似た意味を持つ「下記の通り」(読み方:かきのとおり)と「以下の通り」(読み方:いかのとおり)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「下記の通り」と「以下の通り」という言葉は、どちらも下に記した通りのことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「下記の通り」と「以下の通り」の違い
「下記の通り」と「以下の通り」の意味の違い
「下記の通り」と「以下の通り」の違いを分かりやすく言うと、「下記の通り」とはこの下に書きますという意味で記と以上を書く必要がある、「以下の通り」とはこれから下の部分に書きますという意味でそのままの続きで文章を書くことができるという違いです。
「下記の通り」と「以下の通り」の使い方の違い
一つ目の「下記の通り」を使った分かりやすい例としては、「忘年会を下記の通り開催いたします」「新たに結んだ契約について下記の通りご報告いたします」「町内イベントについて下記の通り開催いたします」などがあります。
二つ目の「以下の通り」を使った分かりやすい例としては、「今回の事故が起きた原因は以下の通りになります」「この件の詳細は以下の通りです」「着手金や報酬金は以下の通りです」「来週のスケジュールは以下の通りです」などがあります。
「下記の通り」と「以下の通り」の使い分け方
「下記の通り」と「以下の通り」はどちらも下に記した通りのことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあります。
「下記の通り」は一旦文章を終わらせて、行間を空けて「記」を書き、さらにその下に必要事項を記載したあとに以上で締める必要があります。一方、「以下の通り」はこれから下の部分に書きますという意味で、そのまま続きの文章を書けるというのが違いです。
そのため、「下記の通り」を使う場合は簡潔に必要な事項を書くのがルールであり、長文で使うのは適していません。記書きが複数枚必要な長文になる場合は、「以下の通り」を使うと覚えておきましょう。
「下記の通り」と「以下の通り」の英語表記の違い
「下記の通り」も「以下の通り」も英語にすると「as follows」「as below」「as such」となり、例えば上記の「来週のスケジュールは以下の通りです」を英語にすると「Next week’s schedule is as follows」となります。
「下記の通り」の意味
「下記の通り」とは
「下記の通り」とは、記の見出しの下に書いた通りのことを意味しています。
「下記の通り」の使い方
「下記の通り」を使った分かりやすい例としては、「下記の通り新年会を開催いたします」「お問合せ頂いた件について下記の通りご回答いたします」「契約内容につきましては下記の通りご連絡いたします」「下記の通り花火大会を開催いたします」などがあります。
「下記の通り」は記の見出しの下に書いた通りのことを意味する言葉ですが、書き方のルールがあるの注意しましょう。
「下記の通り」を使う場合は一旦文章を終わらせて行間を空けて「記」を書き、その下に必要事項を簡潔に記載します。必要事項を書いたあとは「以上」や「よろしくお願いします」などの締めの言葉を書くことも必要です。
また、必要事項を記載する際には箇条書きで書くのが一般的で、長文を書く場合には使えないと覚えておきましょう。
「下記の通り」は平仮名で「下記のとおり」でもOK
「下記の通り」は平仮名で「下記のとおり」と記載することもできます。平成22年の常用漢字表の別紙、公用文における漢字使用等についでは、「次のとおり」のような「とおり」は原則として平仮名で書くと記載されています。
そのため、法令、新聞、公的な書類などに記載する際には平仮名の「下記のとおり」しか使えませんが、一般的に使う場合は、「下記の通り」と「下記のとおり」どちらを使っても構いません。
表現方法は「下記の通りご報告いたします」「下記の通りご連絡いたします」
「下記の通りご報告いたします」「下記の通りご連絡いたします」「下記の通り回答いたします」「下記の通りご確認ください」「下記の通りです」などが、「下記の通り」を使った一般的な言い回しになります。
「下記の通り」の類語
「下記の通り」の類語・類義語としては、この左に書きますということを意味する「左記の通り」、この上に書きますということを意味する「上記の通り」、この右に書きますということを意味する「右記の通り」などがあります。
「以下の通り」の意味
「以下の通り」とは
「以下の通り」とは、これより下に書いた通りのことを意味しています。
「以下の通り」の使い方
「以下の通り」を使った分かりやすい例としては、「忘年会の開催場所については以下の通りになります」「以下の通りご案内申し上げます」「このプロジェクトのメリットをまとめると以下の通りです」「今回の議題は以下の通りになります」などがあります。
「以下の通り」はこれより下に書いた通りのことを意味しており、何の制約もなく続きで文章を書くことができます。そのため、長文などにも使えるのでとても便利な言葉です。
「以下の通り」は平仮名で「以下のとおり」でもOK
「以下の通り」は平仮名で「以下のとおり」と記載することもできます。平成22年の常用漢字表の別紙、公用文における漢字使用等についでは、「次のとおり」のような「とおり」は原則として平仮名で書くと記載されています。
そのため、法令、新聞、公的な書類などに記載する際には平仮名の「以下のとおり」しか使えませんが、一般的に使う場合は、「以下の通り」と「以下のとおり」どちらを使っても構いません。
表現方法は「スケジュールは以下の通りです」「回答は以下の通りです」
「スケジュールは以下の通りです」「回答は以下の通りです」などが、「以下の通り」を使った一般的な言い回しになります。
「以下の通り」の類語
「以下の通り」の類語・類義語としては、前に述べた事柄に付け加える内容を導くことを意味する「次のように」があります。
「下記の通り」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、記の見出しの下に書いた通りのことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように「下記の通り」はビジネスシーンでも使うことができる言葉です。
「以下の通り」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、これより下に書いた通りのことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように「下記の通り」はビジネスシーンでも使うことができる言葉です。
「下記の通り」と「以下の通り」はどちらも下に記載した通りのことを意味しています。
どちらの言葉を使うか迷った場合、記の見出しの下に書いた通りのことを表現したい時には「下記の通り」を、これより下に書いた通りのことを表現したい時は「以下の通り」を使うと覚えておきましょう。