【プレゼンツ】と【プロデュース】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「プレゼンツ」と「プロデュース」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「プレゼンツ」と「プロデュース」という言葉は、「一つの物事を作り上げること」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




プレゼンツとプロデュースの違い

プレゼンツとプロデュースの意味の違い

プレゼンツとプロデュースの違いを分かりやすく言うと、プレゼンツは制作に間接的に関わっている時に使い、プロデュースは直接的に関わっている時に使うという違いです。

プレゼンツとプロデュースの使い方の違い

一つ目のプレゼンツを使った分かりやすい例としては、「高校のダンス部プレゼンツで後夜祭が行われるそうだ」「○○プレゼンツと表記されていたのは有名な飲料メーカーだった」「プレゼンツと書かれる」などがあります。

二つ目のプロデュースを使った分かりやすい例としては、「プロデュース能力を向上させたいと思っている」「人やものをプロデュースするためには対象のことを知る必要がある」「医師プロデュースの元、商品が開発されたそうだ」などがあります。

プレゼンツとプロデュースの使い分け方

プレゼンツとプロデュースはどちらも、一つの商品や催事などを作り上げることを意味する言葉ですが、使い方が若干異なります。

プレゼンツは、提供することや主催することを表す言葉です。制作に関与することももちろんありますが、金銭面でのサポートのみの場合にも用いることができます。

一方のプロデュースは、作品を制作することを表す言葉です。商品や製品を実際に作るほか、アドバイスをすることによって作り上げることも含みます。

つまり、プレゼンツは制作において金銭面などのサポートなど間接的に関与することを表し、プロデュースは助言をして商品開発や制作に携わり直接的に関与することを表すという違いがあります。

プレゼンツとプロデュースの英語表記の違い

プレゼンツを英語にすると「presents」となり、例えば上記の「高校のダンス部プレゼンツ」を英語にすると「Our High School Dance Club Presents」となります。

一方、プロデュースを英語にすると「produce」となり、例えば上記の「プロデュース能力」を英語にすると「the ability of produce」となります。

プレゼンツの意味

プレゼンツとは

プレゼンツとは、提供すること、主催することを意味しています。

プレゼンツの使い方

プレゼンツを使った分かりやすい例としては、「CMなどでだれだれプレゼンツと紹介されていた」「好きな企業プレゼンツのイベントには大体顔を出している」「プレゼンツバイではなくプレゼンテッドバイが正しい表現だろう」などがあります。

その他にも、「プレゼンツとして関わる企業が大手企業だと安心して参加できる」「プレゼンツ表記だけだと思ったがイベント会場で頒布されるグッズを手掛けていた」「プレゼンツとは言え、プロデュースをしたわけではないのだろう」などがあります。

プレゼンツは英語で「presents」と表記され、「提供する」「主催する」「贈る」といった意味を持つ言葉です。動詞「present」を三人称かつ単数を主語とするものとして変化させた「presents」をカタカナ語として用いており、「現在」を表す語とは異なります。

プレゼンツのルール

このルールにより、「プレゼンツ」を「プレゼント」と表記することはできず、「JAプレゼンツ」「イープラスプレゼンツ」など「○○プレゼンツ」のように企業名や一個人名を伴い、主催や提供、スポンサーなどを示す表現として使われています。

また、「プレゼンツバイ」という表現が用いられることもありますが、英語では「presents by」は誤用であり、「presented by」と表現されます。そのため、「プレゼンテッドバイ」と表記するなど使い方に留意する必要があります。

プレゼンツの対義語

プレゼンツの対義語・反対語としては、競争相手や対抗者を意味する「ライバル」があります。

プレゼンツの類語

プレゼンツの類語・類義語としては、支持や支援することを意味する「サポート」、共同で一つの催しを行うことを意味する「共催」、困っている人に力を貸すことを意味する「援助」、自社で主催する旅行を実施することを意味する「催行」などがあります。

プロデュースの意味

プロデュースとは

プロデュースとは、作品を制作することを意味しています。

その他にも、企画や経営などに助言をすることを意味する言葉として使われています。

プロデュースの使い方

「映画のプロデュースに携わった人が好きな演出家だった」「有名作家によってプロデュースされたドラマは視聴率が高い」などの文中で使われているプロデュースは、「作品や商品を制作すること」の意味で使われています。

一方、「有名選手によるプロデュース商品に興味がある」「専門家のプロデュースを受けて発売された製品は飛ぶように売れていた」などの文中で使われているプロデュースは、「助言を与えること」の意味で使われています。

プロデュースは英語で「produce」と表記され、「生ずる」「製造する」「生産する」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われていますが、より具体的に、映画や演劇などから商品などといった様々な作品を手掛ける場合に対して使われています。

表現方法は「有名選手によるプロデュース」「専門家のプロデュース」

また、上記例文の「有名選手によるプロデュース」「専門家のプロデュース」などのように、有識者が企画や店舗の経営などに助言を行うことを表す言葉としても使われています。

プロデュースの類語

プロデュースの類語・類義語としては、生産や製造を意味する「プロダクション」、指示をしたり指揮をすることを意味する「采配」、経営などの管理をすることを意味する「マネジメント」、専門家などが助言を与えることを意味する「監修」などがあります。

プレゼンツの例文

1.だれだれプレゼンツと記載されている場合はプレゼンツの後ろに協賛した企業名は記載されない。
2.プレゼンツバイという表記は、プレゼンテッドバイという表記に正すべきではないだろうか。
3.弊社プレゼンツの催事は大盛況に終わり、今後も続けていけたらという方向で固まりつつある。
4.プレゼンツと書かれていてもどの程度関わっているのか読み取れるものからでは何も分からなかった。
5.有名芸能人プレゼンツのアパレル商品は多くの店舗で売り切れ続出状態で、再販を待つファンが多かった。

この言葉がよく使われる場面としては、提供すること、主催することを意味する時などが挙げられます。

どの例文のプレゼンツも、「プレゼント」と表記することはできません。

プロデュースの例文

1.セルフプロデュースをするにあたって、自分には何ができるのか、どこが魅力なのかを分析することにした。
2.プロデュース業務では、スタッフのや予算の管理など様々な内容をこなす必要があり、大変だがやりがいを感じている。
3.プロデュース力を学ぶために、先輩や上司に多くの話を聞いて、自分の経験に活かせたらと思っている。
4.有名俳優が今回台本や公演をプロデュースするとのことで、ファンの期待は高まり、注目を集めているようだった。
5.何人かの専門家に話を聞いた上で商品がプロデュースされ、制作までではなく広告にまで関わっていた。

この言葉がよく使われる場面としては、作品を制作することを意味する時などが挙げられます。

例文1の「セルフプロデュース」とは、自身の持つ個性や強みを戦略的に活かしていくことを意味する言葉です。

プレゼンツとプロデュースは、どちらも「一つの物事を作り上げること」を表します。どちらを使うか迷った場合は、制作に間接的に関わっている場合は「プレゼンツ」を、直接的に関わっているを表す場合は「プロデュース」を使うと覚えておけば間違いありません。

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