似た意味を持つ「アプリケーション」と「ソフトウェア」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「アプリケーション」と「ソフトウェア」という言葉は、「情報処理装置にて動作するプログラム」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
アプリケーションとソフトウェアの違い
アプリケーションとソフトウェアの意味の違い
アプリケーションとソフトウェアの違いを分かりやすく言うと、アプリケーションは目的に応じて使われるプログラムを表現する時に使い、ソフトウェアは基本的な動作制御を行うプログラムを表現する時に使うという違いです。
アプリケーションとソフトウェアの使い方の違い
一つ目のアプリケーションを使った分かりやすい例としては、「アプリケーションの開発者は世に出すために何年もの時間を掛けたらしい」「アプリケーションの更新日のためすき間時間に何をするか悩む」「そのアプリケーションは不具合が多い」などがあります。
二つ目のソフトウェアを使った分かりやすい例としては、「メールソフトウェアは初期のものを使っている」「ソフトウェアにはシステム制御に関係があるファイルもある」「何度もソフトウェア更新の知らせが来る」などがあります。
アプリケーションとソフトウェアの使い分け方
アプリケーションとソフトウェアはどちらも電子機器上で動くプログラムを指す言葉で、「アプリケーションソフトウェア」のように組み合わせて使われることがある言葉ですが、意味合いが若干異なります。
アプリケーションは、使用用途に応じて作られたプログラムを指す言葉で、今日ではスマートフォンの普及によりアプリと省略されて使われることが非常に多くなった言葉です。
一方のソフトウェアは、上記のアプリケーションなどのようにスマートフォンなどで動くプログラムを指す言葉ですが、特定の用途のためではなく基本的なコンピューターの制御システムも含みます。
つまり、アプリケーションはソフトウェアの一部であると言えるため、特定の用途に使うプログラムをアプリケーション、基本的動作に関連するプログラムをソフトウェアとすることが多いです。
アプリケーションとソフトウェアの英語表記の違い
アプリケーションを英語にすると「application」となり、例えば上記の「アプリケーションの開発者」を英語にすると「an application developer」となります。
一方、ソフトウェアを英語にすると「software」となり、例えば上記の「メールソフトウェア」を英語にすると「mail software」となります。
アプリケーションの意味
アプリケーションとは
アプリケーションとは、作業の目的に応じて使うソフトウェアを意味しています。
表現方法は「アプリケーションを閉じる」「アプリケーションが起動できません」
「アプリケーションを閉じる」「アプリケーションが起動できません」などが、アプリケーションを使った一般的な言い回しです。
アプリケーションの使い方
アプリケーションを使った分かりやすい例としては、「事務作業のために表計算アプリケーションを触ってみる」「昨今ゲームのアプリケーションが多く発表されている」「QRコードを読み取るアプリケーションは最初から搭載されてほしかった」などがあります。
その他にも、「アプリケーションの更新データが追加された」「携帯電話で動くアプリケーションもいくつかあった」「モバイルアプリケーションの中でも通話アプリは入れておきたい」「カメラアプリケーションだけで三つもインストールした」などがあります。
アプリケーションは英語で「application」と表記され、適用や応用を意味する言葉として使われています。日本語でも同じように使われていますが、一般的に応用の意味でアプリケーションという言葉だけを使うことはあまりありません。
限られた目的のために使われ、コンピューターの動作自体に作用するものではない「アプリケーションソフトウェア」の略称であり、アプリケーションプログラムとも呼ばれるため、日本語では「応用ソフト」「応用プログラム」と呼ばれることもあります。
また、スマートフォンやパソコンなどにインストールして使用するアプリケーションは、省略して「アプリ」と呼ばれることがほとんどです。
アプリケーションの類語
アプリケーションの類語・類義語としては、一定期間無料で試した後も継続したい場合に料金を支払うソフトウェアを意味する「シェアウェア」、活かして働かせることを意味する「活用」などがあります。
ソフトウェアの意味
ソフトウェアとは
ソフトウェアとは、コンピュータを制御するためのプログラムを意味しています。
表現方法は「ソフトウェアを開発する」「ソフトウェアをダウンロードする」
「ソフトウェアを開発する」「ソフトウェアをダウンロードする」などが、ソフトウェアを使った一般的な言い回しです。
ソフトウェアの使い方
ソフトウェアを使った分かりやすい例としては、「フリーソフトウェアは権利問題を先に調べておきたい」「ソフトウェアの更新に長いこと時間が掛かっている」「ゲームのソフトウェアを早く購入して遊びたい」などがあります。
その他にも、「ソフトウェアの再インストールを考えている」「表計算のソフトウェアの使い方は複雑だと思っている」「音楽編集ができるソフトウェアなんて今まで触ったことがない」「安易なソフトウェアの削除は危険だ」などがあります。
ソフトウェアは英語で「software」と表記され、電子計算機のプログラムや特定の機材と一緒に利用される製品を意味する言葉として使われています。日本語でも同じように使われており、「ソフト」と省略して使われることも多いです。
具体的には、文書作成や表計算のためのソフトウェアを指すアプリケーションソフトウェアと、コンピューターのハードウェアを管理および制御をするためのシステムソフトウェアの二つに分けられています。
「フリーソフトウェア」の意味
上記例文の「フリーソフトウェア」とは、無償で使用でき、自由な研究や変更などを認められ配布されるプログラムです。また、「フリーソフト」と「フリーウェア」で使い方が分けられ、前者は権利が自由であり、後者は無料であることを表します。
ソフトウェアの対義語
ソフトウェアの対義語・反対語としては、コンピューターを物理的に構成する機器の総称を意味する「ハードウェア」があります。
ソフトウェアの類語
ソフトウェアの類語・類義語としては、各ハードウェアを直接制御するための基本的なソフトウェアを意味する「ファームウェア」、コンピューターを制御するために必要な基本的なプログラムを意味する「オペレーティングシステム」などがあります。
アプリケーションの例文
この言葉がよく使われる場面としては、作業の目的に応じて使うソフトウェアを意味する時などが挙げられます。
どの例文のアプリケーションも、ソフトウェアという言葉に置き換えて使うことができます。
ソフトウェアの例文
この言葉がよく使われる場面としては、コンピュータを制御するためのプログラムを意味する時などが挙げられます。
例文3から例文5は、利用者の目的に沿った機能を持つソフトウェアを表す「アプリケーションソフトウェア」を指すため、「アプリケーション」という言葉に置き換えて使うこともできます。
アプリケーションとソフトウェアは、どちらも「情報処理装置にて動作するプログラム」を表します。
どちらを使うか迷った場合は、目的に応じて使われるプログラムを表す場合は「アプリケーション」を、基本的な動作制御を行うプログラムを表す場合は「ソフトウェア」を使うと覚えておけば間違いありません。