【オーバーワーク】と【オーバートレーニング】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「オーバーワーク」と「オーバートレーニング」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「オーバーワーク」と「オーバートレーニング」という言葉は、「過度に働くこと」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




オーバーワークとオーバートレーニングの違い

オーバーワークとオーバートレーニングの意味の違い

オーバーワークとオーバートレーニングの違いを分かりやすく言うと、オーバーワークは一時的な過度の負担を表現する時に使い、オーバートレーニングは持続的な過度の負担を表現する時に使うという違いです。

オーバーワークとオーバートレーニングの使い方の違い

一つ目のオーバーワークを使った分かりやすい例としては、「オーバーワークによって疲れる場合は休息を取るのも大切だ」「オーバーワークな彼は体調を崩して休みがちになった」「他の人に助けを求めてでもオーバーワークから脱するべきだ」などがあります。

二つ目のオーバートレーニングを使った分かりやすい例としては、「オーバートレーニング症候群について調べている」「オーバートレーニングになるような内容にしてはならない」「オーバートレーニングのままでは日常生活に大きな影響が出る」などがあります。

オーバーワークとオーバートレーニングの使い分け方

オーバーワークとオーバートレーニングはどちらも、過度に働くことを表す言葉ですが、使い方が若干異なります。

オーバーワークは、能力や体力以上に動き、一時的な負荷をかけることを表す言葉です。その他にも、タスクや業務を多く抱えて過重な労働を行うことを表し、休日や就業時間以降の労働などを強いられる状態に対して使われることも多くあります。

一方のオーバートレーニングは、過剰なトレーニングによって疲労の回復が行われないままにトレーニングを続けることで、慢性的な疲労状態に陥ることを表す言葉です。状態が悪化することで、抑うつ状態にまで陥ることもあります。

つまり、オーバーワークは一時的にかけられた過度の負担を表し、オーバートレーニングは持続的な過度の負担を表すという違いがあり、オーバーワークを続けることでオーバートレーニングへと至ってしまうということもあります。

また、オーバーワークは、スポーツ用語としてではなくビジネスシーンなどにて業務やタスクを抱える人に対して使われることも多くある点も、オーバートレーニングとは異なります。

オーバーワークとオーバートレーニングの英語表記の違い

オーバーワークを英語にすると「overwork」となり、例えば上記の「オーバーワークによって疲れる」を英語にすると「be tired from overwork」となります。

一方、オーバートレーニングを英語にすると「overtraining」「over-training」となり、例えば上記の「オーバートレーニング症候群」を英語にすると「Overtraining syndrome」となります。

オーバーワークの意味

オーバーワークとは

オーバーワークとは、能力や体力以上に動き、一時的な負荷をかけることを意味しています。

その他にも、過重労働を意味する言葉として使われています。

オーバーワークの使い方

「筋肉痛が続いているのはオーバーワークのせいだろう」「オーバーワークを続ければ身体にも心にも良くないと思う」「母にオーバーワークはやめるように言われた」などの文中で使われているオーバーワークは、「体力以上に動くこと」の意味で使われています。

一方、「オーバーワークから脱するためにスケジュールを見直す」「オーバーワークが続く場合は上司に相談するべきだ」「オーバーワークの症状が現れるなら病院へ行くべきだ」などの文中で使われているオーバーワークは、「過重労働」の意味で使われています。

オーバーワークは英語で「overwork」と表記され、「働き過ぎる」「過度に働かせる」「使いすぎる」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われており、筋トレを過度に行い一時的に筋肉に負荷をかけることを表す言葉として使われています。

表現方法は「オーバーワークから脱する」「オーバーワークが続く」

また、過度な業務を強いられている状態を指すことも多く、上記例文の「オーバーワークから脱する」「オーバーワークが続く」「オーバーワークの症状」などのように使われています。

オーバーワークの対義語

オーバーワークの対義語・反対語としては、怠けることを意味する「サボタージュ」があります。

オーバーワークの類語

オーバーワークの類語・類義語としては、人や物の許容範囲を超えていることを意味する「キャパオーバー」、心身を損ねるほどに働きすぎることで疲労がたまることを意味する「過労」、負荷のかけ過ぎを意味する「オーバーロード」などがあります。

オーバートレーニングの意味

オーバートレーニングとは

オーバートレーニングとは、過剰なトレーニングによって慢性的な疲労状態に陥ることを意味しています。

オーバートレーニングの使い方

オーバートレーニングを使った分かりやすい例としては、「オーバートレーニング症候群に陥った場合回復に何週間も時間が掛かるそうだ」「二日間の休息を取ることでオーバートレーニングにならずに済む」などがあります。

その他にも、「オーバートレーニングの回復方法を教えてもらった」「真面目な彼はオーバートレーニングを自覚していない」「オーバートレーニングは身体的疲労だけでなく精神的なダメージも負う」などがあります。

オーバートレーニングは英語で「overtraining」「over-training」と表記され、「過剰訓練」という意味を持ちます。「超える」という意味を持つ「オーバー」と「訓練」「鍛錬」という意味を持つ「トレーニング」を組み合わせた言葉です。

オーバートレーニングは略称

日本語でも同じように、スポーツや運動に関する言葉として用いられており、「オーバートレーニング症候群」の略称として、精神的・肉体的疲労が回復しないまま慢性的な疲労状態を表します。

オーバートレーニングの類語

オーバートレーニングの類語・類義語としては、厳しい練習や猛特訓を意味する「ハードトレーニング」、仕事も育児も完璧にこなそうとして疲労をため引き起こされるストレス症候群を意味する「スーパーウーマン症候群」などがあります。

オーバーワークの例文

1.もしオーバーワークをした場合は少し長めに休息を取り、トレーニング内容を見直すべきだと思う。
2.オーバーワークをしてしまった後はきちんとケアをしなければならない。
3.この時期はオーバーワークになりやすいため、スケジュール管理をしっかりとしておきたい。
4.オーバーワーク気味になってきたところで先輩が助け舟を出してくれたため、耐えることが出来たと思っている。
5.このままオーバーワーク状態が続くのであれば、早いところ転職をした方がいい気がしている。

この言葉がよく使われる場面としては、能力や体力以上に動き、一時的な負荷をかけることを意味する時などが挙げられます。

例文3から例文5のオーバーワークは、過重労働を意味する言葉として使われています。

オーバートレーニングの例文

1.オーバートレーニングが疑われる状態を自覚した場合、スポーツ内科にかかるべきだろう。
2.スポーツ選手が軽度のオーバートレーニング症候群に陥ったと聞いた時、その症状を調べてみる良いきっかけとなった。
3.疲労の蓄積をそのまま放置して、さらなるオーバートレーニングを重ねていけば悪化の一途を辿るだろう。
4.オーバートレーニングのチェックを先輩にしてもらうことになったが、自分は問題ないと思っている。
5.オーバートレーニングがどんな状態なのか詳しく話を聞いてから部活で過度なトレーニングを制限した方がいいのではと提案した。

この言葉がよく使われる場面としては、過剰なトレーニングによって慢性的な疲労状態に陥ることを意味する時などが挙げられます。

どの例文のオーバートレーニングもスポーツや運動に関する言葉として使われており、オーバワークとは異なり、ビジネスシーンなどで使われることはほとんどありません。

オーバーワークとオーバートレーニングは、どちらも「過度に働くこと」を表します。どちらを使うか迷った場合は、一時的な負担を表す場合は「オーバーワーク」を、持続的な負担を表す場合は「オーバートレーニング」を使うと覚えておけば間違いありません。

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