【一寸先は光】と【一寸先は闇】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「一寸先は光」(読み方:いっすんさきはひかり)と「一寸先は闇」(読み方:いっすんさきはやみ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「一寸先は光」と「一寸先は闇」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「一寸先は光」と「一寸先は闇」の違い

「一寸先は光」は「一寸先は闇」の間違い

「一寸先は光」と「一寸先は闇」の違いを分かりやすく言うと、「一寸先は光」とは「一寸先は闇」の間違った使い方、「一寸先は闇」とは、ほんの少し先のことも全く予測できないことです。

「一寸先は光」は誤字

一般的には「一寸先は光」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「一寸先は闇」のことを間違えて「一寸先は光」を使っている人がほとんどです。

「一寸先は闇」は正しい日本語

正しい言葉である「一寸先は闇」を使った分かりやすい例としては、「一寸先は闇なので、保険に入ることにしました」「人生は一寸先は闇だと思っています」「一寸先は闇という言葉があるので、どんなことが起こってもいいように対策しよう」などがあります。

「一寸先は闇」という言葉はあっても、「一寸先は光」という言葉は存在しません。同時に「一寸先は闇」という単語の意味について「ほんの少し先のことも全く予測できないこと」と覚えておきましょう。

「一寸先は闇」の英語表記

「一寸先は闇」を英語にすると「No one knows what may happen tomorrow」となります。

「一寸先は光」の意味

「一寸先は光」とは

「一寸先は光」とは、「一寸先は闇」の間違った使われ方です。

「一寸先は光」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「一寸先は闇」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「一寸先は光」と間違えやすい理由

「一寸先は光」と「一寸先は闇」を間違えてしまう理由としては、「一寸先は闇」は「闇」という言葉を使用しているので、先は不幸というネガティブなイメージと勘違いし、前向きで未来は明るいというポジティブなイメージで「一寸先は光」を使ってしまうのが原因です。

しかし、「一寸先は闇」という言葉はほんの少し先のことも全く予測できないことを意味しており、先が予測できないだけでネガティブなイメージを持つ言葉ではありません。

したがって、「一寸先は闇」の対義語として勘違いして使用されている「一寸先は光」は誤用になります。

間違った言葉である「一寸先は光」の「光」を使った別の言葉としては、大きな名誉のことを意味する「栄光」、その存在が一際優れて目立つことを意味する「光を放つ」、輝くばかりに美しく見えることを意味する「光り輝く」などがあります。

「一寸先は闇」の意味

「一寸先は闇」とは

「一寸先は闇」とは、ほんの少し先のことも全く予測できないことを意味しています。

「一寸先は闇」の読み方

「一寸先は闇」の読み方は「いっすんさきはやみ」です。誤って「ちょっとさきはやみ」などと読まないようにしましょう。

「一寸先は闇」の使い方

「一寸先は闇」を使った分かりやすい例としては、「ギャンブルは一寸先は闇なのでやらない主義です」「一寸先は闇だからこそ毎日を全力で生きる」「一寸先は闇っていうし今日の試合は気を引き締めて挑もう」などがあります。

「一寸先は闇」はちょっと離れた前方のことを意味する「一寸先」に、先の見通しがつかないことを意味する「闇」が合わさった言葉です。また、目の前が真っ暗で何も見えないことが転じて、ほんの少し先のことも全く予測できないことの意味で使われるようになりました。

「一寸先は闇」を使う上で注意しなければならないのは、「闇」という言葉を使用しているのでマイナスなイメージでのみ使うと勘違いしやすいですが、先が不幸という意味ではないという点です。

あくまでも、先が予測できない場合使うと覚えておきましょう。したがって、文脈によってプラスのイメージとマイナスのイメージどちらでも使うことができます。

「一寸先は闇」の対義語

「一寸先は闇」の対義語・反対語としては、今後の人生が大きく開けていて希望に満ち溢れていることを意味する「前途洋々」、物事が極めて快調に進んでいることを意味する「順風満帆」(読み方:じゅんぷうまんぱん)などがあります。

「一寸先は闇」の類語

「一寸先は闇」の類語・類義語としては、人生の幸福や不幸は予測できないことを意味する「人間万事塞翁が馬」(読み方:にんげんばんじさいおうがうま)、幸福と不幸はより合わせた縄のように交互にやってくるということを意味する「禍福は糾える縄の如し」などがあります。

「一寸先は光」の例文

1.「一寸先は光」という言葉は存在しないので、おそらく「一寸先は闇」の言い間違いだろう。
2.「一寸先は闇」という言葉はほんの少し先のことも全く予測できないことで、「一寸先は光」という言葉はない。
3.「一寸先は光」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.勝負の世界はいつも一寸先は光だという言葉を使う人はいるが、正しくは勝負の世界はいつも一寸先は闇だです。
5.一寸先は闇だとしても良いことが起こる可能性はありますという言葉はあるが、一寸先は光だとしても良いことが起こる可能性はありますという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「一寸先は闇」という言葉を間違えて「一寸先は光」と表現している時などが挙げられます。

「一寸先は光」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「一寸先は闇」を間違えて使っている可能性が高いです。

「一寸先は光」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「一寸先は光」ではなく、「一寸先は闇」と表現するのが正しい使い方になります。

「一寸先は闇」の例文

1.関東に住んでいる間に大型地震が来るとは、まさに一寸先は闇です。
2.一寸先は闇というように、今日一日が平和だからと言って、明日も平和な一日を過ごせるとは限りません。
3.災害がいつ襲ってくるか分からないので、一寸先は闇だと思って備えておくことが大切です。
4.一寸先は闇というように、スポーツに絶対はありません。先日も優勝候補チームが予選で敗退していたよね。
5.当選確実と言われていた政治家がまさかの落選。まさに、一寸先は闇である。
6.ことわざで一寸先は闇というが、この部署の人たちは敵なのか味方なのかもわからないのだから、精神が不安定になるね。
7.いくらインフルエンサーとして人気を博していても、一寸先は闇で、いつ人気が無くなってしまうのか気が気でないのだろう。
8.昔は予め用意された正解を間違えなければよかったが、現代は一寸先は闇で、正解がない中で最適解を探さなければならなくなった。
9.あの時は本来なら志望校に合格するはずだったのに、まさか不合格になるなんてね。まさに前途は一寸先は闇のような状態だったよ。
10.ギャンブルは一寸先は闇というが、俺はその闇に光をあてることができると信じていて、実際それなりの結果を残している。

この言葉がよく使われる場面としては、ほんの少し先のことも全く予測できないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「一寸先は闇」は必ずしも悪いことが起こるという意味で使う言葉ではありません。あくまで、先のことが全く予測できない時に使用する言葉です。

「一寸先は光」と「一寸先は闇」どちらを使うか迷った場合は、「一寸先は光」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「一寸先は闇」を使うようにしましょう。

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