【日増しに】と【日を追うごとに】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「日増しに」(読み方:ひましに)と「日を追うごとに」(読み方:ひをおうごとに)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「日増しに」と「日を追うごとに」という言葉は、どちらも日が経つにつれて物事の度合いが増すことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「日増しに」と「日を追うごとに」の違い

「日増しに」と「日を追うごとに」の違いを分かりやすく言うと、「日増しに」の方が「日を追うごとに」によりもやや一般的に使われているという違いです。

一つ目の「日増しに」を使った分かりやすい例としては、「日増しに体調が回復してきました」「日増しに国際情勢が悪化している」「あなたへの想いは日増しに強くなるばかりです」「日増しに暑くなってきています」などがあります。

二つ目の「日を追うごとに」を使った分かりやすい例としては、「彼は日を追うごとにかっこよくなってきている」「11月に入ったので日を追うごとに寒くなってきています」「彼女の体調は日を追うごとに悪くなっている」などがあります。

「日増しに」と「日を追うごとに」はどちらも日が経つにつれて物事の度合いが増すことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「日増しに」の方が「日を追うごとに」よりもやや一般的に使われているという点です。

ただし、言い回しが違うだけで意味に違いはないので、基本的に好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。

「日増しに」も「日を追うごとに」も英語にすると「day by day」「every day」となり、例えば上記の「日増しに暑くなってきています」を英語にすると「It is getting hotter day by day」となります。

「日増しに」の意味

「日増しに」とは、日が経つにつれて物事の度合いが増すことを意味しています。

「日増しに増える」「日増しに良くなる」などが、「日増し」を使った一般的な言い回しになります。

「日増しに」を使った分かりやすい例としては、「10月末に差し掛かり日増しに寒くなっている」「体調が日増しに悪くなってきています」「彼への愛情が日増しに強くなっている」「情勢は日増しに悪化しています」などがあります。

「日増しに」は日が経つにつれて物事の度合いが増すことを意味する副詞です。副詞とは品詞の一つであり、他の言葉を修飾して説明を加えるという役割を担っています。

「日増しに」は日を追うごとに変化の傾向や勢いの進む場合に使うのが一般的です。

「日増しに」はプラスとマイナスのイメージどちらでも使うことができます。例えば、「日増しに良くなる」とすればプラスのイメージなりますし、「日増しに悪化する」とすればマイナスのイメージになります。

したがって、プラスかマイナスどちらのイメージで使うかは、前後の文章によって判断するようにしましょう。

「日増しに増える」という言い回しは二重表現と勘違いしやすいですが、実は二重表現ではなく、正しい日本語になります。

なぜなら、「日増しに」は日を追って物事の程度が強くなることを表すので、それを「増える」と表現することが可能だからです。そのため、「日増しに減る」という表現も使うことができます。

「日増しに」の類語・類義語としては、一日ごとに程度が進むことを意味する「日に日に」、一日経つごとにのことを意味する「一日増し」があります。

「日を追うごとに」の意味

「日を追うごとに」とは、日が経つにつれて物事の度合いが増すことを意味しています。

「日を追うごとに好き」「日を追うごとに良くなる」などが、「日を追うごとに」を使った一般的な言い回しになります。

「日を追うごとに」を使った分かりやすい例としては、「日を追うごとに出費が増えています」「彼女は日を追うごとに可愛くなっている」「日を追うごとに寒気が強まっている」「日を追うごとに快方へ向かっています」などがあります。

「日を追うごとに」は日が経つにつれて物事の度合いが増すことを意味する副詞です。

「日を追うごとに」は日を追うごとに変化の傾向や勢いの進む場合に使うのが一般的になっています。

「日を追うごとに」はプラスとマイナスのどちらのイメージでも使うことができます。

例えば、「日を追うごとに快復する」とすればプラスのイメージになりますし、「日を追うごとに悪くなる」とすればマイナスのイメージになります。したがって、プラスかマイナスどちらのイメージで使うかは、前後の文章によって判断するようにしましょう。

「日を追うごとに」の類語・類義語としては、日を追ってのことを意味する「逐日」があります。

「日増しに」の例文

1.彼のことはあまり好きではなかったが、アプローチを受け続けて日増しに気になるようになりました。
2.6月に入ってから日増しに暑くなってきているので、クーラーをつけるようになりました。
3.海外赴任して半年経ちますが、日増しにこの地域の生活に慣れてきました。
4.彼女の体調が日増しに悪化しているので、もう長くないことを悟りました。
5.現地での戦闘が日増しに激化しているので、日本からの渡航を中止するように呼びかけました。

この言葉がよく使われる場面としては、日が経つにつれて物事の度合いが増すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「日増しに」は日を追うごとに変化の傾向や勢いの進む場合に使う言葉です。

「日を追うごとに」の例文

1.付き合い始めてから3ヶ月経ちますが、日を追うごとに彼女のことを好きになっています。
2.日を追うごとに寒くなってきているので、冬が近づいているなと感じる。
3.体調が日を追うごとに良くなっているので、退院できる日も近いだろう。
4.日を追うごとに経営状況が悪化しているので、閉店を余儀なくされました。
5.感染者は日を追うごとに増え続けて、ここ1ヶ月で3倍になりました。

この言葉がよく使われる場面としては、日が経つにつれて物事の度合いが増すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「日を追うごとに」は日を追うごとに変化の傾向や勢いの進む場合に使う言葉です。

「日増しに」と「日を追うごとに」はどちらも日が経つにつれて物事の度合いが増すことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、特に大きな違いはないので、好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。

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