【蒸し暑い】と【暑い】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「蒸し暑い」(読み方:むしあつい)と「暑い」(読み方:あつい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「蒸し暑い」と「暑い」という言葉は、どちらも不快に感じるほど気温が高いことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「蒸し暑い」と「暑い」の違い

「蒸し暑い」と「暑い」の意味の違い

「蒸し暑い」と「暑い」の違いを分かりやすく言うと、「蒸し暑い」は気温ばかりでなく湿度も不快なほど高い状態で使う、「暑い」はただ単純に気温が高い状態で使うという違いです。

「蒸し暑い」と「暑い」の使い方の違い

一つ目の「蒸し暑い」を使った分かりやすい例としては、「蒸し暑いせいで中々寝ることができません」「今日は蒸し暑くてやり切れません」「日本の夏は私の国と比べて蒸し暑いです」「雨が降ると蒸し暑いです」などがあります。

二つ目の「暑い」を使った分かりやすい例としては、「今年の夏は異常に暑いです」「この暑い中で仕事をしなければなりません」「今日はとても暑い日です」「物置の中はうだるような暑さでした」「4月にしては暑いです」などがあります。

「蒸し暑い」と「暑い」の使い分け方

「蒸し暑い」と「暑い」はどちらも不快に感じるほど気温が高いことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「蒸し暑い」は風がなくて湿気が多く蒸されるように暑いことを意味しており、気温ばかりでなく湿度も不快なほど高い状態で使う言葉になります。したがって、「この部屋は蒸し暑い」のような言い回しができますが、「日差しが蒸し暑い」のような言い回しをすることはできません。

一方、「暑い」は気温が著しく高いことを意味しており、ただ単純に気温が高い状態で使うことができます。そのため、「この部屋は暑い」だけではなく、「日差しが暑い」のような言い回しでも使うことができると覚えておきましょう。

「蒸し暑い」と「暑い」の英語表記の違い

「蒸し暑い」も「暑い」も英語にすると「hot」「warm」「heat」となり、例えば上記の「4月にしては暑いです」を英語にすると「It’s warm for April」となります。

「蒸し暑い」の意味

「蒸し暑い」とは

「蒸し暑い」とは、風がなくて湿気が多く蒸されるように暑いことを意味しています。

「蒸し暑い」の使い方

「蒸し暑い」を使った分かりやすい例としては、「この部屋はとても蒸し暑い」「こちらは今日も蒸し暑いです」「日本の夏は蒸し暑いので苦手です」「東京はまだまだ蒸し暑いです」「梅雨に入って蒸し暑い日々が始まりました」などがあります。

「蒸し暑い」は風がなくて湿気が多く蒸されるように暑いことを意味する形容詞です。形容詞とは、物事の状態や性質がどのようであるかを表現する際に使う言葉になります。

「蒸し暑い」は気温ばかりでなく湿度も不快なほど高い状態で使う言葉です。そのため、ただ暑いのではなく、じめじめした暑さとイメージしておけば問題ないでしょう。また、「蒸し暑い」はじめじめした暑さなので、寝苦しさなどを感じることが多いとも言われています。

「蒸し暑い」はどれくらいか

「蒸し暑い」と言われる場合の湿度はだいたい70%以上と言われており、70%以上で一部の人、75%以上で半数、80%以上でだいたいの人が不快に感じるという統計があります。

「蒸し暑い」の類語

「蒸し暑い」の類語・類義語としては、湿気が多いことを意味する「多湿」、気温や湿度が高く熱気がこもったようで息苦しいことを意味する「暑苦しい」などがあります。

「暑い」の意味

「暑い」とは

「暑い」とは、気温が著しく高いことを意味しています。

「熱い」と混同しないように注意

「暑い」は同音である「熱い」と間違えやすいですが、意味は異なっているので混同しないように注意しましょう。

「暑い」の使い方

「暑い」を使った分かりやすい例としては、「毎日暑いのでエアコンを購入することにしました」「タイは日本に比べて暑いです」「シンガポールは一年中暑いです」「今年はとても暑い夏になりそうだ」「今日はプールに行きたいくらい暑いです」などがあります。

「暑い」は気温が著しく高いことを意味する形容詞です。

「暑い」はただ単純に気温が高い状態で使う言葉になります。したがって、広く一般的に使われている言葉であると覚えておきましょう。

「暑い」はマイナスなイメージを伴っている

人間が一般的に「暑い」と感じる温度は28度と言われており、それ以上気温が上がるにつれて不快指数が上がっていきます。したがって、「暑い」という言葉は、マイナスなイメージを伴っていると覚えておきましょう。

「暑い」の対義語

「暑い」の対義語・反対語としては、温度の低さを不快に感じることを意味する「寒い」、温度や湿度が程よくて気持ちがいいことを意味する「涼しい」などがあります。

「暑い」の類語

「暑い」の類語・類義語としては、激しい暑さのことを意味する「猛暑」、ゆで上がることを意味する「茹る」などがあります。

「蒸し暑い」の例文

1.最近蒸し暑い日が続いているので、嫌になることが多いです。
2.東京の夏は蒸し暑いので、夏休みは北海道に住んでいる祖母の家で過ごしています。
3.蒸し暑いせいで汗をたくさんかいたので、早く家に帰ってシャワーを浴びたいです。
4.今日はとても蒸し暑いので、家族みんなで市民プールに行くことにしました。
5.日本の6月は蒸し暑いので、外国人観光客達はとても苦労をしているらしいです。

この言葉がよく使われる場面としては、風がなくて湿気が多く蒸されるように暑いことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「蒸し暑い」は気温ばかりでなく湿度も不快なほど高い状態で使う言葉です。

「暑い」の例文

1.グアムは一年中暑いので、いつでも海水浴を楽しむことができます。
2.今日はとても暑いので、熱中症にならないように気をつけてくださいね。
3.部屋の中が暑いので、クーラーをつけて涼むことにしました。
4.暑い日に食べるかき氷は、人生の中で一番美味しい食べ物と言っても過言ではありません。
5.最近暑い日が続いてるので、友人たちと海水浴に行くことにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、気温が著しく高いことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「暑い」はただ単純に気温が高い状態で使う言葉です。

「蒸し暑い」と「暑い」はどちらも不快に感じるほど気温が高いことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、気温ばかりでなく湿度も不快なほど高い状態で使うのが「蒸し暑い」、ただ単純に気温が高い状態で使うのが「暑い」と覚えておきましょう。

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