【今から】と【これから】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「今から」(読み方:いまから)と「これから」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「今から」と「これから」という言葉は、どちらも今から以後のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「今から」と「これから」の違い

「今から」と「これから」の意味の違い

「今から」と「これから」の違いを分かりやすく言うと、「今から」は過去に対しても使える、「これから」は過去に対して使えないという違いです。

「今から」と「これから」の使い方の違い

一つ目の「今から」を使った分かりやすい例としては、「今からハローワークに行く予定です」「今から試合が始まるのでテレビをつけました」「今から昼食を食べます」「私は今から出かけるところです」などがあります。

二つ目の「これから」を使った分かりやすい例としては、「まだこれからという時に選手生命を絶たれるなんて可哀想です」「彼のこれからの成長が楽しみです」「これからは気をつけます」「これから2年で建設は完了する予定です」などがあります。

「今から」と「これから」の使い分け方

「今から」と「これから」はどちらも今から以後のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「今から」はこれからの未来だけではなく、過去に対しても使えるのに対して、「これから」は未来に対してしか使うことができず、過去に対しては使うことができないというのが違いになります。

なぜなら、「今から」は始点を今現在に想定しているので、「今から数百年前の日本は」「今から始めようと思います」などのように、過去と未来どちらに対しても使うことが可能です。

一方、「これから」は今よりも少し後を始点にしているので、道程や工程など、時間的に未来へと向かう事を表明する場合に使うことしかできません。

「今から」と「これから」の英語表記の違い

「今から」も「これから」も英語にすると「from now on」「just about」「after this」「in future」となり、例えば上記の「私は今から出かけるところです」を英語にすると「I am just about to leave」となります。

「今から」の意味

「今から」とは

「今から」とは、今から以後のことを意味しています。

表現方法は「今から始めます」「今から行きます」

「今から始めます」「今から行きます」などが、「今から」を使った一般的な言い回しになります。

「今から」の使い方

「今から」を使った分かりやすい例としては、「今から言うことを口外しないでください」「今から部屋の掃除を始める」「今から人の悪口を言うのを辞めます」「今からそっちに向かいます」「このお話は今から約100年前の出来事です」などがあります。

「今から」は今から以後のことを意味しており、「今」に重点を置いている言葉です。

「今から」は「今から行きます」のように今すぐに出発する場合には使えますが、まだ出かける準備をしていて出発までもう少し時間がかかる場合には「今から」を使うことはできません。その場合は、類語である「これから」を使い、「これから行きます」とするのがいいでしょう。

「今から」の特徴

「今から」は未来だけではなく、過去に対しても使うことができるというのが特徴です。例えば、「今から数百年前の日本は鎖国されていました」「今から数十年前はこんなに温暖化が進んでいませんでした」などがあります。

「今から」の類語

「今から」の類語・類義語としては、この後のことを意味する「以来」、今から後のことを意味する「以後」、今からのちのことを意味する「今後」などがあります。

「これから」の意味

「これから」とは

「これから」とは、今後のことを意味しています。

「これから」の漢字表記

「これから」を漢字にすると、「此れから」「是から」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「これから」を使うようにしましょう。

「これから」の使い方

「これから」を使った分かりやすい例としては、「これからは他人の気持ちを考えて発言するようにします」「これから恋人とデートなのでメイクをばっちり決めました」「これからは彼らがサッカー界を引っ張っていくだろう」「これからの動向に目が離せません」などがあります。

「これから」は今後のことを意味する名詞です。

「これから」はその後や今後に重点を置いている言葉になります。そのため、今すぐよりも少しあとを指していることが多いです。例えば、「これからは同じミスがないように気をつけます」「これからの目標は売り上げトップを取ることです」などのように、少し先の未来を指しています。

「これから」の注意点

「これから」を使う上で注意しなければならないのは、過去の出来事に対しては使えないという点です。なぜなら、「これから」は道や工程など、時間的に未来へと向かう事を表明する為に使う言葉だからです。

「これから」の類語

「これから」の類語・類義語としては、あることがあった後のことを意味する「その後」、ある時からあとのことを意味する「以降」、これから先のことを意味する「将来」などがあります。

「今から」の例文

1.今から言うことはとても重要なので、注意して聞いてくださいね。
2.今から迎えに行くので、その場で動かないで待っていてください。
3.今から6時間後に終わる予定なので、その時にまたご来店ください。
4.今から約300年前の日本は江戸時代で、江戸幕府が政権を握っていました。、
5.今から本大会のルールを説明しますので、注意して聞いてください。

この言葉がよく使われる場面としては、今から以後のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「今から」は過去に対しても使うことができる表現です。

「これから」の例文

1.これから恋人とデートなので、身だしなみをきちんと整えました。
2.若いメンバーでワールドカップの予選リーグを突破したので、これからの成長が楽しみです。
3.これからの季節は寒くなるので、暖かい服を用意した方がいいだろう。
4.これからの目標は、大会で結果を残してプロ野球球団からスカウトを貰うことです。
5.治療すればいずれ完治するので、これから一緒に頑張りましょうね。

この言葉がよく使われる場面としては、今後のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「これから」は基本的に未来に対してのみ使う表現です。

「今から」と「これから」はどちらも今から以後のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、過去に対しても使えるのが「今から」、過去に対して使えないのが「これから」と覚えておきましょう。

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