【リンス】と【トリートメント】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「リンス」と「トリートメント」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「リンス」と「トリートメント」という言葉は、「ヘアケア用品」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




リンスとトリートメントの違い

リンスとトリートメントの意味の違い

リンスとトリートメントの違いを分かりやすく言うと、リンスは髪の毛の表面をケアする目的で使い、トリートメントは髪の毛の内部をケアする目的で使われるという違いです。

リンスとトリートメントの使い方の違い

一つ目のリンスを使った分かりやすい例としては、「シャンプーとリンスを間違えて手のひらに出してしまった」「一人暮らしをする前はこだわりがなく、家族と同じ安いリンスを使っていた」「リンスする順番を考えたことがなかった」などがあります。

二つ目のトリートメントを使った分かりやすい例としては、「洗い流さないヘアトリートメントを新調しようと思っている」「トリートメントだけでなく食生活もコンディションに関わる」「ワンデイトリートメントのお世話になった」などがあります。

リンスとトリートメントの使い分け方

リンスとトリートメントはどちらも、ヘアケアのために用いられる製品や商品を指す言葉ですが、使い方が若干異なります。

リンスは、洗ったものを柔軟にするための薬剤を指す言葉として使われています。また、洗ったものを柔軟にするために薬剤を加えた液体ですすぐことも意味するため、上記例文の「リンスする」などのように動詞のように使われることもあります。

一方のトリートメントは、傷んだ髪の手入れを指す言葉として使われています。その他にも、上記例文の「ワンデイトリートメント」などのように、治療を意味する言葉としても使われています。

つまり、リンスは髪の毛の表面をなめらかにするなどのケアをする目的で用いられ、トリートメントは髪の毛の傷みなど内部から補修を行いケアする目的で用いられるという違いがあります。

そのため、どちらも使用する場合は、髪の毛や頭皮の汚れを落とすためにシャンプー、髪の毛の内部を整えるためにトリートメント、髪の毛の表面を保護するためにリンス、という順番でヘアケアが行われています。

リンスとトリートメントの英語表記の違い

リンスを英語にすると「rinse」となり、例えば上記の「シャンプーとリンス」を英語にすると「shampoo and rinse」となります。

一方、トリートメントを英語にすると「treatment」となり、例えば上記の「ヘアトリートメント」を英語にすると「hair treatment」となります。

リンスの意味

リンスとは

リンスとは、洗ったものを柔軟にするための薬剤を意味しています。

その他にも、洗ったものを柔軟にするために薬剤を加えた液体ですすぐことを意味する言葉として使われています。

リンスの使い方

「美容室ではリンスは基本的に使われないと聞いた」「毛先の方からリンスをつけていき、できるだけ頭皮につけないようにする必要がある」などの文中で使われているリンスは、「柔軟にするための薬剤」の意味で使われています。

一方、「リンスする前にトリートメントをつけないよう注意された」「リンスする時には頭皮に付着しないよう気を付けよう」などの文中で使われているリンスは、「柔軟にするために薬剤を加えた液体ですすぐこと」の意味で使われています。

リンスは英語で「rinse」と表記され、「すすぐ」「ゆすぐ」「すすぎ落とす」といった意味を持ちます。日本語でも同じ意味で使われますが、特に「リンス剤を使用した後にすすぐこと」を表すことがほとんどです。

表現方法は「リンスは使われない」「リンスをつけていく」

そのため、上記例文の「リンスは使われない」「リンスをつけていく」などのように薬剤を指す言葉として使われるだけでなく、「リンスする前」「リンスする時」などのように薬剤をすすぐことを表す言葉として使われています。

また、「ヘアリンス」とも呼ばれることもあり、「コンディショナー」と別の名称が用いられることもあります。その場合は、コンディショナーの方がリンスよりも保湿力に優れているものとして区別されることもあります。

髪の毛の表面を整え、手ざわりを良くし、髪の毛の同士の摩擦を抑えることができるなどの効果があります。これは、リンスとコンディショナー同様の効果を持つため、同じものと見なされることがほとんどです。

リンスの類語

リンスの類語・類義語としては、ゼリー状の整髪料を意味する「ヘアジェル」、半固体状の油を意味する「ヘアグリース」、泡状の整髪料を意味する「ヘアムース」などがあります。

トリートメントの意味

トリートメントとは

トリートメントとは、傷んだ髪の手入れを意味しています。

その他にも、手当てや治療を意味する言葉として使われています。

トリートメントの使い方

「美容院で使ってもらったトリートメント剤についての説明を受けた」「サロンでオススメのトリートメントを見つけた」「カラートリートメントの正しい使い方を教わる」などの文中で使われているトリートメントは、「傷んだ髪の手入れ」の意味で使われています。

一方、「ワンデイトリートメントは一日で行うことができる」「トリートメントコーディネーターという職を初めて知った」「フェイシャルトリートメントで素肌を整えたい」などの文中で使われているトリートメントは、「治療や手当て」の意味で使われています。

トリートメントは英語で「treatment」と表記され、「待遇」「扱い」「治療」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われますが、特にヘアケア用品の薬品や、ヘアケアに関する施術を指す言葉として使われています。

トリートメントは治療を表す言葉としても使える

また、治療を表す言葉として、上記例文の「ワンデイトリートメント」「トリートメントコーディネーター」などのように用いられることもあります。どちらも歯科分野において使われている言葉です。

トリートメントの類語

トリートメントの類語・類義語としては、薬剤で一時的に皮膜をつくって髪の毛に潤いなどを与えるものを意味する「ヘアパック」、世話をすることや配慮を意味する「ケア」、良い状態を保つために補修などをすることを意味する「手入れ」などがあります。

リンスの例文

1.リンスやコンディショナーを先に使うことで、ワックスが落ちやすくなるそうだ。
2.最近髪の毛のパサつきが気になり始めたため、リンスの種類を変えてみようと思っている。
3.昔のリンスインシャンプーは髪の毛がきしんでしまっていたため、宿泊施設へは必ず自前のヘアケア用品を持ち込んでいた。
4.友人の前でリンスするという表現を使った時、もうリンスは死語ではないかと言われた。
5.リンスしなくとも髪に悪いことはなく、むしろトリートメントをしっかりしておけば髪も傷まずに済む。

この言葉がよく使われる場面としては、洗ったものを柔軟にするための薬剤を加えた液体を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、洗ったものを柔軟にするために薬剤を加えた液体ですすぐことを意味する言葉としても使われています。

トリートメントの例文

1.カラートリートメントで白髪を染めることができると聞いたため、美容室でお願いしてみることにした。
2.トリートメントのついでにヘッドマッサージまでしてもらい、非常に癒された一日だった。
3.通販で新しいトリートメントを探していたが、口コミをよく見てから決めたいと思っている。
4.洗い流さないトリートメントやヘアオイルはいくつか持っているが、今まで購入したものを使い切れたためしがない。
5.髪の毛がパサパサな時にぴったりのトリートメントを妹に見繕ってもらえることになった。

この言葉がよく使われる場面としては、傷んだ髪の手入れを意味する時などが挙げられます。

どの例文のトリートメントも、リンスとは異なり、内部からアプローチを行う補修剤を指します。

リンスとトリートメントは、どちらも「ヘアケア用品」を表します。どちらを使うか迷った場合は、髪の毛の表面をケアする場合は「リンス」を、髪の毛の内部をケアする場合は「トリートメント」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター