似た意味を持つ「だからこそ」と「だから」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「だからこそ」と「だから」という言葉は、どちらも前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「だからこそ」と「だから」の違い
「だからこそ」と「だから」の意味の違い
「だからこそ」と「だから」の違いを分かりやすく言うと、「だからこそ」の方が「だから」よりも強調した表現という違いです。
「だからこそ」と「だから」の使い方の違い
一つ目の「だからこそ」を使った分かりやすい例としては、「不況だからこそ積極的に新規開拓するべきだろう」「この携帯は単純だからこそ高齢者に支持されています」「だからこそこれからもこのチームを応援したいです」などがあります。
二つ目の「だから」を使った分かりやすい例としては、「だからといってあなたが会合に出席しない理由にはなりません」「だから私は早く家を出ることにしたのです」「だからといって辞めるわけにはいきません」などがあります。
「だからこそ」と「だから」の使い分け方
「だからこそ」と「だから」はどちらも前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「だからこそ」の方が「だから」よりも強調した表現という点です。
したがって、「だからこそ」は強い意志や感情を伴う事柄に対して使われることが多く、「だから」よりも相手に対する説得力や感情の移入を促す効果があります。
「だからこそ」と「だから」の英語表記の違い
「だからこそ」も「だから」も英語にすると「so」「therefore」「because」となり、例えば上記の「だからといって辞めるわけにはいきません」を英語にすると「Even so I cannot give up」となります。
「だからこそ」の意味
「だからこそ」とは
「だからこそ」とは、前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを意味しています。
「だからこそ」の使い方
「だからこそ」を使った分かりやすい例としては、「だからこそ彼女のことが好きになりました」「だからこそ車では行かない方がいいと言ったんですよ」「だからこそ革新的なアイデアが必要になると思っています」などがあります。
「だからこそ」は前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを意味する「だから」に、ある事柄を取り立てて強めることを意味する「こそ」が合わさった表現です。そのため、「だから」をさらに強調した言葉であると覚えておきましょう。
「だからこそ」は硬い表現なので、ビジネスシーンにおいても使うことができます。また、特定の理由や説明を強調して、相手にとってその理由が重要であることを示す際によく使われています。
「だからこそ」の注意点
「だからこそ」を使う上で注意しなければならないのは、強い感情を伴う表現なので、乱用するのは適していないという点です。そのため、ここぞという場面でのみ使用するようにしましょう。
「だからこそ」の類語
「だからこそ」の類語・類義語としては、予想や期待とは反対にのことを意味する「逆に」、前の事柄を理由としてあとの事柄を導くことを意味する「それゆえに」、物事の程度が前よりいっそう進むことを意味する「なおさら」などがあります。
「だから」の意味
「だから」とは
「だから」とは、前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを意味しています。
「だから」の使い方
「だから」を使った分かりやすい例としては、「彼女は親切な人です。だからみんなに好かれています」「だからといって他にいい案があるわけでもありません」「だからどうだって言うんですか」「ずい分前のことだからあまり覚えていません」などがあります。
「だから」は断定の助動詞「だ」に接続助詞「から」が合わさった順接の接続詞です。接続詞はそれだけで一つの単語なので文頭に使うことができます。
「だから」の注意点
「だから」を使う上で注意しなければならないのは、対等な関係か目下の人に人にしか使えないという点です。そのため、目上の人に対して使いたい場合は、丁寧な表現である「ですから」や「ですので」に置き換えるようにしましょう。
「だから」は話し言葉として使うのが一般的です。そのため、書き言葉として使いたい場合は、「したがって」「そのため」「それゆえ」「よって」などに置き換えるのが適切と言われています。
「だから」の類語
「だから」の類語・類義語としては、前の条件によって順当にあとの事柄が起こることを意味する「したがって」、前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを意味する「なので」などがあります。
「だからこそ」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「だからこそ」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「だから」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「だから」は話し言葉として使うのが一般的です。
「だからこそ」と「だから」はどちらも前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「だからこそ」の方が「だから」よりも強調した表現と覚えておきましょう。