【耳にする】と【目にする】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「耳にする」(読み方:みみにする)と「目にする」(読み方:めにする)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「耳にする」と「目にする」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「耳にする」と「目にする」の違い

「耳にする」と「目にする」の意味の違い

「耳にする」と「目にする」の違いを分かりやすく言うと、「耳にする」は聞くこと、「目にする」は見ることという違いです。

「耳にする」と「目にする」の使い方の違い

一つ目の「耳にする」を使った分かりやすい例としては、「最近日本が衰退しているという話を耳にする」「日本人は勤勉ということをよく耳にする」「担任の先生が重病だということを耳にする」「かすかな物音を耳にする」などがあります。

二つ目の「目にする」を使った分かりやすい例としては、「スーパーでセルフレジをよく目にするようになりました」「雑誌で知り合いのインタビューをたまたま目にする」「昼休みにコンビニで新商品を目にする」「よくこの議論を目にする」などがあります。

「耳にする」と「目にする」の使い分け方

「耳にする」と「目にする」は似た言葉ではあるものの、意味は全く異なっているので混同しないように注意が必要です。

「耳にする」は耳に入ってくること、つまり聞くことを意味しているので、「気になる話を耳にする」「彼の良くない噂を耳にする」などのような使い方をします。

一方、「目にする」は見ることを意味しているので、「これはよく目にする光景だ」「この猫は道端でよく目にする」などのように、ただ単純に見た場合に使う言葉というのが違いです。

「耳にする」と「目にする」の英語表記の違い

「耳にする」を英語にすると「reach one’s ears」「hear」「learn」となり、例えば上記の「かすかな物音を耳にする」を英語にすると「I hear a faint sound」となります。

一方、「目にする」を英語にすると「see」「look」となり、例えば上記の「よくこの議論を目にする」を英語にすると「I frequently see this debate」となります。

「耳にする」の意味

「耳にする」とは

「耳にする」とは、耳に入ってくることを意味しています。

表現方法は「よく耳にする」「最近耳にする」

「よく耳にする」「最近耳にする」などが、「耳にする」を使った一般的な言い回しになります。

「耳にする」の使い方

「耳にする」を使った分かりやすい例としては、「日本人は働き者だということをよく耳にする」「赤ちゃんは耳にする言葉をすぐ覚えてしまうらしいです」「最近よく耳にする音楽はアニメのオープンニングテーマが起源らしい」などがあります。

「耳にする」は耳に入ってくることを意味する慣用句です。慣用句とは二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表す言葉のことを指しています。

「耳にする」はただ聞くことではなく、無意識のうちに意図せず聞いてしまったというニュアンスで使うことが多いと覚えておきましょう。

また、「耳にする」は会話や口頭の話言葉だけではなく、手紙やメールなどの書き言葉としても使うことが可能です。

「耳」を使った別の慣用句

「耳にする」の他にも「耳」を使った慣用句は多数存在しており、「耳が痛い」「耳が遠い」「耳に障る」「耳を揃えて」などがあります。

「耳にする」の類語

「耳にする」の類語・類義語としては、聞くともなしに聞くことを意味する「小耳に挟む」、少し耳にはいることを意味する「仄聞」などがあります。

「目にする」の意味

「目にする」とは

「目にする」とは、見ることを意味しています。

表現方法は「よく目にする」「目にすることができる」

「よく目にする」「目にすることができる」などが、「目にする」を使った一般的な言い回しになります。

「目にする」の使い方

「目にする」を使った分かりやすい例としては、「隣人がスーパーで買い物しているのを目にする」「そのような光景を目にするのは日本では珍しいです」「弊社の広告を駅の看板で目にする」「社長のインタビュー記事を雑誌で目にする」などがあります。

「目にする」は見ることを意味する慣用句です。

「目にする」はただ単純に見るのではなく、無意識のうちに見てしまったやちょっとだけ見てしまったのように、偶然見てしまったというニュアンスで使うのが一般的になります。

また、「目にする」は会話や口頭の話言葉だけではなく、手紙やメールなどの書き言葉としても使うことが可能です。

「目」を使った別の慣用句

「目にする」の他にも「目」を使った慣用句は多数存在しており、「目が合う」「目が利く」「目が肥える」「目が霞む」などがあります。

「目にする」の類語

「目にする」の類語・類義語としては、現場に居合わせて実際に見ることを意味する「目撃する」、不意に出あうことを意味する「遭遇する」、実際に目でみて確認することを意味する「視認する」などがあります。

「耳にする」の例文

1.有名スーパーが駅前に出店すると耳にしたので、商店街の人達が大騒ぎしています。
2.この新しいハンバーガー屋さんを最近よく耳にするのだけど、美味しいのだろうか。
3.最近よく耳にする漫画があるが、とても面白いらしいです。
4.日本人は保守的だとよく耳にするが、実際はそんなことありません。
5.最近頻繁によく耳にするニュースは、増税問題と言っても過言ではないだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、耳に入ってくることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「耳にする」は聞くことを表現したい場合に使う言葉です。

「目にする」の例文

1.喧嘩はこの街ではよく目にする光景なので、誰も止めようとはしません。
2.学校の帰りに面白い看板を目にしたので、両親に教えて上げました。
3.事件現場をたまたま目にしてしまったので、警察に直行しました。
4.新しいプロジェクトの概要をたまたま目にすることになったが、とても興味深い内容でした。
5.よくこの議論を目にするが、未だに解決策を見たことがありません。

この言葉がよく使われる場面としては、見ることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「目にする」は目で見ることを表現したい時に使う言葉です。

「耳にする」と「目にする」は似た言葉すが意味は全く異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、聞くことを表現したい時は「耳にする」を、見ることを表現したい時は「目にする」を使うと覚えておきましょう。

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