は「無力さを痛感」「無力感に苛まれる」「無力化する」

「無力さを痛感」「無力感に苛まれる」「無力化する」などが、無力を使った一般的な言い回しです。

無力の使い方

無力を使った分かりやすい例としては、「大切な彼女を守ることが出来なくて自分の無力さを痛感した」「無力感に苛まれてしまい何も手が付かなくなってしまった」「敵を無力化する魔法を唱えてみた」などがあります。

無力を使った言葉として、「学習性無力感」「重症筋無力症」があります。

「学習性無力感」の意味

一つ目の「学習性無力感」とは、努力を重ねても望んだ結果にはならない経験や状況が続いた結果、何をしても無意味だと思うようになり、不快な状態を脱する努力を行わなくなる現象です。

本来は投票に行くことで国の政治をいい方向へと転換させることができるはずですが、自分が投票したところで何も変わらないと思う人が増えたことから若者の投票率が減少していました。こういった政治的無関心な状態も学習性無力感の一例と言えるでしょう。

「重症筋無力症」の意味

二つ目の「重症筋無力症」とは、様々な部分の筋肉が疲れやすく力が弱くなる難病の一つです。目の筋肉が弱くなり、まぶたが開きにくくなったり、ものが二重に見える、目が疲れやすくなるなどの症状が現れます。

笑いたくても顔の筋肉が動かせなかったり、仕舞いには呼吸ができなくなってしまうなどの状態になることもあります。

無力の対義語

無力の対義語・反対語としては、勢力や威力などのある様子を意味する「有力」があります。

無力の類語

無力の類語・類義語としては、能力や才能がないことを意味する「無能」、できないことを意味する「不能」などがあります。

無力の無の字を使った別の言葉としては、利益のないことを意味する「無益」、効き目のないことを意味する「無効」、代金を払わないでいいことを意味する「無償」、相手に断らないことを意味する「無断」などがあります。

微力の例文

1.有名人が寄付をする際、微力ながらお力になれれば幸いですとコメントを残していた。
2.今後の働きに期待されていることを知って、後々、微力を尽くしたく思いますとあいさつをした。
3.微力非才の身ではありますが、誠心誠意努めてまいります。
4.微力ではありましたが、私の働きが少しでもこのプロジェクトの成功に貢献することができたのならこれに勝る喜びはありません。
5.新会員の自己紹介では「微力ではございますが、この会の発展に力を尽くしたいと思います」と、お決まりの挨拶が続いた。
6.この度は弊社が微力ながらお力添えいたしますので、何がご不明な点があればなんなりとお申し付けください。

この言葉がよく使われる場面としては、自身の力を謙遜する時などが挙げられます。

例文2の「微力を尽くす」とは、自分の力はわずかなものではあるが、全力を注ぐという意味の言葉です。似たような表現で「死力を尽くす」という言葉もありますが、これは死んでも構わないつもりで全身全霊を注ぐことを意味する言葉です。

例文3の「微力非才の身」とは、自身を無知無能であると謙遜して使う言葉で、「浅学菲才の身」と置き換えて使うことが出来ます。

非力の例文

1.非力であったとしても重いものを支えるのにコツを覚えれば、中型でも大型でもバイクを支えることが出来る。
2.息子は乳幼児期にもそこそこ力は強かったが、成長した今でも非力という言葉からは縁遠いと言える。
3.己の非力さを実感すればするほど、手を差し伸べてくれる周囲の人たちに頭が上がらない。
4.小学生の頃の自分はとても非力な人間であったため、重い机や椅子を何度も運び続ける掃除の時間というのは苦痛以外の何物でもなかった。
5.非力な女性を見ると助けたくなる、という男性は今も昔も一定数いるのではないだろうか。
6.撮影した4K映像を編集しようとしたらパソコンがあまりに非力で、まともに作業することが出来なかった。

この言葉がよく使われる場面としては、力が不足している時などが挙げられます。

例文3「非力さ」は微力にはない名詞的な表現です。ただし無力と違って全くないわけではなく、足りないことを意味する言葉であるため、使う時には注意しましょう

無力の例文

1.今回の一件で自身の無力さを痛感したため、今後より一層努力しなければならないと感じた。
2.何をやっても無力感に苛まれるため、心をリフレッシュするために体を動かそうと思った。
3.万が一暴漢に腕を掴まれるなどのことをされた場合、催涙スプレーなどで無力化することが出来る。
4.一流の料理人を目指しているが先輩の腕を見ているとまだまだ自分の無力さを痛感したのでもっと努力して夢を叶えたい。
5.大自然の中に身を置くと、人はなんてちっぽけで無力な存在なんだと感じる。
6.人間というのは自己評価するのが苦手で、結局万能感と無力感を繰り返しながら成長していくのではないだろうか。

この言葉がよく使われる場面としては、力がない時などが挙げられます。

例文2の「無力感に苛まれる」とは、何もやる気にならないという無力感に苦しめられることを表現しています。「無力感に襲われる」といった表現を置き換えて使うこともできます。

例文3の「無力化」とは、対象の力を失わせることを意味する言葉です。個人に対する表現から、国や兵器に対する表現まで様々なものに使われています。

微力と非力と無力どれを使うか迷った場合は、自身の力を謙遜する場合は「微力」を、力が不足している場合は「非力」を、力がない場合は「無力」を使うと覚えておけば間違いありません。

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