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【同じ穴の狢】と【同じ穴の狸】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「同じ穴の狢」(読み方:おなじあなのむじな)と「同じ穴の狸」(読み方:おなじあなのたぬき)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「同じ穴の狢」と「同じ穴の狸」という言葉は、どちらも一見関係がないようでも実は同類や仲間であることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「同じ穴の狢」と「同じ穴の狸」の違い

「同じ穴の狢」と「同じ穴の狸」の意味の違い

「同じ穴の狢」と「同じ穴の狸」の違いを分かりやすく言うと、「同じ穴の狢」は一般的に使われている、「同じ穴の狸」は一般的に使われていないという違いです。

「同じ穴の狢」と「同じ穴の狸」の使い方の違い

一つ目の「同じ穴の狢」を使った分かりやすい例としては、「あなたも彼と同じ穴の狢で自分が儲けることいか考えてないのね」「彼も賄賂を受け取っていたのなら同じ穴の狢です」「不正を分かっていて黙認しているのであれば同じ穴の狢だろう」などがあります。

二つ目の「同じ穴の狸」を使った分かりやすい例としては、「同じ穴の狸と言われたくなかったのでこのグループを抜けました」「彼女は私たちと同じ穴の狸である」「一件無関係そうに見えた彼は実は同じ穴の狸だった」などがあります。

「同じ穴の狢」と「同じ穴の狸」の使い分け方

「同じ穴の狢」と「同じ穴の狸」はどちらも一見関係がないようでも実は同類や仲間であることを意味しており、違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「同じ穴の狢」は一般的に使われているのに対して、「同じ穴の狸」は一般的に使われていないという点です。

ただし、意味は全く同じ言葉なので、基本的に好きな方を使っても問題ないと覚えておきましょう。

「同じ穴の狢」と「同じ穴の狸」の英語表記の違い

「同じ穴の狢」も「同じ穴の狸」も英語にすると「birds of a feather」「badgers of the same hole」となります。

「同じ穴の狢」の意味

「同じ穴の狢」とは

「同じ穴の狢」とは、一見関係がないようでも実は同類や仲間であることを意味しています。

「同じ穴の狢」の読み方

「同じ穴の狢」の読み方は「おなじあなのむじな」です。誤って「おなじあなのかく」などと読まないようにしましょう。

また、「狢」は場所によっては「貉」と表記することもあるため、「同じ穴の貉」とすることも可能です。

「同じ穴の狢」の使い方

「同じ穴の狢」を使った分かりやすい例としては、「お互い詐欺師という同じ穴の狢なので、協力しようじゃないか」「犯罪者と同じ穴の狢にされては困ります」「彼も結局私たちと同じ穴の狢です」などがあります。

「同じ穴の狢」の由来

「同じ穴の狢」の由来は動物の性質です。「狢」は主にアナグマのことを指していますが、明確な決まりはなく、毛並みが似ていたり穴を掘る性質から狸や狐などの穴で生活する動物の総称で使われることもあります。

狢や狸は昔話などで、化けて人を騙したり陥れたりする、悪い動物として言い伝えられていることが多いです。また、狸は穴掘りがあまり上手ではないので、狢が掘った穴に一緒に住みついていることがあります。

このように、昔話では悪者とされている狢と狸と言う別の動物が一緒に住んでいることが転じて、一見関係がないようでも実は同類や仲間であることを「同じ穴の狢」と言うようになりました。

また、「同じ穴の狢」は語源からも分かるように、悪い仲間や悪事を働く同類などのマイナスなイメージでしか使いません。良い仲間や善行を行なう者同士などのような、プラスのイメージでは使うことはできないと覚えておきましょう。

「同じ穴の狢」の類語

「同じ穴の狢」の類語・類義語としては、どれもこれも平凡で特に優れて目立つものがないことを意味する「どんぐりの背比べ」、少しの違いはあっても本質的には同じであることを意味する「五十歩百歩」などがあります。

「同じ穴の狸」の意味

「同じ穴の狸」とは

「同じ穴の狸」とは、一見関係がないようでも実は同類や仲間であることを意味しています。

「同じ穴の狸」の読み方

「同じ穴の狸」の読み方は「おなじあなのたぬき」です。誤って「おなじあなのり」などと読まないようにしましょう。

「同じ穴の狸」の使い方

「同じ穴の狸」を使った分かりやすい例としては、「彼は善人にみえたが実は詐欺師と同じ穴の狸でした」「他人の悪口ばかりいう先輩の悪口を言っていたら、同じ穴の狸になってしまいますよ」「犯罪者同士同じ穴の狸として協力しようじゃないか」などがあります。

