似た意味を持つ「微かな」(読み方:かすかな)と「僅かな」(読み方:わずかな)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「微かな」と「僅かな」という言葉は、どちらも程度が少ないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「微かな」と「僅かな」の違い
「微かな」と「僅かな」の意味の違い
「微かな」と「僅かな」の違いを分かりやすく言うと、「微かな」は感覚的な事柄について使うことが多い、「僅かな」は具体的な事柄について使うことが多いという違いです。
「微かな」と「僅かな」の使い方の違い
一つ目の「微かな」を使った分かりやすい例としては、「隣りの部屋から微かな足音が聞こえてきました」「微かな記憶を辿り両親を探す」「微かな明かりを頼りに夜道を歩く」「私には微かな望みすらありません」などがあります。
二つ目の「僅かな」を使った分かりやすい例としては、「食料は僅かな分しか残っていません」「僅かなお金でこの家を借りました」「僅かな腕の痛みはまだ残っています」「僅かな差で2着でした」「部屋に僅かなかばんしかありませんでした」などがあります。
「微かな」と「僅かな」の使い分け方
「微かな」と「僅かな」はどちらも程度が少ないことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「微かな」はやっと感じ取れる程度であることを意味しており、色、音、匂いなど感覚的な事柄について使うのが一般的です。つまり、「微かな甘い香りがする」「顔に微かな赤みがある」などのような言い回しで使います。
一方、「僅かな」は 数量や程度などがほんの少しであることを意味しており、数量、価値、時間など具体的な事柄について多く使うのが一般的です。つまり、「僅かな時間で身だしなみをチェックする」「僅かなことが原因で喧嘩が起きました」などのような言い回しで使います。
「微かな」と「僅かな」の英語表記の違い
「微かな」を英語にすると「faint」「dim」となり、例えば上記の「私には微かな望みすらありません」を英語にすると「I have not the faintest hope」となります。
一方、「僅かな」を英語にすると「few」「little」「slight」となり、例えば上記の「部屋に僅かなかばんしかありませんでした」を英語にすると「There were only a few bags in the room」となります。
「微かな」の意味
「微かな」とは
「微かな」とは、やっと感じ取れる程度であることを意味しています。
「微かな」の別表記
「微かな」を別の表記にすると、「幽かな」とすることができます。
「微かな」の使い方
「微かな」を使った分かりやすい例としては、「今はろうそくの微かな光を頼りにするしかありません」「微かな物音が聞こえてきました」「微かなガスの臭いがするのでここは危険だ」「彼の声には微かな悪意がありました」などがあります。
「微かな」はやっと感じ取れる程度であることを意味する「微か」に「な」が合わさった連体形です。連体形とは活用する語の語形変化のうち、体言に連なるときの形のことを意味しています。
「微かな」は日常的な場面でよく使われる言葉になります。
「微かな」の特徴
「微かな」は色、音、匂いなど感覚的な事柄について使うというのが特徴です。また、全体にぼんやりしていてはっきりしない場合に使うと覚えておきましょう。
「微かな」の類語
「微かな」の類語・類義語としては、心や意識がぼんやりしていることを意味する「仄かな」、はっきりしないことを意味する「朧げ」、いかにも弱そうであることを意味する「弱々しい」などがあります。
「僅かな」の意味
「僅かな」とは
「僅かな」とは、数量、程度、価値、時間などがほんの少しであることを意味しています。
「僅かな」の別表記
「僅かな」を別の漢字にすると「纔かな」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。
表現方法は「僅かな金額」「僅かな時間」
「僅かな金額」「僅かな時間」などが、「僅かな」を使った一般的な言い回しになります。
「僅かな」の使い方
「僅かな」を使った分かりやすい例としては、「僅かなお金で車を買うことにしました」「彼女の僅かな楽しみを奪う必要はないだろう」「僅かなことで彼は機嫌を損ねました」「僅かな可能性が残されているので諦めるわけにはいきません」などがあります。
「僅かな」は数量、程度、価値、時間などがほんの少しであることを意味する「僅か」に「な」が合わさった連体形です。
「僅かな」は対象とする範囲が広い言葉なので、様々な場面において使うことができると覚えておきましょう。
「僅かな」の特徴
「僅かな」は数量、価値、時間など具体的な事柄について使うというのが特徴です。
「僅かな」の類語
「僅かな」の類語・類義語としては、物事の数量、程度や時間がわずかであることを意味する「ちょっと」、数量や程度などがわずかであることを意味する「少し」、あまり多くない数量のことを意味する「いくらか」などがあります。
「微かな」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、やっと感じ取れる程度であることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「微かな」は色、音、匂いなど感覚的な事柄について使うことが多い言葉です。
「僅かな」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、数量、程度、価値、時間などがほんの少しであることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「僅かな」は数量、価値、時間など具体的な事柄について使うことが多い言葉です。
「微かな」と「僅かな」はどちらも程度が少ないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、感覚的な事柄について使うことが多いのが「微かな」、具体的な事柄について使うことが多いのが「僅かな」と覚えておきましょう。