【引っ越し】と【引越し】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「ひっこし」という読み方の「引っ越し」と「引越し」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「引っ越し」と「引越し」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「引っ越し」と「引越し」の違い

「引っ越し」と「引越し」の意味の違い

「引っ越し」と「引越し」の違いを分かりやすく言うと、「引っ越し」の方が「引越し」よりもやや一般的に使われているという違いです。

「引っ越し」と「引越し」の使い方の違い

一つ目の「引っ越し」を使った分かりやすい例としては、「仕事の関係で他県に引っ越しすることになりました」「家が完成したので新居に引っ越しする」「引っ越し祝いにパーティーを開きました」「いつお引っ越しですか」などがあります。

二つ目の「引越し」を使った分かりやすい例としては、「引越しの片付けが終わったのでようやくゆっくりできる」「引越ししたのでお隣さんに挨拶をしました」「引越し料金が安い11月に引越すことにしました」「引越したことを知り合いに伝える」などがあります。

「引っ越し」と「引越し」の使い分け方

「引っ越し」と「引越し」はどちらも住居や仕事場などをよそに移すことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「引っ越し」の方が「引越し」よりもやや一般的に使われているという点です。

ただし、どちらも正しい日本語であり、ほぼ違いはないので基本的に好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。

「引っ越し」と「引越し」の英語表記の違い

「引っ越し」も「引越し」も英語にすると「moving」「removal」となり、例えば上記の「いつお引っ越しですか」を英語にすると「When are you moving」となります。

「引っ越し」の意味

「引っ越し」とは

「引っ越し」とは、住居や仕事場などをよそに移すことを意味しています。

表現方法は「引っ越し業者」「引っ越し費用」

「引っ越し業者」「引っ越し費用」などが、「引っ越し」を使った一般的な言い回しになります。

「引っ越し」の使い方

「引っ越し」を使った分かりやすい例としては、「下記の住所へ引っ越しましたのでお知らせいたします」「引っ越しの見積もりをしてもらうことにしました」「安心安全の引っ越しなら是非弊社にお任せください」「友人に引っ越しの手伝いをしてもらう」などがあります。

「引っ越し」は住居や仕事場などをよそに移すことを意味する名詞です。

「引っ越し」は別の都道府県に移る場合だけではなく、徒歩2、3分程度のすぐ近くの土地に移る場合にも使うことができます。そのため、とても幅広い範囲で使うことができると覚えておきましょう。

ただし、外国に移り住む場合には使うことができません。外国に移り住む場合には、類語である「移住」を使う必要があります。

「引っ越し」の他に「引越」や「引越し」と表記する人もいますが、結論から言ってしまうとどれを使用しても問題ありません。したがって、好きな表記を使うようにしましょう。

「引っ越し」の特徴

「引っ越し」には繁忙期が存在しており、月に料金が異なっています。基本的に進学や就職に伴い、引っ越しをする人が増える3月と4月、仕事の人事異動による転勤などで引っ越しが増える9月と10月が繁忙期と言われており、料金も割高になります。

また、上記の月以外でも祝日や連休には需要が増えるので、料金が割高になると言われています。

「引っ越し」の類語

「引っ越し」の類語・類義語としては、今までの居住地を出て他の土地に移ることを意味する「転出」、住居を変えることを意味する「転居」、他の土地に移り住むことを意味する「移住」、位置や住所などを変えることを意味する「移転」などがあります。

「引越し」の意味

「引越し」とは

「引越し」とは、住居や仕事場などをよそに移すことを意味しています。

表現方法は「引越し業者」「引越し費用」

「引越し業者」「引越し費用」などが、「引越し」を使った一般的な言い回しになります。

「引越し」の使い方

「引越し」を使った分かりやすい例としては、「引越し手続きのために役所に来ました」「隣りに住んでいる人が引越しするらしい」「引越しのアルバイトを始めたがとても大変です」「荷物が破損していたので引越し業者にクレームを入れる」などがあります。

「引越し」は住居や仕事場などをよそに移すことを意味する名詞です。

「引越し」は別の都道府県に移る場合だけではなく、徒歩2、3分程度のすぐ近くの土地に移る場合にも使うことができます。そのため、とても幅広い範囲で使うことができると覚えておきましょう。

ただし、外国に移り住む場合には使うことができません。外国に移り住む場合には、類語である「移住」を使う必要があります。

「引越し」は正しい日本語

「引越し」は「引く」と「越す」が合わさった言葉なので、昭和56年10月1日に告示された送り仮名の付け方により「引っ越し」が正しいと思う人もいるかもしれませんが、読み間違いが無いと思われる場合には送り仮名は省略してもよいとされているので、「引越し」を使用しても問題ないのです。

したがって、「引越し」はどこで使っても問題ない正しい日本語であると覚えておきましょう。

「引越し」の類語

「引越し」の類語・類義語としては、住居や居所を替えることを意味する「住み替え」、他の地に住むために住んでいた村を離れることを意味する「離村」、個人あるいは集団が永住を望んで他の国に移り住むことを意味する「移民」などがあります。

「引っ越し」の例文

1.3月は引っ越し料金が高いので、なるべく別の月に引っ越しを済ませたいです。
2.娘の病気の治療のために、空気が綺麗な田舎へ引っ越しすることを決めました。
3.近隣住民とトラブルを起こした一家は、いつの間にか引っ越していました。
4.土日は引っ越し料金が高いので、平日に引っ越しをすることにしました。
5.引っ越しの荷造りが終わったので、あとは当日を待つのみです。

この言葉がよく使われる場面としては、住居や仕事場などをよそに移すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「引っ越し」は限定的な場面で使う言葉です。

「引越し」の例文

1.引越しの繁忙期は希望日程が空いてないことが多いので、とても大変です。
2.東京に引越してから20年経過したので、地元に住んでた時間よりも長くなりました。
3.隣人の騒音に耐えられなくなったので、引越しすることを決めました。
4.引越し業者はなるべく評判が良いところにお願いしたいので、きちんと下調べを行ないました。
5.引越し業者の車がマンションの前に止まっているので、誰かこのマンションから出ていくのだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、住居や仕事場などをよそに移すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「引越し」は限定的な場面で使う言葉です。

「引っ越し」と「引越し」はどちらも住居や仕事場などをよそに移すことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、基本的に大きな違いはないので、好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。

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