似た意味を持つ「リーク」と「ネタバレ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「リーク」と「ネタバレ」という言葉は、「作品内容の重要な部分を暴露すること」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
リークとネタバレの違い
リークとネタバレの意味の違い
リークとネタバレの違いを分かりやすく言うと、リークは公式発表前の暴露を表現する時に使い、ネタバレは公式発表後の暴露を表現する時に使うという違いです。
リークとネタバレの使い方の違い
一つ目のリークを使った分かりやすい例としては、「リークは立派な犯罪で実際に訴訟も起きた」「マスコミへのリークからその俳優は連日ニュースに取り上げられている」「リークされた内容はにわかに信じがたいものだった」などがあります。
二つ目のネタバレを使った分かりやすい例としては、「友人にはネタバレ禁止と先に言っておいた」「次週発売の雑誌のネタバレを早々に見てしまって不快に思った」「ネタバレされても気にしない性質だ」などがあります。
リークとネタバレの使い分け方
リークとネタバレはどちらも、マンガや映画などの作品に関する情報や物語自体、その他重要な内容を暴露することや、その情報自体を指す言葉で同じように使われる言葉ですが、タイミングに違いがあります。
リークは、情報が漏れ出ることを意味しますが、企業や関係者が大々的に発表した情報ではない内容を指すことが多い言葉です。そのため、偽りの情報であることも多くあります。
一方のネタバレは、発売されたマンガ作品や公開された映画の感想や意見などを意味します。結末や物語の核心を知ることができてしまうような情報を指すことが多い言葉です。
つまり、リークは公式からの発表がされる前に出回る作品情報を指し、ネタバレは発表がされた後に出回る作品情報を指します。どちらも、著作権法に抵触するとして罪に問われることがあります。
リークとネタバレの英語表記の違い
リークを英語にすると「leak」となり、例えば上記の「情報のリーク」を英語にすると「the leak of information」となります。一方、ネタバレを英語にすると「spoiler」となり、例えば上記の「ネタバレ禁止」を英語にすると「No spoilers」となります。
リークの意味
リークとは
リークとは、意図的に機密情報などを漏らすことを意味しています。
その他にも、漏電を意味する言葉として使われています。
表現方法は「リークする」「リークされる」「リークを踏む」
「リークする」「リークされる」「リークを踏む」などが、リークを使った一般的な言い回しです。
リークの使い方
リークを使った分かりやすい例としては、「マスコミにリークされた件に関して後日当人から説明があった」「リークで裁判沙汰になった案件も存在する」「リーク情報は一体どこから来るのかと不思議に思う」などがあります。
その他にも、「SNSを見ていてリークを踏むとは思わなかった」「誰がリークしたのかは分からないもののその情報が間違っていることはわかる」「今回のリークは大したものではないとしても罪に問われてもおかしくない」などがあります。
リークは英語で「leak」と表記され、本来は漏れ出ることを意味する言葉です。水やガス、光などに使われていますが、秘密などに対しても使われることから、カタカナ語の場合も同じように使われるようになります。
今日では、秘密や内々の情報が外部に漏れることを表す言葉として多く使われていますが、「リーククランプ」「リークテスター」「リーク検査」などで漏電を意味する言葉としても使われています。
リークの対義語
リークの対義語・反対語としては、外部には絶対に漏らしてはいけないことを意味する「極秘」、秘密にして隠しておくことを意味する「秘匿」、人目に触れないように隠しておくことを意味する「隠匿」があります。
リークの類語
リークの類語・類義語としては、マンガなどを公式発表前にインターネット上に流出させることや、それを拡散することを意味する「早バレ」、秘密などが漏れることを意味する「漏洩」、隠れていた事柄が表面に出ることを意味する「露呈」などがあります。
ネタバレの意味
ネタバレとは
ネタバレとは、仕掛けが事前に知られてしまうことを意味しています。
表現方法は「ネタバレする」「ネタバレを食らう」「ネタバレを踏む」
「ネタバレする」「ネタバレを食らう」「ネタバレを踏む」などが、ネタバレを使った一般的な言い回しです。
ネタバレの使い方
ネタバレを使った分かりやすい例としては、「ネタバレ禁止が暗黙の了解となっている」「ネタバレを聞いてなお面白いと思える作品だった」「ネタバレで犯人を知ってしまってからその人物ばかり動向を追ってしまう」などがあります。
その他にも、「ネタバレに配慮したユーザーばかりで安心する」「ネタバレをするのであればちゃんと人目に付かないようにしてほしい」「ネタバレを悪とまでは言わないが純粋に楽しみたい人を阻害するのは許されない」などがあります。
ネタバレの使い方
ネタバレの「ネタ」は、「たね」を逆さに読んだ言葉で、文章や作品の材料や話題、仕掛けや証拠などを意味します。それが、隠していたことが表に出ることを意味する「ばれる」の「バレ」と組み合わせられて、「ネタバレ」という造語となりました。
インターネットが普及し始めて多くの人がブログやSNSなどを作成、閲覧できるようになったことで、上記例文の「ネタバレ禁止」のように使い始めたことで多くの人に使われるようになりました。
たとえ公に発表された作品であったとしても、一定期間が経つまでは感想などは伏せておくのがマナーとされており、今日ではSNSの映画作品アカウントから直接ネタバレ許可を出すこともあります。
ネタバレの対義語
ネタバレの対義語・反対語としては、他人に知られないようにすることを意味する「秘密」、表向きにせず外部には隠しておくことを意味する「内緒」があります。
ネタバレの類語
ネタバレの類語・類義語としては、内部のものが外部へ出て行ってしまうことを意味する「流出」、内部のものが漏れて出ることを意味する「漏出」、人前で隠すことなく堂々と言うことを意味する「公言」などがあります。
リークの例文
この言葉がよく使われる場面としては、意図的に機密情報などを漏らすことなどが挙げられます。
例文5の「メモリリーク」とは、コンピュータの利用可能なメモリ容量が減少していく減少を指す言葉です。
ネタバレの例文
この言葉がよく使われる場面としては、仕掛けが事前に知られてしまうことなどが挙げられます。
どの例文のネタバレも公式情報として発表されているものの情報を指し、特に未読者や未視聴者に配慮するマナーとして認知されている言葉です。
リークとネタバレは、どちらも「作品内容の重要な部分を暴露すること」を表します。どちらを使うか迷った場合は、公式発表前の暴露を表す場合は「リーク」を、公式発表後の暴露を表す場合は「ネタバレ」を使うと覚えておけば間違いありません。