【揃える】と【揃う】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「揃える」(読み方:そろえる)と「揃う」(読み方:そろう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「揃える」と「揃う」という言葉は、どちらも二つ以上のものの形や大きさなどを同じにすることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「揃える」と「揃う」の違い

「揃える」と「揃う」の意味の違い

「揃える」と「揃う」の違いを分かりやすく言うと、「揃える」は他動詞、「揃う」は自動詞という違いです。

「揃える」と「揃う」の使い方の違い

一つ目の「揃える」を使った分かりやすい例としては、「旅行に必要なものを揃える」「木の高さを揃える」「靴はきちんと揃えるように子供たちにきつく言いました」「道具はすぐ使える分を揃える必要があります」などがあります。

二つ目の「揃う」を使った分かりやすい例としては、「今日は卒業式なのでこのクラス全員が揃うのは最後になります」「あと一冊あれば全巻揃う」「ついにメンバー全員が揃う」などがあります。

「揃える」と「揃う」の使い分け方

「揃える」と「揃う」はどちらも二つ以上のものの形や大きさなどを同じにすることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「揃える」は他動詞なので、その動詞の表す動作や作用が直接他に働きかけたり、他をつくり出したりする働きとして成り立つ場合に使います。そのため、「を揃える」の形で使うことが多いです。

一方、「揃う」は自動詞なので、動作主体の動作や作用が他に及ばないで、それ自身の働きとして述べられる動詞として使います。そのため、「を」格の目的語をとることがありません。その代わり「が揃える」の形で使うのが一般的になると覚えておきましょう。

「揃える」と「揃う」の英語表記の違い

「揃える」も「揃う」も英語にすると「arrange」「complete」「even」となり、例えば上記の「道具はすぐ使える分を揃える必要があります」を英語にすると「Arrange the tools in order so they will be ready for use」となります。

「揃える」の意味

「揃える」とは

「揃える」とは、二つ以上のものの形や大きさなどを同じにすることを意味しています。その他にも、きちんと整った状態にすること、全体を一つにまとめること、必要なものを集めることの意味も持っています。

表現方法は「物を揃える」「書類を揃える」

「物を揃える」「書類を揃える」などが、「揃える」を使った一般的な言い回しになります。

「揃える」の使い方

「ひもの長さを揃える」「脱いだ靴を揃える」などの文中で使われている「揃える」は、「二つ以上のものの形や大きさなどを同じにすることやきちんと整った状態にすること」の意味で使われています。

一方、「色調を揃える」「無事に機材を揃えることができました」などの文中で使われている「揃える」は、「全体を一つにまとめることや必要なものを集めること」の意味で使われています。

「揃える」は複数の意味を持つ他動詞です。他動詞とは、その動詞の表す動作や作用が直接他に働きかけたり、他をつくり出したりする働きとして成り立つ場合に使います。そのため、「を揃える」の形で使うのが一般的になっています。

「揃える」はビジネスシーンや日常生活など、様々な場面において使うことができると覚えておきましょう。

「揃える」の類語

「揃える」の類語・類義語としては、必要なものを全て揃えることを意味する「調える」、乱雑に置かれている物をまとめ整えることを意味する「片付ける」、多くの人や物を一つところにまとめることを意味する「集める」などがあります。

「揃う」の意味

「揃う」とは

「揃う」とは、二つ以上のものの形や大きさなどが同じになることを意味しています。その他にも、整然と並ぶこと、全体が一つにまとまること、必要なものが集まることの意味も持っています。

表現方法は「物が揃う」「書類が揃う」

「物が揃う」「書類が揃う」などが、「揃う」を使った一般的な言い回しになります。

「揃う」の使い方

「粒の大きさが揃う」「机が一列に揃う」などの文中で使われている「揃う」は、「二つ以上のものの形や大きさなどが同じになることや整然と並ぶこと」の意味で使われています。

一方、「足並みが揃う」「必要な資料が全て揃う」などの文中で使われている「揃う」は、「全体が一つにまとまることや必要なものが集まること」の意味で使われています。

「揃う」は複数の意味を持つ自動詞です。自動詞とは、動作主体の動作や作用が他に及ばないで、それ自身の働きとして述べられる動詞として使います。そのため、「を揃う」のように、目的語をとることがなく、「が揃える」の形で使うのが一般的になっています。

「揃う」はビジネスシーンや日常生活など、様々な場面において使うことができると覚えておきましょう。

「揃う」の類語

「揃う」の類語・類義語としては、細長いものなどを一つにまとめてくくることを意味する「束ねる」、ばらばらのものを集めてひとかたまりのものにすることを意味する「まとめる」などがあります。

「揃える」の例文

1.ペアルックに憧れていたので、彼とパジャマの柄を揃えることにしました。
2.きちんとした場なので、両手を膝の上に揃える。
3.消費税の増税に対しては、国民が口を揃えて反対しています。
4.大きなイベントを開催するためには、スタッフを揃える必要があります。
5.配信機材を揃えることができたので、yotuberデビューしようと思っています。

この言葉がよく使われる場面としては、二つ以上のものの形や大きさなどを同じにすることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、きちんと整った状態にすること、全体を一つにまとめること、必要なものを集めることを表現したい時にも使います。

例文1は二つ以上のものの形や大きさなどを同じにすること、例文2はきちんと整った状態にすること、例文3は全体を一つにまとめること、例文4と例文5は必要なものを集めることの意味で使っています。

「揃う」の例文

1.高さが揃う収納ボックスを、通販サイトで購入することにしました。
2.スロットゲームで数字が揃うことができたので、大量のコインを獲得することができました。
3.合唱の声が揃うまで、クラス全員で練習と続けています。
4.彼は走攻守の三拍子が揃う選手なので、今年のドラフトの注目株です。
5.必要な書類が揃うまでは、こちらの手続きを開始することはできません。

この言葉がよく使われる場面としては、二つ以上のものの形や大きさなどが同じになることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、整然と並ぶこと、全体が一つにまとまること、必要なものが集まることを表現したい時に使います。

例文1は二つ以上のものの形や大きさなどが同じになること、例文2は整然と並ぶこと、例文3は全体が一つにまとまること、例文4と例文5は必要なものが集まることの意味で使っています。

「揃える」と「揃う」はどちらも二つ以上のものの形や大きさなどを同じにすることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、他動詞なのが「揃える」、自動詞なのが「揃う」と覚えておきましょう。

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