【バンギャ】と【ライブキッズ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「バンギャ」と「ライブキッズ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「バンギャ」と「ライブキッズ」という言葉は、「ロックやバンドが好きなファン」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




バンギャとライブキッズの違い

バンギャとライブキッズの意味の違い

バンギャとライブキッズの違いを分かりやすく言うと、バンギャはバンドの熱心な女性ファンを表現する時に使い、ライブキッズはライブが好きで通う人を表現する時に使うという違いです。

バンギャとライブキッズの使い方の違い

一つ目のバンギャを使った分かりやすい例としては、「バンギャが一致団結すると一種の芸が行われているようになる」「バンギャとして遠征するのは初めてだ」「ガチバンギャからメイクを教わる日が来ると思わなかった」などがあります。

二つ目のライブキッズを使った分かりやすい例としては、「ライブキッズだが未だにツーステができない」「暴れ回るライブキッズが周りにいた人にケガを負わせてしまった」「ハーフパンツはライブキッズになってなければ履かなかった」などがあります。

バンギャとライブキッズの使い分け方

バンギャとライブキッズはどちらも、ロックやバンドが好きなファンを表す言葉ですが、指し示す人が若干異なります。

バンギャは、ヴィジュアル系バンドの熱心な女性ファンを指す言葉です。男性ファンの場合は「バンギャル男」「ギャ男」などの呼び方に変わりますが、バンギャという言葉だけでヴィジュアル系バンドのファン全体を指す言葉としても使われることがあります。

一方のライブキッズは、ライブや音楽フェスに足しげく通う人を表す言葉です。男女問わず使うことができ、音楽ジャンルもヴィジュアル系バンドの音楽に限らず、ロックなどのその他のバンドミュージックとより広いジャンルの音楽が該当します。

つまり、バンギャは特定のバンドに熱心なファンである女性を指し、ライブキッズはライブに足しげく通っている人を指すという違いがあり、前者は女性にのみ用いるのに対して、後者は男女問わず用いることができます。

また、音楽に合わせて頭を振る行為である「ヘドバン」の特徴も若干異なり、バンギャは八の字の形になるように頭を振るのに対して、ライブキッズは頭を上下に振るという違いもあります。

バンギャとライブキッズの英語表記の違い

バンギャを英語にすると「Bangirl」「band gal」となりますが、英語圏で使われることはなく、「dedicated female fans of the band group」など別の表現が用いられます。

一方、ライブキッズを英語にすると「Live Kids」となりますが、こちらも英語圏で使われることはなく、「people who love the concert」など別の表現が用いられます。

バンギャの意味

バンギャとは

バンギャとは、ヴィジュアル系バンドの熱心な女性ファンを意味しています。

その他にも、ヴィジュアル系バンドのファンの総称として使われることがあります。

バンギャの使い方

「オバンギャと言われようがまだ若いと思っている」「友人はバンギャだがファッションやメイクにもこだわっているタイプだ」などの文中で使われているバンギャは、「ヴィジュアル系バンドを好きな女性ファン」の意味で使われています。

一方、「咲くなどのバンギャ用語が全く分からなかったが丁寧に教えてもらった」「バンギャたちのヘドバンを見ていると首が取れそうと思ってしまう」などの文中で使われているバンギャは、「ヴィジュアル系バンドのファン全体」の意味で使われています。

バンギャの由来

バンギャは「バンドギャル」の略称であり、「バンギャル」「ギャ」という呼び方がされる場合もあり、基本的にはヴィジュアル系バンドを好きな女性のみを指します。ヴィジュアル系バンドが好きな男性は、「バンギャル男」「ギャ男」と呼ばれています。

