【普通】と【常識】と【当たり前】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「普通」(読み方:ふつう)と「常識」(読み方:じょうしき)と「当たり前」(読み方:あたりまえ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「普通」と「常識」と「当たり前」という言葉は、一般にみられる状態という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



普通と常識と当たり前の違い

普通と常識と当たり前の意味の違い

普通と常識と当たり前の違いを分かりやすく言うと、普通は自分の中で基準を定めている事物に使い、常識は社会的に基準が定められている事物に使い、当たり前は義務である事物に使うという違いです。

普通と常識と当たり前の使い方の違い

普通という言葉は、「今年の夏は普通ではなかった」「普通夜は11時に寝る」などの使い方で、他と比べて突出していないことを意味します。そのため、前者はいつもの夏とは違うことを意味し、後者は11時に寝ない日も稀にあるが大抵11時に寝ることを意味します。

常識という言葉は、「常識的に考えて不可能だ」「犯罪者の感覚は常識で理解できない」などの使い方で、一般の人間が知っている事柄や人間として備えているべき事柄を意味します。そのため、基準は自分ではなく周囲の環境や社会的に定められている時に使います。

当たり前という言葉は、「人として当たり前」「値が張るほど質が良くなるのは当たり前」などの使い方で、そうであるべきという義務やありふれていることを意味します。どちらも「人としてそうであるべき」「質が良くなるべき」といった言い換えが可能です。

普通と常識と当たり前の使い分け方

このように、「普通」はその事物が広く共通認識であるものを表すこともあれば、その人にとっての基準で定められることを表すこともあります。「常識」は社会的な基準が決められていることを表します。

また、「当たり前」はその行為や事物が義務である、当然であることを表します。これらが普通、常識、当たり前の明確な違いです。

普通の意味

普通とは

普通とは、ごくありふれたものであることを意味しています。その他にも、特に変わっていないことを意味し、副詞として使うことでたいていという意味を持ちます。

普通を使った言葉として、「普通教育」「普通紙」があります。

「普通教育」の意味

一つ目の「普通教育」とは、人間としてや一般社会人として必要だと思われる知識や能力を身に付けてもらうために行われる教育で、小学から中学、高校の普通課程の教育を指します。

「普通紙」の意味

二つ目の「普通紙」とは、印刷用紙の大多数を占めている紙です。普通紙複写機を英訳するとPlain Paper Copierとなることから「PPC用紙」とも言われます。

ちらしや名刺に使われている上質紙や古新聞などから作られた再生紙と比べて、汎用性やコストが高いものの、画像が品質が高いわけではなく耐水性はありません。

表現方法は「普通の人」「普通が一番」「普通がわからない」

上記以外では、「普通の人」「普通が一番」「普通がわからない」などが、普通を使った一般的な言い回しです。

普通の使い方

普通を使った分かりやすい例としては、「普通の人はつまらないから結婚したくない」「親から普通が一番だと言われ続けた」「どれだけ周りから言われてもその普通がわからない」などがあります。

普通の対義語

普通の対義語・反対語としては、少なくて珍しいことを意味する「希少」、性質や行動が普通と違っていて人の意表をつくことを意味する「奇抜」、普通と違っていることを意味する「異常」、他との間にはっきりした区別があることを意味する「特別」があります。

普通の類語

普通の類語・類義語としては、世間一般にみられる状態であることを意味する「通常」、広く全体に共通して認められ行き渡っていることを意味する「一般」、平凡でとりえのないことを意味する「凡庸」、特別ではなく普通なことを意味する「尋常」などがあります。

普通の普の字を使った別の言葉としては、広く行き渡ることを意味する「普及」、例外なく全てのものに当てはまることを意味する「普遍」があります。

常識の意味

常識とは

常識とは、一般の社会人が共通にもつ普通の知識や意見、判断力を意味しています。

常識の由来

この常識は英語の「common sense」を福沢諭吉が「人生の常情」と訳したのが由来となっている言葉で、その他にも「常見」という訳も当てられました。「常識」という言葉が主に使われるようになったのは明治24年頃です。

常識を使った言葉として、「常識はずれ」「常識破り」があります。

「常識はずれ」の意味

一つ目の「常識はずれ」とは、考え方や行動などが世間一般のものとかけ離れていることを意味する言葉です。世間知らずや苦労知らずといったマイナスイメージを付与する言葉です。

「常識破り」の意味

二つ目の「常識破り」とは、常識を知った上で、あえてそこから外れたことをすることを意味します。常識から外れるとはいえ、マイナスの意味で使われるものではなく、誰もが思い付くような方法ではないやり方で成功を掴むといったプラスなイメージを付与します。

表現方法は「常識がない」「常識がある」「常識を疑え」

「常識がない」「常識がある」「常識を疑え」などが、常識を使った一般的な言い回しです。

常識の使い方

常識を使った分かりやすい例としては、「彼氏が道にゴミを平気で捨てる常識がない人間だから別れた」「常識があるからモテるとは限らない」「常識を疑えば画期的なアイデアが生まれる可能性がある」などがあります。

