【着実に】と【確実に】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「着実に」(読み方:ちゃくじつに)と「確実に」(読み方:かくじつに)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「着実に」と「確実に」という言葉は、どちらも確かではあることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「着実に」と「確実に」の違い

「着実に」と「確実に」の意味の違い

「着実に」と「確実に」の違いを分かりやすく言うと、「着実に」は落ち着いて物事を確かに行うこと、「確実に」は行動が確かで間違いがないことという違いです。

「着実に」と「確実に」の使い方の違い

一つ目の「着実に」を使った分かりやすい例としては、「日本代表は着実に得点を重ねている」「彼の古文は着実に上達している」「この工事は着実に完成へ向かっている」「ここ半年で売り上げは着実に伸びています」「彼女は目標に向かって着実に進んでいる」などがあります。

二つ目の「確実に」を使った分かりやすい例としては、「確実に手に入れたいので予約することにしました」「平和を確実に保証するものは何もありません」「確実に料理の腕が上がってきている気がします」「今後どうなるか確実に分からない」などがあります。

「着実に」と「確実に」の使い分け方

「着実に」と「確実に」はどちらも確かではあることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「着実に」は落ち着いて物事を確かに行うことを意味しており、着実は少しずつ前に進んでいるような、堅実に物事を行っていると言えるシーンで使います。

一方、「確実に」は動が確かで間違いがないことを意味しており、基本的に何らかの状況に対して確信を持てるシーンで使うというのが違いです。

「着実に」と「確実に」の英語表記の違い

「着実に」を英語にすると「steady」「solid」となり、例えば上記の「彼女は目標に向かって着実に進んでいる」を英語にすると「She is moving toward his goal steadily」となります。

一方、「確実に」を英語にすると「certain」「sure」「reliable」となり、例えば上記の「今後どうなるか確実に分からない」を英語にすると「I don’t know for certain how things will turn out」となります。

「着実に」の意味

「着実に」とは

「着実に」とは、落ち着いて確実に物事を行なうことを意味しています。

表現方法は「着実に取り組む」「着実に進む」

「着実に取り組む」「着実に進む」などが、「着実に」を使った一般的な言い回しになります。

「着実に」の使い方

「着実に」を使った分かりやすい例としては、「私たちの研究は着実に進展しています」「物価はここ15年で着実に上がっている」「体調は着実に良くなってきています」「着実に試合を運べば勝利するだろう」などがあります。

「着実に」は落ち着いて確実に物事を行なうことを意味する「着実」に、助詞の「に」が合わさった言葉です。

「着実に」の特徴

「着実に」は本人に慎重さが見えているような状況であり、堅実に物事をこなしていっている場合に使います。そのため、人の行動に使うのが一般的ですが、「病気が着実に進んでいる」のように、動きのあるものに対しては使うことができます。

「着実に」はビジネスシーンと日常生活のどちらでも使うことができる言葉です。

「着実に」の類語

「着実に」の類語・類義語としては、手堅く確実なことを意味する「堅実」、手堅く着実に物事をすることを意味する「地道」などがあります。

「確実に」の意味

「確実に」とは

「確実に」とは、確かで間違いのないことを意味しています。

表現方法は「確実にする」「確実に行う」「確実に実施」

「確実にする」「確実に行う」「確実に実施」などが、「確実に」を使った一般的な言い回しになります。

「確実に」の使い方

「確実に」を使った分かりやすい例としては、「このままいけば当選は確実にするだろう」「確実に成功する保証はありません」「これは確実に彼女の筆跡です」「彼のプレー技術は確実に進化していると思います」などがあります。

「確実に」は確かで間違いのないことを意味する「確実」に、助詞の「に」が合わさった言葉です。

「確実に」は本人にとってこれは絶対に正しいと間違っていないと確信を持てるケースで使う言葉であり、何らかの状況を判断するときに使うのが一般的になっています。

また、とても幅広い範囲で使われている言葉なので、馴染みがある人も多いでしょう。

「確実に」の特徴

「確実に」はビジネスシーンと日常生活のどちらでも使うことができる言葉です。

「確実に」の類語

「確実に」の類語・類義語としては、正しく確かなことを意味する「正確」、的を外さないで間違いがないことを意味する「的確」、はっきりしていて間違いがないことを意味する「明確」などがあります。

「着実に」の例文

1.着実に目標に近づいているので、このまま継続しようと思います。
2.練習を繰り返すことで、着実にサッカーが上手くなっている。
3.患者は着実に回復しているので、退院する日も近いだろう。
4.ここ数十年で物価が着実に上がっているので、最低賃金の見直しを行った方がいいかもしれません。
5.この四半期で着実に売り上げが伸びているので、このままいけば黒字になるだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、落ち着いて確実に物事を行なうことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「着実に」はビジネスシーンにおいて使うことができる言葉です。

「確実に」の例文

1.徐々にではあるが、確実に彼のギターの腕は上がっています。
2.髪の毛を染めるのは確実に毛根をダメージを与えるので、将来禿げる可能性があります。
3.このままの経営体制を続けるのであれば、確実に会社は衰退していくだろう。
4.とてもつなく良い作品だと思うので、この映画は確実にヒットするはずです。
5.彼の紹介であれば、確実に良い仕事をもらうことができるだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、確かで間違いのないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「確実に」はビジネスシーンにおいて使うことができる言葉です。

「着実に」と「確実に」はどちらも確かではあることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、落ち着いて物事を確かに行うことを表現したい時は「着実に」を、行動が確かで間違いがないことを表現したい時は「確実に」を使うようにしましょう。

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