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【殖える】と【増える】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「ふえる」という読み方の「殖える」と「増える」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「殖える」と「増える」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「殖える」と「増える」の違い

「殖える」と「増える」の意味の違い

「殖える」と「増える」の違いを分かりやすく言うと、「殖える」とは財産や動植物が多くなること、「増える」とは数量が多くなることという違いです。

「殖える」と「増える」の使い方の違い

一つ目の「殖える」を使った分かりやすい例としては、「無駄使いを減らしたら貯金が殖えた」「外来種が殖えているので困っています」「借りる金額を多くしたら利子が殖える」「松の木は種によって殖える」などがあります。

二つ目の「増える」を使った分かりやすい例としては、「中国の人口はまた去年増えました」「暴飲暴食をしていたら体重が増える」「過激な発言をしたら反対派が増える」「世界の人口は増える一方です」などがあります。

「殖える」と「増える」の使い分け方

「殖える」と「増える」はどちらも「ふえる」と読む同音の言葉ですが、使い方が異なっているので間違えないように注意しましょう。

「殖える」は「貯金が殖える」「資産が殖える」「利子が殖える」「雑菌が殖える」「細胞が殖える」「雑草が殖える」「家畜が殖える」などのように、財産や動植物が多くなる場合に使います。

一方「増える」は、「人口が増える」「水かさが増える」「生徒が増える」「体重が増える」「会員が増える」「喧嘩が増える」などのように、財産や動植物以外が多くなる場合に使います。

そのため、「殖える」よりも「増える」の方が様々な場面で使うことができるので、馴染みがある人も多いでしょう。

「殖える」と「増える」の英語表記の違い

「殖える」を英語にすると「propagate」「breed」となり、例えば上記の「松の木は種によって殖える」を英語にすると「Pine trees propagate by seed」となります。

一方、「増える」を英語にすると「increase」「multiply」「rise」となり、例えば上記の「中国の人口はまた去年増えました」を英語にすると「The population of the China increased again last year」となります。

「殖える」の意味

「殖える」とは

「殖える」とは、財産や動植物が多くなることを意味しています。

表現方法は「利子が殖える」「財産が殖える」「資産が殖える」

「利子が殖える」「財産が殖える」「資産が殖える」などが、「殖える」を使った一般的な言い回しになります。

「殖える」の使い方

「殖える」を使った分かりやすい例としては、「お酒を辞めたら貯金が殖える」「最近ネズミが殖えているのでとても困っています」「投資に成功したので財産が殖える」「ガン細胞が殖える前に何とか対処しなければならない」などがあります。

その他にも、「夏になるとゴキブリが殖えるので困っています」「宝くじが当たったので財産が殖える」「雑草が殖え始めたので業者を呼んで駆除してもらうことにしました」などがあります。

「殖える」は数や量が多くなることを意味しているのですが、財産、動物、植物、細胞などが多くなる場合にのみ使うことができると覚えておきましょう。

「殖える」の類語

「殖える」の類語・類義語としては、動物や植物が生まれて殖えることを意味する「繁殖」、生物の細胞や組織や個体が量的に増加することを意味する「増殖」などがあります。

「増える」の意味

「増える」とは

「増える」とは、数量が多くなることを意味しています。

表現方法は「人口が増える」「体重が増える」「意見が増える」

「人口が増える」「体重が増える」「意見が増える」「車が増える」などが、「増える」を使った一般的な言い回しになります。

「増える」の使い方

「増える」を使った分かりやすい例としては、「パスワードが複雑化されるとユーザーの手間が増える」「今年は日本でオリンピックが行われるので観光客が増えるだろう」「生産量が増えたため供給が追い付きました」などがあります。

その他にも、「失業者の数は人口は増える一方です」「弊社のサービスを利用するユーザーが増えて社長も喜んでいる」「この時間になると車の数が増える」「仕事が増えて大変です」などがあります。

「増える」とは数や量が多くなることを意味しており、財産や動植物以外に対しては「殖える」ではなく「増える」の方を使うのが一般的です。そのため、様々な場面で使うことができる言葉になります。

「増える」の対義語

「増える」の対義語・反対語としては、数や量などが少なくなることを意味する「減る」があります。

「増える」の類語

「増える」の類語・類義語としては、数量や程度が大きくなることを意味する「増す」、数量が多くなるようにすることを意味する「増やす」物の数量が増えることを意味する「増加」、程度の低いものを高くすることを意味する「高める」などがあります。

「殖える」の例文

1.年齢を重ねるとともに白髪が殖えたので、髪の毛を染めることにしました。
2.水槽を掃除しないと雑菌が爆発的に殖えるので、こまめに掃除することをお勧めします。
3.この草は根っこで殖えるようなので、抜いても生えてきてとても困っている。
4.投資に成功して財産が殖えたので、新規事業を始めることにしました。
5.闇金業者からお金を借りてしまい、返済しても利子が殖えるばかりで困っています。
6.今までの節約の効果で家計が健全になり、貯金が着実に殖えていることがわかる。
7.栽培に成功したアロエの株がどんどん殖えていき、今では家中に緑が溢れている。
8.最近ネズミが殖えているのでとても困っているので、業者に駆除してもらうことにします。
9.長期的に投資をすれば財産が殖えるので、タンス預金をするよりも、ずっと良いと思うのです。
10.野生動物が人里に出ることが増え、特に猪の数が殖えているため、田畑が荒らされる被害が増えている。

この言葉がよく使われる場面としては、財産や動植物が多くなることを表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文3の「殖える」は動植物が多くなることの意味で、例文4と例文5の「殖える」は財産が多くなることの意味で使っています。

「増える」の例文

1.甘い物ばかり食べていたら体重が増えたので、ダイエットのためにスポーツジムに通うことにした。
2.来年はワールドカップが行われるので、観光客が増えることが予想されている。
3.仕事が増えるのにも関わらず給料が増えないので、転職活動を始めました。
4.夫に家事を任せると自分の手間が増えることが多いので、何もやらないようにお願いしました。
5.人口が増えることはメリットもあるが、デメリットもあります。
6.市長は若者達が土地に定着すれば、経済が回るようになって人口が増えるようになるという考えなのだそうだ。
7.人口が急激に増えたため、都市部の交通渋滞が深刻化し、環境問題が深刻化しています。
8.人口が減ることはあっても増えることはない状況で、政府は少子化対策をどう行うのかが課題となっています。
9.オンラインショッピングの利用者数が増えたため、物流業界の需要が急増しており、社会問題となっている。
10.現代ではプラスチックごみの廃棄量が増え、マイクロプラスチック問題など海洋汚染が深刻化しています。

この言葉がよく使われる場面としては、数量が多くなることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように様々な場面で使うことができます。

「殖える」と「増える」という言葉は、どちらも「ふえる」と読みますが使い方が少し違います。財産や動植物が多くなることを表現したい時は「殖える」を、数量が多くなることを表現したい時は「増える」を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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