【心象が良い】と【心証が良い】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「しんしょうがいい」という読み方の「心象が良い」と「心証が良い」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「心象が良い」と「心証が良い」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「心象が良い」と「心証が良い」の違い

「心象が良い」と「心証が良い」の意味の違い

「心象が良い」と「心証が良い」の違いを分かりやすく言うと、「心象が良い」は直感的な印象の良さを表現する場合に使う、「心証が良い」は理性的な評価の良さを表現する場合に使うという違いです。

「心象が良い」と「心証が良い」の使い方の違い

一つ目の「心象が良い」を使った分かりやすい例としては、「生まれ育った街に対する心象が良いです」「ここから観る風景は心象が良いです」「接客態度が非常に良かったのでこのお店の心象が良いです」「私はヒマラヤ心象が良いです」などがあります。

二つ目の「心証が良い」を使った分かりやすい例としては、「裁判をする上で心証が良いことは大切です」「彼女は初対面の態度素敵だったので心証が良いです」「心証が良いと就活ではとても有利だろう」「彼の心証は良いです」などがあります。

「心象が良い」と「心証が良い」の使い分け方

「心象が良い」と「心証が良い」は同音の言葉ですが、意味は異なっているので間違いないよう注意が必要です。

「心象が良い」の「心象」は心の中に描き出される姿や形や心に浮かぶ像のことを意味している言葉です。したがって、思考や想像など脳の内部で形成される像のことを指しており、それに重点が置かれています。

つまり、「心象が良い」は直感的な印象の良さを表現する場合によく使われています。

一方、「心証が良い」の「心証」は人から受ける感じのことを意味しており、人や物事に対する印象や感じに対して使います。そのため、心が感じることに対して重点を置いている言葉です。

つまり、「心証が良い」は理性的な評価の良さを表現する場合によく使われています。

また、一部の人々は「心象が良い」は誤用として指摘しています。なぜなら「心象」は心の中に映し出される像のことを指しているので、良い悪いで表現することが適切ではないというのが理由です。

「心象が良い」と「心証が良い」の英語表記の違い

「心象が良い」を英語にすると「good image」となり、例えば上記の「私はヒマラヤ心象が良いです」を英語にすると「I good image of the Himalayas」となります。

一方、「心証が良い」を英語にすると「good impression」となり、例えば上記の「彼の心証は良いです」を英語にすると「He leaves a good impression」となります。

「心象が良い」の意味

「心象が良い」とは

「心象が良い」とは、心に浮かぶイメージが良いことを意味しています。

「心象が良い」の使い方

「心象が良い」を使った分かりやすい例としては、「このレストランは心象が良いのでリピートしたいです」「彼は心象が良いので採用予定です」「この街の心象が良いのずっと住んでいます」「取引先の心象が良いので次の案件も任せることにしました」などがあります。

「心象が良い」は心に浮かぶイメージことを意味する「心象」に、人の行動、性質や事物の状態などが水準を超えていることを意味する「良い」が合わさり、心に浮かぶイメージが良いことの意味で使われている言葉です。

そのため、「心象が良い」はプラスのイメージで使うのが一般的になっています。

「心象が良い」は日常生活やビジネスシーンなど、様々な場面で使うことが可能です。

「心象が良い」の特徴

「心象が良い」は相手に対する好ましい印象を示す際に使用する言葉になります。したがって、思考や想像など脳の内部で形成される像のことを指しており、直感的な印象の良さを表現する場合によく使われていると覚えておきましょう。

「心象が良い」の対義語

「心象が良い」の対義語・反対語としては、心に浮かぶイメージが良くないことを意味する「心象が悪い」があります。

「心象が良い」の類語

「心象が良い」の類語・類義語としては、人や物事に対して良い印象を持つことを意味する「印象が良い」、場の空気や周囲の様子が心地よく感じられることを意味する「雰囲気が良い」、相手の態度や行動が好ましく感じられることを意味する「感じが良い」などがあります。

「心証が良い」の意味

「心証が良い」とは

「心証が良い」とは、人から受ける感じが良いことを意味しています。

「心証が良い」の使い方

「心証が良い」を使った分かりやすい例としては、「彼女は無遅刻無欠勤なので心証が良いです」「彼は顧客からの心証が非常に良いです」「心証が良いと刑罰が減刑される可能性があります」「心証が良いことはとても大切です」などがあります。

「心証が良い」は人から受ける感じが良いことを意味する「心証」に、人の行動、性質や事物の状態などが水準を超えていることを意味する「良い」が合わさり、人から受ける感じが良いことの意味で使われている言葉です。そのため、基本的にはプラスのイメージで使うと覚えておきましょう。

「心証が良い」の特徴

「心証が良い」は人や物事に対する印象や感じに対して使うので、理性的な評価の良さを表現する場合によく使用するというのが特徴です。

「心証が良い」は裁判用語として使われている

「心証が良い」は裁判用語として「被告人の心証が良い」などの言い回しでよく使われていると覚えておきましょう。

「心証が良い」の対義語

「心証が良い」の対義語・反対語としては、人から受ける感じが悪いことを意味する「心証が悪い」があります。

「心証が良い」の類語

「心証が良い」の類語・類義語としては、信頼性が高く感じられることを意味する「信頼できる」、行動や言動に基づく評価が良いことを意味する「評価が高い」などがあります。

「心象が良い」の例文

1.彼女の接客態度は心象が良いと言われているので、給料を上げることにしました。
2.新商品は心象が良いと世間から評価されており、売り上げも好調です。
3.弊社の研修制度は心象が良いとされており、年々応募数が増加している傾向があります。
4.あのチームは心象が良いので、将来所属したいと常々思っています。
5.弊社の心象が良いと言われ、次の案件も継続して取引させていただけることが決まりました。

この言葉がよく使われる場面としては、心に浮かぶイメージが良いことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「心象が良い」はプラスのイメージで使う言葉です。

「心証が良い」の例文

1.彼女はお客さんからの心証が良いので、お店の売り上げに貢献しています。
2.彼の発言はとても有益だったので、参加した人々の心証が良いです。
3.心証が良い人の特徴を挙げるのであれば、愛想が良いことに尽きます。
4.面接官しては、学歴よりも心証が良い人材を採用していきたいです。
5.彼女は非常に礼儀正しいので、心証がとても良いです。

この言葉がよく使われる場面としては、人から受ける感じが良いことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「心証が良い」はプラスのイメージで使う言葉です。

「心象が良い」と「心証が良い」は同音の言葉ですが意味は異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、直感的な印象の良さを表現する場合に使うのが「心象が良い」、理性的な評価の良さを表現する場合に使うのが「心証が良い」と覚えておきましょう。

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