「同じ穴の狸」は一見関係がないようでも実は同類や仲間であることを意味する「同じ穴の狢」と全く同じ意味を持つ言葉です。「狢」という言葉は「狸」や「狐」を指している意味合いもあり、これが転じて、「同じ穴の狸」と言うようにもなりました。

ただし、広く一般的に使われているのは「同じ穴の狢」の方なので、「同じ穴の狸」は馴染みがない人も多いはずです。

「同じ穴の狸」は、悪い仲間や悪事を働く同類などのマイナスなイメージでしか使いません。良い仲間や善行を行なう者同士などのような、プラスのイメージでは使うことはできないと覚えておきましょう。

「同じ穴の狸」の類語

「同じ穴の狸」の類語・類義語としては、自分の欠点には気がつかないで他人のことをあざ笑うことを意味する「目糞鼻糞を笑う」、一見関係がないようでも実は同類であることを意味する「同じ穴の狐」などがあります。

「同じ穴の狢」の例文

1.彼を告発しないのであれば、見て見ぬ振りをしていた前任者と同じ穴の狢になってしまう。
2.まともそうなことを言ってるが、彼も結局遺産目当ての同じ穴の狢です。
3.彼と叔父さんは最初から同じ穴の狢だったらしい。どうして私はそのことに気づかなかったのだろう。
4.我々は言ってみれば同じ穴の狢だ。仲良くしようじゃないか。
5.とある俳優が詐欺まがいのことをして謹慎処分になったが、私が応援していた俳優も同じ穴の狢だと知り、少しショック受けました。
6.店の売り上げがアップするからといって車で来ているのを知っていながらアルコールを提供したら、あなた方も同じ穴の狢ということになりますよ。
7.自分らしく仕事をしたいと局アナからフリーアナウンサーへ転向したものの、知人を通して舞い込む仕事は断れず、また断る選択肢もあるはずがないという意味では、どちらも結局同じ穴の貉ではないでしょうか。
8.スクールカーストの下方に属している僕達が、お互いを不細工とかダサいと悪口を言い合っても同じ穴の狢に過ぎない。
9.ここにいる私達は同じ穴の狢なのだから、誰かが悪いとか責任を擦り付けあっているのはとても醜い行為だと思います。
10.同じ穴の狢の者同士が憎みあうのは、自分と相手双方が似た者同士ということに気がついていないからでしょう。

この言葉がよく使われる場面としては、一見関係がないようでも実は同類や仲間であることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「同じ穴の狢」はマイナスなイメージで使われている言葉です。

「同じ穴の狸」の例文

1.いじめに関わっていなかったとしても見て見ぬ振りをするのなら、このクラスにいる人は皆同じ穴の狸だろう。
2.相方が闇営業で謹慎処分になったが、同じ穴の狸ということで私も処罰を受けました。
3.彼は清廉潔白な政治家に思えたが、支援団体を見る限り、悪さを働いてた彼らと同じ穴の狸に違いない。
4.彼女を批判している人も多いが、炎上するように仕向けた人々も同じ穴の狸です。
5.ミスをして上司から叱られてしまったが、後日同じミスをしたので同じ穴の狸だろう。
6.彼女、社内のお局様グループと同じ穴の狸だと思われたくないのなら、グループから抜けるなりすればいいのにね。
7.セクハラを批判していた男性社員も、以前セクハラ行為をしていたことが明らかになり、結局同じ穴の狸だと失望しました。
8.多くはいじめに加担していなかったとはいえ、いじめをただ傍観していたのだから、クラスメイトも同じ穴の狸だろう。
9.いくら相手が許せないからと言って、やり返そうとするなら同じ穴の狸になってしまいますから慎むべきです。
10.男は一見優しそうな風貌をしているが、関わるとすぐにマウントを取ってくるので、そこら辺の男と同じ穴の狸だろう。

この言葉がよく使われる場面としては、一見関係がないようでも実は同類や仲間であることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「同じ穴の狸」はマイナスなイメージで使われている言葉です。

「同じ穴の狢」と「同じ穴の狸」はどちらも一見関係がないようでも実は同類や仲間であることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、一般的に使われているのが「同じ穴の狢」、一般的に使われていないのが「同じ穴の狸」と覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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