【誤り】と【間違い】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「誤り」(読み方:あやまり)と「間違い」(読み方:まちがい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「誤り」と「間違い」という言葉は、どちらも正しくない状態や結果のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「誤り」と「間違い」の違い

「誤り」と「間違い」の意味の違い

「誤り」と「間違い」の違いを分かりやすく言うと、「誤り」は正しいか正しくないかの基準に沿って判断を下した抽象的な事柄に対して用いることが多い、「間違い」は具体的なミスや取り違えに対して使うことが多いという違いです。

「誤り」と「間違い」の使い方の違い

一つ目の「誤り」を使った分かりやすい例としては、「彼の文章には誤りが多い」「記憶に誤りがなければ彼はもう四十歳近いです」「彼女は誤りを認めました」「内容に誤りがあったことを深くお詫び申し上げます」「何かの誤りでその手紙は届きませんでした」などがあります。

二つ目の「間違い」を使った分かりやすい例としては、「彼は重大な間違いを犯しました」「漢字の間違いを訂正する」「このままいけば間違いなく成功するだろう」「入学早々間違いを起こしてしまいました」「計算に間違いは一つもなかった」などがあります。

「誤り」と「間違い」の使い分け方

「誤り」と「間違い」はどちらも正しくない状態や結果のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「誤り」は正しいか正しくないかの基準に沿って判断を下した抽象的な事柄に対して用いることが多く、「記憶の誤りで申し訳ございません」「彼の誤りを正す」などのような使い方をします。

一方、「間違い」は具体的なミスや取り違えに対して使うことが多く、「彼は間違いなくメージャーリーグでも成功するだろう」「彼女は重大な間違いを犯す」などのような使い方をするというのが違いです。

「誤り」と「間違い」の英語表記の違い

「誤り」も「間違い」も英語にすると「mistake」「error」となり、例えば上記の「計算に間違いは一つもなかっ」を英語にすると「There was not a single error in the calculations」となります。

「誤り」の意味

「誤り」とは

「誤り」とは、正しくないことを意味しています。その他にも、やりそこないのことの意味も持っています。

表現方法は「誤りを正す」「誤りを指摘する」

「誤りを正す」「誤りを指摘する」などが、「誤り」を使った一般的な言い回しになります。

「誤り」の使い方

「記憶に誤りがあったことを深くお詫び申し上げます」「彼の誤りを正す」などの文中で使われている「誤り」は、「正しくないこと」の意味で使われています。

一方、「計算の誤りを修正しました」「書き誤りを訂正する」などの文中で使われている「誤り」は、「やりそこないのこと」の意味で使われています。

「誤り」は正しくないことややりそこないのことの意味を持つ名詞です。

「誤り」の特徴

「誤り」は正しいか正しくないかの基準に沿って判断を下した抽象的な事柄に対して用いることが多いというのが特徴になります。

また、文献や公式の文書などで、情報が正確でない場合にもよく使用されていると覚えておきましょう。

「誤り」の対義語

「誤り」の対義語・反対語としては、正しいことを意味する「正」があります。

「誤り」の類語

「誤り」の類語・類義語としては、失敗のことを意味する「過ち」、ある事実についてまちがった理解や解釈をすることを意味する「誤解」、するべきことを怠ることを意味する「失策」などがあります。

「間違い」の意味

「間違い」とは

「間違い」とは、真実と違うことを意味しています。その他にも、しくじりのこと、異常な出来事のこと、特に分別のない男女の関係についていうことの意味も持っています。

表現方法は「間違いを犯す」「間違いを正す」

「間違いを犯す」「間違いを正す」などが、「間違い」を使った一般的な言い回しになります。

「間違い」の使い方

「彼の間違いを正す」「間違いがないか確かめてみる」などの文中で使われている「間違い」は、「真実と違うことやしくじりのこと」の意味で使われています。

一方、「途中で何か間違いが起きないことを祈ります」「若い男女が間違いを起こす」などの文中で使われている「間違い」は、「異常な出来事のことや特に分別のない男女の関係についていうこと」の意味で使われています。

「間違い」は真実と違うこと、しくじりのこと、異常な出来事のこと、特に分別のない男女の関係についていうことなどの複数の意味を持つ名詞です。

「間違い」の特徴

「間違い」は具体的なミスや取り違えに対して使うことが多いというのが特徴になります。

また、何かを行った結果が予想や期待とは異なってしまった場合や、男女関係の倫理的な失敗に対しても使うことができるというの特徴の一つです。

「間違い」の対義語

「間違い」の対義語・反対語としては、正しく解答することを意味する「正解」があります。

「間違い」の類語

「間違い」の類語・類義語としては、失敗することを意味する「ミス」、不注意などによって生じたしくじりのことを意味する「過失」、手落ちのことを意味する「落ち度」などがあります。

「誤り」の例文

1.彼女の報告書の誤りは、どういうわけか気付かれることがありませんでした。
2.記憶に誤りがなければ、彼は25歳ではなく30歳くらいだと思いますよ。
3.何か誤りがあったのか、私の荷物が無事に届くことはありませんでした。
4.この点については多くの誤りがあったので、その後多くの部分が修正されました。
5.給与計算で誤りが発生してしまったら、直ちに謝罪し修正するのがいいだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、正しくないことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、やりそこないのことを表現したい時にも使います。

例文1から例文3は正しくないこと、例文4と例文5はやりそこないのことの意味で使っています。

「間違い」の例文

1.教え子が間違った道に進もうとしているので、教師として正すことにしました。
2.あなたのやり方は間違いなく正しいので、自信を持っていいと思いますよ。
3.提出した資料に間違いがありましたので、直ぐに修正いたします。
4.彼が時間通りに来ないのは初めてなので、何か間違いが起こったのかもしれません。
5.男女の間違いが起こってはいけないので、修学旅行では男子と女子が部屋を行き来できないようにしています。

この言葉がよく使われる場面としては、真実と違うことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、しくじりのこと、異常な出来事のこと、特に分別のない男女の関係についていうことを表現したい時に使います。

例文1と例文2は真実と違うこと、例文3はしくじりのこと、例文4は異常な出来事のこと、例文5は特に分別のない男女の関係についていうことの意味で使っています。

「誤り」と「間違い」はどちらも正しくない状態や結果のことを表します。

どちらの言葉を使うか迷った場合、正しいか正しくないかの基準に沿って判断を下した抽象的な事柄に対して用いることが多いのが「誤り」、具体的なミスや取り違えに対して使うことが多いのが「間違い」と覚えておきましょう。

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