英語では「a band gal」という表記をすることができますが、バンドギャルという言葉自体が和製英語であるため、英語圏で用いられることはほとんどありません。

「オバンギャ」の意味

上記例文の「オバンギャ」とは、年齢の高いヴィジュアル系バンドのファンを指し、「オバサン」と「バンギャ」を組み合わせた言葉です。好きなバンドの活動歴が伸び、変わらず好きでいれば自然と歳を取るため、20年来のファンという人も少なくありません。
「オバンギャ」
バンギャの類語・類義語としては、アーティストの追っかけに力を入れている人を意味する「オリキ」、あることに過度に熱中しており詳しい知識を持っている人を意味する「オタク」などがあります。

ライブキッズの意味

ライブキッズとは

ライブキッズとは、ライブや音楽フェスに足しげく通う人を意味しています。

ライブキッズの使い方

ライブキッズを使った分かりやすい例としては、「ライブキッズの服装はハーフパンツが多く冬着るものに困る」「マナーが悪いという理由でライブキッズが苦手な人は多いらしい」「一ライブキッズとして、フェスを楽しみたい」などがあります。

その他にも、「ライブキッズに関するあるあるは知らないことが多い」「彼はライブキッズを自称しており色々なことを教えてくれた」「ライブキッズたちが多く集まる野外イベントに出向く勇気がない」などがあります。

「アーティストが観客の前で演奏するイベント」を意味する「ライブ」と、「子どもや若者」を意味する「キッズ」を組み合わせた和製英語です。英語では「Live Kids」という表記をすることができますが、英語圏でこの言葉が用いられることはほとんどありません。

ライブキッズの特徴

キッズは子どもを指しますが、実年齢は問われず、精神年齢が低い人を表すスラングとして使われることもあるため、ライブキッズという言葉を蔑称として使う人もいます。

ライブキッズの類語

ライブキッズの類語・類義語としては、ディッキーズブランドの服を着ている人や、ディッキーズの服を着てライブ公演に参加する人を意味する「ディッキ族」などがあります。

バンギャの例文

1.よく店に来るバンギャたちはきちんとレジの時に会話をしてくれるため、いい子たちなのだなと感心している。
2.友人のバンギャは長い髪を結うことなく推しの元へ出掛けるが、ヘドバンの時に迫力が出るからなのだろうか。
3.身近に病んでいるバンギャが多かったため、世のバンギャは全員同じようにメンヘラが多いのだと勝手に思っていた。
4.バンギャを死語だと思ったことはないが、確かに周囲にいたバンギャやオバンギャは減った気もする。
5.バンギャたちは曲やライブパフォーマンスも気に入っているのだろうが、一番はアーティストらの見た目で好きになっている気がする。

この言葉がよく使われる場面としては、ヴィジュアル系バンドの熱心な女性ファンを意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、ヴィジュアル系バンドのファンの総称として使われることもあります。

ライブキッズの例文

1.山道を移動することを強いられる場合もあるため、ライブキッズたちは基本的に動きやすい服装、動きやすい靴を着用している。
2.ガチ勢ライブキッズに作法を教えてもらったが、最終的に周りのことを考えながらも楽しむのが一番と言ってもらえた。
3.ライブキッズ御用達のハーフパンツがあることを教えてもらい、フェス前に友人をお揃いで購入することにした。
4.実際、ノーディッキのライブキッズも多い会場もあるが、ディッキを履くとフェスに参加している感覚がしてテンションが上がる。
5.ライブキッズがマナーが悪く嫌われることも多いとネットで見て、純粋に音楽を楽しむことができない人がいるのは悲しいと感じた。

この言葉がよく使われる場面としては、ライブや音楽フェスに足しげく通う人を意味する時などが挙げられます。

例文5のように、ライブキッズという呼び方を蔑称として使う人もいるため、他者に対して使用する際には注意が必要です。

バンギャとライブキッズは、どちらも「ロックやバンドが好きなファン」を表します。

どちらを使うか迷った場合は、バンドの熱心な女性ファンを表す場合は「バンギャ」を、ライブが好きで通う人を表す場合は「ライブキッズ」を使うと覚えておけば間違いありません。

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