常識の対義語

常識の対義語・反対語としては、普通の人ならしないような思慮を欠いたことをする様子を意味する「非常識」があります。

常識の類語

常識の類語・類義語としては、経験や学習によって知りえた一般的な事柄を意味する「知識」、物事の健全な考え方を意味する「良識」、ある物事が成り立つための前置きとなる条件を意味する「前提」があります。

常識の常の字を使った別の言葉としては、才能や考え方などが普通の人を意味する「常人」、特に変わった点がないことを意味する「正常」、いつもその任務に就いていることを意味する「常任」、一定していて変わらないことを意味する「恒常」などがあります。

当たり前の意味

当たり前とは

当たり前とは、そうあるべきこと、そうするべきことを意味しています。その他にも、普通のことやありきたりということも意味します。

当たり前の語源

当たり前という言葉の語源は、中国から伝わった言葉「当然」の当て字である「当前」を訓読みにしたという説があります。

また、漁などの複数人で収穫する作業において分配される取り分を「当たり前」と言い、それを受け取るのが当然の権利であることから「当然」の意味を持ったという説もあります。

当たり前の慣用句

当たり前を使った言葉として、「当たり前のことを当たり前にやる」「当たり前品質」があります。

一つ目の「当たり前のことを当たり前にやる」とは、自動車メーカー「ホンダ」の創業者である本田宗一郎や、野球選手のイチローらが残している名言の一部です。

二つ目の「当たり前品質」とは、顧客にとってその製品にあって当たり前の要素がしっかりと含まれている状態を意味する言葉です。例えば、携帯電話は電話ができなければ携帯電話として成り立たず、消費者の目にも止まりませんし、購入者を不満に思わせます。

「当たり前品質」に対して、なくても不満に思われないものの、あれば購入した人は喜び満足する品質要素を「魅力的品質」と言います。ただし、技術の発展によって、その時魅力的品質であったとしても時間の経過によっては当たり前品質になることもあります。

表現方法は「当たり前のように」「当たり前のこと」「当たり前になる」

「当たり前のように」「当たり前のこと」「当たり前になる」などが、当たり前を使った一般的な言い回しです。

当たり前の使い方

当たり前を使った分かりやすい例としては、「このレベルの仕事は当たり前のようにやってもらわなければ困る」「当たり前のことができないなら帰ってこなくて結構」「今はまだこの技術は知られていないけど将来はきっと当たり前になるはずだ」などがあります。

当たり前の類語

当たり前の類語・類義語としては、これといって優れた特色もないことを意味する「平凡」、世間一般の人々にわかりやすく親しみやすいことを意味する「通俗」、世間一般と同じ程度であることを意味する「常並」(読み方:つねなみ)があります。

当たり前の当の字を使った別の言葉としては、為すべきことを意味する「当為」、道理に合うことと合わないことを意味する「当否」、おだやかで無理がないことを意味する「穏当」(読み方:おんとう)、適切であることを意味する「妥当」などがあります。

普通の例文

1.普通であればエアコンがあるはずの部屋に、扇風機しか置かれていなかった。
2.学業にアルバイトとドタバタな生活を送っていると、普通の学生として学業に励むべきと言われる。
3.昨日言ったお店は普通に美味しかったため、また行ってみたい。

この言葉がよく使われる場面としては、他と比べて突出していないことを意味する時などが挙げられます。

例文3の「普通」はありふれたという意味ではなく、絶賛するほどではないが自分が期待していた以上の結果が得られた時に使います。近年の若者言葉とされる使い方です。

常識の例文

1.私たちの社会においては常識かもしれないが、それを他の社会に属する人たちに押し付けると様々な問題が起きかねない。
2.常識的に考えて専門家ではない人間が薬の効能について語ろうとも事実かは定かではない。
3.今更この会社の常識を聞くのが憚られて、場の空気でなんとなく把握するようにしている。

この言葉がよく使われる場面としては、一般的に持たれる共通の知識を意味する時などが挙げられます。

例文2の「常識的」とは、普通である様子や当たり前である様子を意味する言葉です。

当たり前の例文

1.母に料理のテクニックを教わった後、知ってて当たり前と言われた。
2.目玉焼きに醤油をかけるのが当たり前だと思っていたが、違うものをかける人もいることを知った。
3.今ある平和を当たり前のものと感じられるのは非常に恵まれていると思う。

この言葉がよく使われる場面としては、そうあるべきことを意味する時などが挙げられます。

例文3の「当たり前」は、そうあるべき、そうするべきという義務ではなく、ありふれたものや普通のことという意味を持ちます。

普通と常識と当たり前どれを使うか迷った場合は、自分で基準を定める場合は「普通」を、社会的な基準がある場合は「常識」を、義務である場合は「当たり前」を使うと覚えておけば間違いありません。

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