【時間が経つのが速い】と【時間が経つのが早い】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「じかんがたつのがはやい」という読み方の「時間が経つのが速い」と「時間が経つのが早い」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「時間が経つのが速い」と「時間が経つのが早い」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「時間が経つのが速い」と「時間が経つのが早い」の違い

「時間が経つのが速い」は「時間が経つのが早い」の間違い

「時間が経つのが速い」と「時間が経つのが早い」の違いを分かりやすく言うと、「時間が経つのが速い」とは「時間が経つのが早い」の間違った使い方、「時間が経つのが早い」とは時間が感じるよりも早く過ぎていくことです。

「時間が経つのが速い」は誤字

一般的には「時間が経つのが速い」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が同じなとから、「時間が経つのが早い」のことを間違えて「時間が経つのが速い」を使っている人がほとんどです。

「時間が経つのが早い」は正しい日本語

正しい言葉である「時間が経つのが早い」を使った分かりやすい例としては、「プロジェクト開始から1年が経ち時間が経つのが早いと感じました」「入社してから3年も経ったので時間が経つのが早いです」「子供がもう5歳になり時間が経つのが早いです」などがあります。

「時間が経つのが早い」という言葉はあっても、「時間が経つのが速い」という言葉は存在しません。同時に「時間が経つのが早い」という単語の意味について「時間が感じるよりも早く過ぎていくこと」と覚えておきましょう。

「時間が経つのが早い」の英語表記

「時間が経つのが早い」を英語にすると「time flies」「where has the time gone」となります。

「時間が経つのが速い」の意味

「時間が経つのが速い」とは

「時間が経つのが速い」とは、「時間が経つのが早い」の間違った使われ方です。

「時間が経つのが速い」が間違っている理由

「時間が経つのが速い」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が同じなため、「時間が経つのが早い」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「時間が経つのが速い」と「時間が経つのが早い」を間違ってしまうと理由としては、「速い」と「早い」が同音の言葉なので混同してしまっているのが原因です。正しい日本語は「時間が経つのが早い」になります。

ではなぜ「時間が経つのが速い」が間違った言葉かというと、「速い」と「早い」と意味の違いです。「速い」は動作や進行などが速やかであることを意味する言葉で、スピードの観点から「はやい」場合に使います。

一方、「早い」はある基準より時間があまり過ぎていないことを意味しており、時間的な観点で使う言葉です。したがって、時間のことを表現している「時間が経つのが早い」は「早い」の方を使うのが正しいと覚えておきましょう。

「速い」と「早い」の使い分け方

「速い」と「早い」の使い分けの例を挙げると、「速い」の場合は「彼は頭の回転が速い」「この川は流れが速いので気をつけよう」「彼は足が速いのできっとオリンピックにに出場できるだろう」などがあります。

一方、「早い」は「台風が接近しているのでいつもより早い出社をしました」「月日が経つのは本当に早いものです」「今年は梅雨入りが早いです」などがあります。

「時間が経つのが早い」の意味

「時間が経つのが早い」とは

「時間が経つのが早い」とは、時間が感じるよりも早く過ぎていくことを意味しています。

「時間が経つのが早い」の使い方

「時間が経つのが早い」を使った分かりやすい例としては、「社員研修からもう半年経過し時間が経つのが早いと思います」「彼と最後にあったのは5年前なので時間が経つのが早い」「会社を設立してから10年、時間が経つのは早いものです」などがあります。

「時間が経つのが早い」はある時刻と他の時刻との間の長さのことを意味する「時間」に、時が過ぎることを意味する「経つ」、ある基準より時間があまり過ぎていないことを意味する「早い」が合わさり、時間が感じるよりも早く過ぎていくことの意味で使われている言葉です。

「時間が経つのが早い」は時間的な観点で、「早い」と感じた場合に使うのが一般的になっています。また、人が忙しいと感じる時だったり、気づいたら長い時間が過ぎていたときなどに使う言葉と覚えておきましょう。

「時間が経つのが早い」はどれくらいか

「時間が経つのが早い」はどれくらいの早さかと迷う人もいるかもしれませんが、結論から言ってしまうと明確な定義はありません。なぜなら、「早い」は主観的な時間の問題で、人によって感覚が異なっているからです。

「時間が経つのが早い」の対義語

「時間が経つのが早い」の対義語・反対語としては、時間が感じるよりも遅いことを意味する「時間が経つのが遅い」があります。

「時間が経つのが早い」の類語

「時間が経つのが早い」の類語・類義語としては、過ぎていく時間が感じるよりも早く過ぎていくことを意味する「月日が経つのが早い」があります。

「時間が経つのが速い」の例文

1.「時間が経つのが速い」という言葉は存在しないので、おそらく「時間が経つのが早い」の言い間違いだろう。
2.「時間が経つのが早い」という言葉は時間が感じるよりも早く過ぎていくことで、「時間が経つのが速い」という言葉はない。
3.「時間が経つのが速い」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.卒業してから5年、時間が経つのが速いですという言葉を使う人はいるが、正しくは卒業してから5年、時間が経つのが早いですになります。
5.今年で結婚30年なので時間が経つのが早いという言葉はあるが、今年で結婚30年なので時間が経つのが速いという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「時間が経つのが早い」という言葉を間違えて「時間が経つのが速い」と表現している時などが挙げられます。

「時間が経つのが速い」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「時間が経つのが早い」を間違えて使っている可能性が高いです。

「時間が経つのが速い」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「時間が経つのが速い」ではなく、「時間が経つのが早い」と表現するのが正しい使い方になります。

「時間が経つのが早い」の例文

1.大人になると、子供の頃よりも時間が経つのが早いと感じることが多い。
2.授業中は中々時間が経過しないのに、お昼休みは時間が経つのが早い。
3.あの忌まわしい事件から20年、本当に時間が経つのが早いですね。
4.時間が経つのは早いです。1ヶ月以上ある夏休みがもう終わってしまいました。
5.この会社に転職してから1年、時間が経つのが早いと思います。

この言葉がよく使われる場面としては、時間が感じるよりも早く過ぎていくことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「時間が経つのが早い」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「時間が経つのが速い」と「時間が経つのが早い」どちらを使うか迷った場合は、「時間が経つのが速い」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「時間が経つのが早い」を使うようにしましょう。

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