【陽が落ちる】と【日が落ちる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「ひがおちる」という読み方の「陽が落ちる」と「日が落ちる」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「陽が落ちる」と「日が落ちる」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「陽が落ちる」と「日が落ちる」の違い

「陽が落ちる」は「日が落ちる」の間違い

「陽が落ちる」と「日が落ちる」の違いを分かりやすく言うと、「陽が落ちる」とは「日が落ちる」の間違った使い方、「日が落ちる」とは太陽の上端が地平線下に沈むことです。

「陽が落ちる」は誤字

一般的には「陽が落ちる」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「日が落ちる」のことを間違えて「陽が落ちる」を使っている人がほとんどです。

「日が落ちる」は正しい日本語

正しい言葉である「日が落ちる」を使った分かりやすい例としては、「日が落ちる前に帰宅するようにしよう」「日が落ちるにはまだ時間がかかりそうです」「冬になったので日が落ちる時間が早くなりました」などがあります。

「日が落ちる」の英語表記

「日が落ちる」という言葉はあっても、「陽が落ちる」という言葉は存在しません。同時に「日が落ちる」という単語の意味について「太陽の上端が地平線下に沈むこと」と覚えておきましょう。

「日が落ちる」を英語にすると「sun sets」「sun goes down」「sun dips below the horizon」となり、例えば上記の「冬になったので日が落ちる時間が早くなりました」を英語にすると「The sun goes down so much earlier in the winter」となります。

「陽が落ちる」の意味

「陽が落ちる」とは

「陽が落ちる」とは、「日が落ちる」の間違った使われ方です。

「陽が落ちる」が間違っている理由

「陽が落ちる」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「日が落ちる」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「陽が落ちる」と「日が落ちる」を間違ってしまう理由としては、「陽」と「日」の読み方と意味が同じなので、混同しているのが原因です。ただし、正しい日本語は「日が落ちる」なので、間違えないよう注意しましょう。

ではなぜ「陽が落ちる」が間違った言葉かというと、「陽」という漢字は太陽の光という意味で使うのが一般的なので、太陽の上端が地平線下に沈むことという意味で使うことができないからです。また、「日」の方が広く一般的に使われているというのも理由の一つになります。

そのため、「日が昇る」「日が沈む」「日が暮れる」「日が長くなる」「日が短くなる」などは使うことができますが、「陽が昇る」「陽が沈む」「陽が暮れる」「陽が長くなる」「陽が短くなる」などにも置き換えることはできないと覚えておきましょう。

「日が落ちる」の意味

「日が落ちる」とは

「日が落ちる」とは、太陽の上端が地平線下に沈むことを意味しています。

表現方法は「日が落ちるのが早い」「日が落ちるのが遅い」

「日が落ちるのが早い」「日が落ちるのが遅い」などが「日が落ちる」を使った一般的な言い回しになります。

「日が落ちる」の使い方

「日が落ちる」を使った分かりやすい例としては、「夏が近づいてきたので日が落ちるのが遅くなってきました」「日が落ちる前に帰宅することを両親と約束しました」「この辺りは日が落ちると治安が悪くなります」などがあります。

「日が落ちる」は太陽の上端が地平線下に沈むことを意味する言葉です。そのため、太陽が沈んで空が真っ暗になることをイメージすれば問題ないでしょう。

「日が落ちる」早さは季節によって異なっており、12月の冬至が最も早く一年の中で昼間の時間が一番短い日です。反対に6月の夏至は「日が落ちる」のが最も遅く、一年の中で昼間の時間が一番長いです。

「日が落ちる」と暗くなるため犯罪が増えると言われており、十分注意が必要であることを覚えておきましょう。

「日が落ちる」の対義語

「日が落ちる」の対義語・反対語としては、太陽が東の空に上り始めることを意味する「日が昇る」があります。

「日が落ちる」の類語

「日が落ちる」の類語・類義語としては、太陽の上端が地平線下に沈んでいくことを意味する「日が沈む」、太陽の上端が地平線下に沈むことを意味する「日没」などがあります。

「陽が落ちる」の例文

1.「陽が落ちる」という言葉は存在しないので、おそらく「日が落ちる」の言い間違いだろう。
2.「日が落ちる」という言葉は太陽の上端が地平線下に沈むことで、「陽が落ちる」という言葉はない。
3.「陽が落ちる」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.陽が落ちる前には帰宅したいですという言葉を使う人はいるが、正しくは日が落ちる前には帰宅したいですになります。。
5.日が落ちる時間がだんだん早くなっていますという言葉はあるが、陽が落ちる時間がだんだん早くなっていますという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「日が落ちる」という言葉を間違えて「陽が落ちる」と表現している時などが挙げられます。

「陽が落ちる」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「日が落ちる」を間違えて使っている可能性が高いです。

「陽が落ちる」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「陽が落ちる」ではなく、「日が落ちる」と表現するのが正しい使い方になります。

「日が落ちる」の例文

1.日が落ちる前に帰宅するという約束を破ったので、両親に叱られました。
2.日が落ちると不審者が増えるので、子供一人で外を出歩くのは危険だろう。
3.このまま渋滞などがなければ、日が落ちるまでには帰宅することができるだろう。
4.仕事の量があまりにも多かったので、日が落ちても中々終わりません。
5.日が落ちるの早くなったので、冬が近づいていることを実感しました。

この言葉がよく使われる場面としては、太陽の上端が地平線下に沈むことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「日が落ちる」は限定的な場面で使う言葉になります。

「陽が落ちる」と「日が落ちる」どちらを使うか迷った場合は、「陽が落ちる」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「日が落ちる」を使うようにしましょう。

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