【正しい】と【正解】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「正しい」(読み方:ただしい)と「正解」(読み方:せいかい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「正しい」と「正解」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「正しい」と「正解」の違い

「正しい」と「正解」の意味の違い

「正しい」と「正解」の違いを分かりやすく言うと、「正しい」は道理に適っていること、「正解」はすでにある答えと合っていることという違いです。

「正しい」と「正解」の使い方の違い

一つ目の「正しい」を使った分かりやすい例としては、「災害時には正しい情報を流すのが大切です」「彼女の行動は法律的に正しいです」「正しい姿勢で座ることが大切です」「あなたの判断は正しいと思いますよ」などがあります。

二つ目の「正解」を使った分かりやすい例としては、「この問題の正解者はたったの二人です」「今日ここに来て正解でした」「私には何が正解なのか分かりません」「この問題はたくさんの人が正解でした」などがあります。

「正しい」と「正解」の使い分け方

「正しい」と「正解」は似た言葉ですが、意味は異なっているので間違えないように注意しましょう。

「正しい」は道理に適っていることを意味しており、間違っていなかったり判断や道徳的に正しい場合に使う言葉です。

一方、「正解」は正しく解答することや正しく解釈することを意味しており、すでにある答えと合っていることに対して使うというのが違いです。

分かりやすい例を挙げると、「正しいマナーを教えてください」と表現することができますが、「正解マナーを教えてください」と表現することはできません。

また、「全問正解することができました」と表現することはできますが、「全問正しいことができました」と表現することはできません。

「正しい」と「正解」の英語表記の違い

「正しい」を英語にすると「right」「proper」「just」となり、例えば上記の「あなたの判断は正しいと思いますよ」を英語にすると「You are right in your judgment」となります。

一方、「正解」を英語にすると「the right answer」「correct」となり、例えば上記の「この問題はたくさんの人が正解でした」を英語にすると「Many gave the correct answer to this problem」となります。

「正しい」の意味

「正しい」とは

「正しい」とは、道理に適っていることを意味しています。その他にも、形や向きが真っ直ぐであること、規範や規準に対して乱れたところがないことの意味も持っています。

表現方法は「正しい姿勢」「正しい言葉」

「正しい姿勢」「正しい言葉」などが、「正しい」を使った一般的な言い回しになります。

「正しい」の使い方

「正しいトレーニング方法を教わりました」「正しい内容はこちらになります」などの文中で使われている「正しい」は、「道理に適っていること」の意味で使われています。

一方、「正しい姿勢を保つことが大切です」「裁判官は常に正しい判決をくださなければなりません」などの文中で使われている「正しい」は、「形や向きが真っ直ぐであることや規範や規準に対して乱れたところがないこと」の意味で使われています。

「正しい」は複数の意味を持つ形容詞ですが、どの意味でも使われています。形容詞とは、物事の状態や性質がどのようであるかを表現する際に使う言葉です。

「正しい」の特徴

「正しい」は規範的に適っていたり、間違っていないことを表しています。そのため、基本的にプラスのイメージで使うことが多いと覚えておきましょう。

「正しい」はビジネスシーンや日常生活など、様々な場面で使うことができる言葉です。

「正しい」の対義語

「正しい」の対義語・反対語としては正しくないことを意味する「誤り」があります。

「正しい」の類語

「正しい」の類語・類義語としては、正しいとされる状態にあることを意味する「正常」、嘘やいい加減なところはなく真剣であることを意味する「真面目」などがあります。

「正解」の意味

「正解」とは

「正解」とは、正しく解答することを意味しています。その他にも、結果的に良かったことと思われることの意味も持っています。

「正解」の使い方

「クイズに正解することができました」「全問正解者はこちらにお座りください」などの文中で使われている「正解」は、「正しく解答すること」の意味で使われています。

一方、「傘を持って家を出たのは正解でした」「家を早く出たのは正解だった」などの文中で使われている「正解」は、「結果的に良かったことと思われること」の意味で使われています。

「正解」は正しく解答すること、結果的に良かったことと思われることの二つの意味を持つ名詞ですが、どちらの意味でも使われています。

「正解」はテストやクイズなどの問題など、すでにある答えと合っていることに対して使うのが一般的です。そのため、道理に適っていることを表現したい場合は、「正解」ではなく、「正しい」の方を使うようにしましょう。

「正解」はビジネスシーンや日常生活など、様々な場面で使うことができます。

「正解」の対義語

「正解」の対義語・反対語としては、真実と違うことを意味する「間違い」があります。

「正解」の類語

「正解」の類語・類義語としては、正しい答えのことを意味する「正答」があります。

「正しい」の例文

1.無理なダイエットではなく、正しいダイエットをすれば体調を崩すこともないだろう。
2.緊急時には間違った情報ではなく、正しい情報を流すことが大切です。
3.正しい姿勢を保つことで、健康な体を維持することができます。
4.自分の苗字を調べてみると、由緒正しい家系だということに気づきました。
5.彼は礼儀正しいので、きっと出世していくと思いますよ。

この言葉がよく使われる場面としては、道理に適っていることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、形や向きが真っ直ぐであること、規範や規準に対して乱れたところがないことを表現したい時に使います。

例文1と例文2の「正しい」は道理に適っていること、例文3と例文4はや向きが真っ直ぐであること、例文5は規範や規準に対して乱れたところがないことの意味で使っています。

「正解」の例文

1.最も正解した挑戦者には、沖縄旅行のチケットをプレゼントいたします。
2.もう30年以上生きているが、人生は何が正解か分かりません。
3.正解者はたったの一人しかいなかったので、とても難しい問題といえる。
4.親友が恋愛経験豊富なので、彼女に相談して正解でした。
5.道路が混むだろうと思い予定よりも1時間早く出発したが、結果的には正解でした。

この言葉がよく使われる場面としては、正しく解答することを表現したい時などが挙げられます。その他にも、結果的に良かったことと思われることを表現したい時にも使います。

「正しい」と「正解」は似た言葉ですが意味は異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、道理に適っていることを表現したい時は「正しい」を、すでにある答えと合っていることを表現したい時は正解を使うと覚えておきましょう。

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