【新卒】と【第二新卒】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「新卒」(読み方:しんそつ)と「第二新卒」(読み方:だいにしんそつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「新卒」と「第二新卒」という言葉は、どちらも「就職活動をする人」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




新卒と第二新卒の違い

新卒と第二新卒の意味の違い

新卒と第二新卒の違いを分かりやすく言うと、新卒とは就職活動をする卒業を控えた学生、第二新卒とは就職活動をする卒業後3年以内の社会人という違いです。

新卒と第二新卒の使い方の違い

一つ目の新卒を使った分かりやすい例としては、「不況続きで新卒の採用状況は厳しくなる一方です」「2025年度の新卒採用がスタートいたしました」「新卒の手取りの平均額はいくらぐらいですか」などがあります。

二つ目の第二新卒を使った分かりやすい例としては、「第二新卒を対象とした就職説明会がありました」「第二新卒を受け入れる大手企業が増えています」「第二新卒者は自己PRできる強みを見つけてください」などがあります。

新卒と第二新卒の使い分け方

新卒と第二新卒という言葉は、どちらも就職活動における求職者を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

新卒とは、新規卒業を意味しており、大学などの学校に通っている人のなかで、今年度中に卒業予定の学生を表します。「24卒」や「25卒」というように卒業年ごとに区分して呼ばれることもあり、「24卒」は2024年3月に卒業して翌月に入社する人を指す言葉です。

第二新卒とは、新卒で就職した人のなかで、1~3年ほどで離職して再び就職活動をおこなう人を呼ぶ言葉です。第二新卒の捉え方は企業によって異なりますが、社会人経験3年以内を指すのが一般的となっています。学校を卒業して3年以内なので、第二新卒は20代の若者であることがほとんどです。

つまり、新卒とは在学中に就職活動をする学生のことであり、第二新卒とは卒業後3年以内の社会人で転職活動をする人のことです。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

新卒と第二新卒の英語表記の違い

新卒を英語にすると「new graduate」「recent graduate」となり、例えば上記の「新卒の採用状況」を英語にすると「the employment situation of new graduates」となります。

一方、第二新卒を英語にすると「recent graduate」となり、例えば上記の「第二新卒を対象とした」を英語にすると「intended for recent graduate」となります。

新卒の意味

新卒とは

新卒とは、その年に学校を卒業すること、あるいはしたこと、その人を意味しています。

新卒の読み方

新卒の読み方は「しんそつ」です。誤って「にいそつ」「しんしゅつ」などと読まないようにしましょう。

新卒の使い方

新卒を使った分かりやすい例としては、「新卒の平均年収はどれぐらいだろう」「新卒のボーナス平均額は増えています」「新卒とは今年度中に卒業する学生のことです」「地元の新卒応援ハローワークに行ってきました」などがあります。

その他にも、「2025年度の新卒採用スケジュールを確認する」「新卒採用におすすめの履歴書をダウンロードする」「新卒就活用の履歴書を書くコツを教えます」「新卒採用選考のエントリーは締め切りました」などがあります。

新卒の語源

新卒とは、「新規卒業」を略した言葉であり、大学や高校などの学校に通っている人の中で、今年度中に卒業する予定の学生を意味します。就職活動のなかで使用される言葉であり、高校あるいは大学などの卒業見込みの学生を採用することを「新卒採用」といいます。

新卒の対義語

新卒の対義語・反対語としては、すでに大学などを卒業していることを意味する「既卒」などがあります。

新卒の類語

新卒の類語・類義語としては、その学校を卒業する者や学校を卒業した者を意味する「卒業性」、大学を卒業している人を意味する「大卒」、高等学校を卒業している人を意味する「高卒」、中学校を卒業している人を意味する「中卒」などがあります。

第二新卒の意味

第二新卒とは

第二新卒とは、新卒で就職してから数年程度で退社した人を意味しています。

第二新卒の読み方

第二新卒の読み方は「だいにしんそつ」です。誤って「だいににいそつ」などと読まないようにしましょう。

第二新卒の使い方

第二新卒を使った分かりやすい例としては、「第二新卒の転職情報をチェックする」「第二新卒専用の転職サイトがあります」「 第二新卒の履歴書の書き方を調べる」「第二新卒はやばいからやめとけ」などがあります。

その他にも、「第二新卒歓迎の求人特集を見ています」「第二新卒とはいつまでを指すのだろう」「第二新卒の定義をご存知でしょうか」「第二新卒のうちに転職するべきです」「第二新卒の職務経歴書のポイントは何ですか」などがあります。

第二新卒とは、卒業して就職したのち、3年以内に離職して再度就職活動を行う人をいう言葉です。第二新卒は、就職活動や転職活動において、就業経験のない新卒の学生と、前職での経験を生かすことのできる社会人との間に位置づけられています。

第二新卒の定義

第二新卒という言葉に明確な定義はありませんが、大学卒業後3年以内で25歳以下の就職活動をしている人を指すことが多いようです。基本的には就職の経験がある人を言いますが、場合によっては就職したことがないフリーターを含むことがあります。

第二新卒の対義語

第二新卒の対義語・反対語としては、学校にも行かず、入社して2年から5年程度の経験を持つ社員を意味する「若手社員」などがあります。

第二新卒の類語

第二新卒の類語・類義語としては、内定がないまま卒業したあとも就職していない人を意味する「既卒」、定職につかずアルバイトなどで生活費を得ている人を意味する「フリーター」、学校にも行かず就職しようともしない若者を意味する「ニート」などがあります。

新卒の例文

1.ほとんどの就活生が登録するという新卒採用サイトを友人に教えてもらいました。
2.今から就活を始めてもまだ間に合う新卒採用の大企業をいくつかご紹介いたします。
3.とりあえず新卒採用で入社しましたが、いつまでもこの会社で働くつもりはありません。
4.2024年の新卒採用は売り手市場であり、多くの企業は人材確保に苦戦しています。
5.2025年卒の学生に向けて、新卒採用の情報をホームページに掲載しました。

この言葉がよく使われる場面としては、その年に新しく学校を卒業した者を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、新卒という言葉は、就職活動に関連して使用されることが多くあります。

第二新卒の例文

1.慢性的な人手不足から、新卒だけでなく第二新卒者を多く募集する企業が増えています。
2.第二新卒者におすすめの転職サイトがありましたら、教えてもらえませんか。
3.近年、ハローワークでも第二新卒を歓迎する求人が増加傾向にあります。
4.第二新卒に該当するのはいつまでなのか、誰もハッキリと答えられません。
5.第二新卒で大手に転職したいのであれば、アピールできるスキルや強みを身に付けましょう。

この言葉がよく使われる場面としては、学校を卒業して一度就職したのち数年以内に転職活動を行う若手求職者を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、第二新卒という言葉は、就職活動や転職活動に関して使用されています。

新卒と第二新卒という言葉は、どちらも「就職活動をする人」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、就職活動をする卒業年度の学生を表現したい時は「新卒」を、転職活動をする若手の社会人を表現したい時は「第二新卒」を使うようにしましょう。

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