今日の買取件数:20件/今月の買取件数:560件/累計買取件数:27,606件

【イニシャルコスト】と【ランニングコスト】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「イニシャルコスト」と「ランニングコスト」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「イニシャルコスト」と「ランニングコスト」という言葉は、「サービスやシステムに対する費用」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




イニシャルコストとランニングコストの違い

イニシャルコストとランニングコストの意味の違い

イニシャルコストとランニングコストの違いを分かりやすく言うと、イニシャルコストは導入時に掛かる費用を表現する時に使い、ランニングコストは維持に掛かる費用を表現する時に使うという違いです。

イニシャルコストとランニングコストの使い方の違い

一つ目のイニシャルコストを使った分かりやすい例としては、「イニシャルコストを算出するよう言われた」「企画のイニシャルコストが予算をオーバーした」「イニシャルコストにさえ目をつむれば高クオリティの作業ができるだろう」などがあります。

二つ目のランニングコストを使った分かりやすい例としては、「ランニングコストを低減することを目下の課題である」「ランニングコストが一時的にかさんでしまった」「ランニングコストで問題になったのはイベント合わせの広告費増加だ」などがあります。

イニシャルコストとランニングコストの使い分け方

イニシャルコストとランニングコストはどちらも、サービスやシステムに対する費用を指す言葉ですが、その費用が使われるタイミングが異なります。

イニシャルコストは、システムの新規導入に必要となる経費を表す言葉です。新しく立ち上げた事業に掛かる費用や、新しい建築物の建築が終わるまでの費用なども該当します。

一方のランニングコストは、機械や装置稼働時の維持費を表す言葉です。事業継続に掛かる費用や、建築物などの維持管理費などが該当します。

つまり、イニシャルコストは企画から稼働までの初期費用を指し、ランニングコストは稼働から廃棄までの維持費を指すという違いがあります。

イニシャルコストとランニングコストの英語表記の違い

イニシャルコストを英語にすると「initial cost」となり、例えば上記の「イニシャルコストを算出する」を英語にすると「calculate an initial cost」となります。

一方、ランニングコストを英語にすると「running cost」となり、例えば上記の「ランニングコストを低減する」を英語にすると「reduce the running cost」となります。

イニシャルコストの意味

イニシャルコストとは

イニシャルコストとは、システムの新規導入に必要となる経費を意味しています。

その他にも、建物を建設する時の初期費用を意味する言葉として使われています。

イニシャルコストの使い方

「少しでもイニシャルコストを削減できるなら後々楽になる」「新しく発売されたスマホのイニシャルコストが20万を超えるようになった」などの文中で使われているイニシャルコストは、「新規導入のための費用」の意味で使われています。

一方、「デザイン性の高い建築物はイニシャルコストも比例して高くなる」「イニシャルコストほどの機能性がない」「車も家もイニシャルコストは少し高いくらいでいい」などの文中で使われているイニシャルコストは、「初期費用」の意味で使われています。

イニシャルコストのイニシャルは英語で「initial」と表記され、「初めの」「最初の」といった意味を持つ言葉です。費用を意味するコストと組み合わせて使うことで「初期投資」「初期コスト」を表します。

IT業界ではシステム構築から導入までに掛かる費用を、建築業界では建築物が建設されるまでに掛かる費用を指します。ビジネス全般において新しい案件などを始めるための初期投資を指します。

また、住宅においては、契約時に必要な定められた家賃、保険料や敷金および礼金、仲介手数料に加えて、生活を開始するための家具家電がイニシャルコストに該当します。生活を始めた後に発生したコストは含みません。

イニシャルコストの類語

イニシャルコストの類語・類義語としては、ビジネスにおいてスタートラインに立つための経費を意味する「スタートアップコスト」などがあります。

ランニングコストの意味

ランニングコストとは

ランニングコストとは、機械や装置稼働時の維持費を意味しています。

その他にも、事業継続に必要な費用を意味する言葉として使われています。

ランニングコストの使い方

「別荘を所有するにもランニングコストや手間暇が掛かる」「システムのランニングコストを抑えるために出来ることを考えている」などの文中で使われているランニングコストは、「固定の継続費」の意味で使われています。

一方、「ランニングコストで一番に見直されるは大体社員への給与だろう」「低ランニングコストを維持し続けたい」「ランニングコストの変動要因を探る」などの文中で使われているランニングコストは、「変動する維持費」の意味で使われています。

ランニングコストのランニングは英語で「running」と表記され、「流れる」「運転中」といった意味を持つ言葉です。コストという言葉と組み合わせて使うことで「運転費」「維持管理費」を表します。

設備や建物を維持するために必要なコストや、稼働時から廃止までの期間に掛かる費用を指します。具体的には、システムや建築物のメンテナンス費用や、ビジネス全般における通信費、電気代、人件費や広告費などが該当します。

また、住宅に関する月々の家賃や住宅ローン、光熱費、水道代、災害時に備えるための保険料やメンテナンス費用なども該当します。住宅の契約時や建設依頼時に発生するコストは含みません。

ランニングコストの類語

ランニングコストの類語・類義語としては、企画や調達から使用および廃棄までに掛かる費用を意味する「ライフサイクルコスト」などがあります。

イニシャルコストの例文

1.イニシャルコストよりもその後の管理費を支払い続けることができるのかで導入を決めたい。
2.新しいコンピュータを社員の数だけ導入するにはイニシャルコストが掛かると判断されたのか、情報システム部のみにまず導入された。
3.イニシャルコストが少しかさんだとしても、セキュリティやバックアップの質などで新しい住居を決めたい。
4.不動産の購入に掛かった費用だけではイニシャルコストとは言えず、実際の建築費や引っ越し費用も含まれる。
5.イニシャルコストを意識して新居を建てると家族で話し合ったこともあり、オプションを追加しそうになった時冷静になれた。

この言葉がよく使われる場面としては、システムの新規導入に必要となる経費を意味する時などが挙げられます。

どの例文のイニシャルコストも、設備やシステムなど稼働までの費用を表します。

ランニングコストの例文

1.企業から借りている機器類のランニングコストが重いのではないかと提言された。
2.ホームページ運営のランニングコストは基本的に変わりないが、プランを変更した場合はその限りではない。
3.飲食店の毎月のランニングコストは、市場における食材の値段に大きく左右されるだろう。
4.ランニングコストの抑制に派遣切りが行われていたのは知っていたが、切られる前に社員として登用してもらったため事なきを得た。
5.来年度の予算案を見て、何の相談もなしにランニングコストが低減されたため、大幅に業務を見直さなければならなくなった。

この言葉がよく使われる場面としては、機械や装置稼働時の維持費を意味する時などが挙げられます。

例文1と例文2は固定されている維持費を、例文3から例文5は変動する場合もある維持費を表す言葉として使われています。

イニシャルコストとランニングコストは、どちらも「サービスやシステムに対する費用」を表します。

どちらを使うか迷った場合は、導入時に掛かる費用を表す場合は「イニシャルコスト」を、維持するために掛かる費用を表す場合は「ランニングコスト」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター