【データ】と【情報】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「データ」(読み方:でーた)と「情報」(読み方:じょうほう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「データ」と「情報」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「データ」と「情報」の違い

「データ」と「情報」の意味の違い

「データ」と「情報」の違いを分かりやすく言うと、「データ」はただの数字や記号などの客観的事実のこと、「情報」はデータを基に収集や加工したものという違いです。

「データ」と「情報」の使い方の違い

一つ目の「データ」を使った分かりやすい例としては、「過去のデータを公表することにしました」「データの改ざんは違法行為です」「手持ちのデータをお見せいたしますね」「論文作成のためにあらゆるデータを集めました」などがあります。

二つ目の「情報」を使った分かりやすい例としては、「貴重な情報ありがとうございます」「最新の情報を入手することができました」「まずは情報を集めることにしました」「敵は退却中との情報が入りました」などがあります。

「データ」と「情報」の使い分け方

「データ」と「情報」は似た表現ですが、意味は異なっているので間違えないよう注意が必要です。

「データ」は物事の推論の基礎となる事実のことを意味しており、ただの数字や記号などの客観的事実を表現する場合に使います。

一方、「情報」はある物事の内容や事情についての知らせのことを意味しており、データを基に収集や加工したものを表現する場合に使うというのが違いです。

「データ」と「情報」の違いの分かりやすい例を挙げると、天気予報です。天気予報のニュースで明日は雨だ伝えてくれますが、これは天気の「データ」を読み取り、「情報」として私たちに伝えられた部分になります。

「データ」と「情報」の英語表記の違い

「データ」を英語にすると「data」となり、例えば上記の「論文作成のためにあらゆるデータを集めました」を英語にすると「I have collected all sorts of data in order to write my thesis」となります。

一方、「情報」を英語にすると「information」となり、例えば上記の「敵は退却中との情報が入りました」を英語にすると「We were informed that the enemy was retreating」となります。

「データ」の意味

「データ」とは

「データ」とは、物事の推論の基礎となる事実のことを意味しています。

表現方法は「データを送る」「データを集める」

「データを送る」「データを集める」などが、「データ」を使った一般的な言い回しになります。

「データ」の使い方

「データ」を使った分かりやすい例としては、「試合に勝つためにデータを集める」「社内データを持ち出したことで逮捕されてしまいました」「データ入力のアルバイトを始めました」「データは嘘をつかないと思っています」などがあります。

「データ」は物事の推論の基礎となる事実のことを意味する言葉です。その他にも、コンピューターでプログラムを使った処理の対象となる記号化や数字化された資料の意味も持っていますが、限定的な場面でのみ使う意味になります。

「データ」を簡単に言うならば、ただの数字や記号などの客観的事実のことを表しています。

そのため、事実を集積しているだけなので専門的な知識があるなど、読み解くことができなければただの数字や記号の集合体でしかありません。

「データ」の類語

「データ」の類語・類義語としては、研究や調査の基礎となる材料のことを意味する「資料」があります。

「情報」の意味

「情報」とは

「情報」とは、ある物事の内容や事情についての知らせのことを意味しています。

表現方法は「情報を集める」「情報を発信する」

「情報を集める」「情報を発信する」などが「情報」を使った一般的な言い回しになります。

「情報」の使い方

「情報」を使った分かりやすい例としては、「うっかり他者に情報を漏らしてしまいました」「それに関しては私たちは情報不足です」「効率よく進めるために情報交換を行う」「とある事件についての情報を得ることができました」などがあります。

「情報」はある物事の内容や事情についての知らせのことを意味する言葉です。

その他にも、文字や数字などの記号やシンボルの媒体によって伝達され受け手に状況に対する知識や適切な判断を生じさせるもの、生体系が働くための指令や信号のことの意味も持っていますが、これらは限定的な場面でのみ使います。

「情報」の特徴

「情報」はデータを基に収集や加工したものを表現する場合に使うことです。簡単に表現するならばニュースの天気予報です。1週間の天気予報は、観測したデータを基に、分かりやすく私たちに伝えてくれているのです。

「情報」の類語

「情報」の類語・類義語としては、実際に見たり聞いたりすることを意味する「見聞」、ある事柄などについて知っている内容のことを意味する「知識」などがあります。

「データ」の例文

1.売り上げデータを解析することで、企業の現状を把握することができました。
2.新サービスを考えているので、まずはデータを集めることにしました。
3.地下で何か異常がないか、1時間毎にデータを確認しています。
4.データの改ざんは犯罪行為なので、決して行わないようにしましょう。
5.パソコンがいつ壊れても大丈夫なように、データバックアップしとくことにしました

この言葉がよく使われる場面としては、物事の推論の基礎となる事実のことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、コンピューターでプログラムを使った処理の対象となる記号化や数字化された資料の意味も持っています。

例文1から例文4の「データ」は物事の推論の基礎となる事実のことを、例文5の「データ」はコンピューターでプログラムを使った処理の対象となる記号化や数字化された資料ことの意味で使っています。

「情報」の例文

1.さらに詳しい情報を知りたい方は、こちらのコースへのご入会をお願いいたします。
2.インターネットには情報が無限にあるので、正しい情報だけを入手する必要があります。
3.これに関しては情報提供者を守るために、情報元を明かすことはできません。
4.サッカーを上手くなるためには、練習だけではなく情報を集めることも大切です。
5.事件についての情報を入手することができたので、他社よりも早く報道するこができました。

この言葉がよく使われる場面としては、ある物事の内容や事情についての知らせのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「情報」様々な場面で使うことができる言葉です。

「データ」と「情報」は似た言葉ですが意味は異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、ただの数字や記号などの客観的事実のことを表現したい時は「データ」を、データを基に収集や加工したものを表現したい時は「情報」を使うと覚えておきましょう。

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