【ご用命ください】と【仰せ付けください】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ご用命ください」(読み方:ごようめいください)と「仰せ付けください」(読み方:おおせつけください)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ご用命ください」と「仰せ付けください」という言葉は、どちらも用事などを言い付けてもらうことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ご用命ください」と「仰せ付けください」の違い

「ご用命ください」と「仰せ付けください」の意味の違い

「ご用命ください」と「仰せ付けください」の違いを分かりやすく言うと、「ご用命ください」よりも「仰せ付けください」の方が丁寧な表現という違いです。

「ご用命ください」と「仰せ付けください」の使い方の違い

一つ目の「ご用命ください」を使った分かりやすい例としては、「どうぞ何なりとご用命ください」「私にできることがありましたら是非ご用命ください」「何かありましたら私どもにご用命ください」などがあります。

二つ目の「仰せ付けください」を使った分かりやすい例としては、「何事なりと仰せ付けください」「何かありましたら遠慮なく仰せ付けください」「私にできることがありましたら仰せ付けください」などがあります。

「ご用命ください」と「仰せ付けください」の使い分け方

「ご用命ください」と「仰せ付けください」はどちらも用事などを言い付けてもらうことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「ご用命ください」よりも「仰せ付けください」の方が丁寧な表現という点です。

したがって、社長や取引先などに対してなどよりかしこまった場面では、「仰せ付けください」の方を使うのがいいでしょう。

「ご用命ください」と「仰せ付けください」の英語表記の違い

「ご用命ください」も「仰せ付けください」も英語にすると「Please let me know」となり、例えば上記の「私にできることがありましたら仰せ付けください」を英語にすると「Please let me know if there is anything I can do for you」となります。

「ご用命ください」の意味

「ご用命ください」とは

「ご用命ください」とは、用事などを言い付けてもらうことを意味しています。

「ご用命ください」の漢字表記

「ご用命ください」を漢字にして、「ご用命下さい」とするのはあまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「ご用命ください」を使うようにしましょう。

「ご用命ください」の使い方

「ご用命ください」を使った分かりやすい例としては、「何でもご用命ください」「弊社にできることがありましたら是非ご用命ください」「不自由な点がございましたらお気軽にご用命ください」「お手伝いが必要であればご用命ください」などがあります。

「ご用命ください」は用事を言いつけることを意味する「用命」に、接頭語の「ご」と、相手に何かを要望や懇願することを意味する「ください」が合わさり、用事などを言い付けてもらうことの意味で使われている言葉です。

「ご用命ください」はビジネスシーンで使う

「ご用命ください」は主にビジネスシーンにおいて使う言葉で、日常生活ではほとんど使われていません。

また、上司や取引先などの目上の人に対して使うのが一般的になっています。そのため、立場が同等の人や目下の人、また自分自身に対しては使うことはできないと覚えておきましょう。

「ご用命ください」の類語

「ご用命ください」の類語・類義語としては、声をかけてねとお願いすることを意味する「お声掛けください」、知らせて欲しいとお願いすることを意味する「お知らせください」などがあります。

「仰せ付けください」の意味

「仰せ付けください」とは

「仰せ付けください」とは、用事などを言い付けてもらうことを意味しています。

「仰せ付けください」の漢字表記

「仰せ付けください」を漢字にして、「仰せ付け下さい」とするのはあまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「仰せ付けください」を使うようにしましょう。

「仰せ付けください」の使い方

「仰せ付けください」を使った分かりやすい例としては、「ご指摘の点などございましたら遠慮なく仰せ付けください」「お困りの点などございましたら仰せ付けください」「質問などがございましたらお気軽に仰せ付けください」などがあります。

「仰せ付けください」は言い付けるの尊敬語「仰せつける」に、相手に何かを要望や懇願することを意味する「ください」が合わさり、用事などを言い付けてもらうことの意味で使われている言葉です。

「仰せ付けください」はビジネスシーンで使う

「仰せ付けください」は主にビジネスシーンにおいて使う言葉で、日常生活ではほとんど使われていません。

また、上司や取引先などの目上の人に対して使うのが一般的になっています。そのため、立場が同等の人や目下の人、また自分自身に対しては使うことはできないと覚えておきましょう。

「仰せ付けください」はとても丁寧な表現なので、社長や取引先の代表などのよりかしこまった場面で使うのに適しています。

「仰せ付けください」の類語

「仰せ付けください」の類語・類義語としては、私に何でも言い付けてくださいということを意味する「お申し付けください」、

「ご用命ください」の例文

1.何かお困りのことやご希望などがございましたら、お気軽にご用命ください。
2.お探しのものが見つからない場合は、店員にご用命ください。
3.何か必要なものがございましたら、フロントまでご用命ください。
4.アフターケアも万全を尽くす所存でございますので、何なりとご用命ください。
5.分からないことや質問がございましたら、お気軽にご用命ください。
6.お客様のご要望に合わせた商品をご提案させていただきますので、お気軽にご用命ください。
7.当レストランのお席のご予約やメニューのお問い合わせは、お気軽にご用命くださいませ。
8.当ホテルでは、荷物のお預かりや観光案内など、旅のお手伝いもいたしますので、お気軽にご用命ください。
9.ソフトウェアの詳しい使い方など、不自由な点がございましたらお気軽にご用命ください。
10.当店の会員カードは店頭ですぐ作成できますので、ご希望の方は、スタッフにご用命ください。

この言葉がよく使われる場面としては、用事などを言い付けてもらうことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ご用命ください」はビジネスシーンにおいて使われている言葉です。

「仰せ付けください」の例文

1.何かご不便な点がございましたら、なんなりと仰せ付けください。
2.この件に関しての詳細につきましては、担当者まで仰せ付けください。
3.何か必要なものがございましたら、お気軽に仰せ付けください。
4.設備上のトラブルがございましたら、ただちに管理センターまで仰せ付けください。
5.何か不都合などがございましたら、ご遠慮なく仰せ付けください。
6.プレゼンテーションの準備でお困りの点がございましたら、私にお任せいただければ幸いです。何なりと仰せ付けください。
7.観光窓口では、スタッフが常駐しておりますので、困ったことがありましたら、お気軽に仰せ付けください。
8.緊急のトラブルが発生しましたら、いつでも直ちにご連絡いただければ、迅速に対応いたします。お困り事がございましたら、お気軽に仰せ付けください。
9.重要なプロジェクトの進捗に関してお心配な点がございましたら、どんな些細なことでも仰せ付けください。
10.お客様へのサービス向上のため、改善点やご要望がございましたら、いつでも仰せ付けください。真摯にお聞きいたします。

この言葉がよく使われる場面としては、用事などを言い付けてもらうことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「仰せ付けください」はビジネスシーンにおいて使われている言葉です。

「ご用命ください」と「仰せ付けください」はどちらも用事などを言い付けてもらうことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、よりかしこまった場面では「仰せ付けください」の方を使うようにしましょう。

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