【昨夜】と【昨晩】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「昨夜」(読み方:さくや)と「昨晩」(読み方:さくばん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「昨夜」と「昨晩」という言葉は、どちらも「昨日の夜」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




昨夜と昨晩の違い

昨夜と昨晩の意味の違い

昨夜と昨晩の違いを分かりやすく言うと、昨夜とは昨日の日没後から今朝の日の出までを指し、昨晩とは昨日の夕方から夜中までを指すという違いです。

昨夜と昨晩の使い方の違い

一つ目の昨夜を使った分かりやすい例としては、「昨夜までの大雨が嘘のように今朝は快晴です」「昨夜から今朝にかけても雪が降っています」「昨夜は本当に素晴らしい花火大会でした」「昨夜の火事で60代の女性が怪我をしました」などがあります。

二つ目の昨晩を使った分かりやすい例としては、「昨晩はいつものメンバーと飲んでました」「昨晩の酒がまだ残っているようです」「昨晩、韓国語講座をオンラインで申し込みました」「昨晩の地震情報を確認しています」などがあります。

昨夜と昨晩の使い分け方

昨夜と昨晩という言葉は、どちらも昨日の夜のことを意味します。二つの言葉は、ほぼ同じ意味を持つため使い分けが難しい言葉ですが、あえて違いを言うならば、それぞれの言葉が指す時間帯が異なります。

二つの言葉の相違点となる「夜」と「晩」に着目すると、「夜」は日の入りから翌日の日の出までの暗い間を意味する言葉です。一方の「晩」は夕暮れや夜を意味し、夕方から夜中までを指します。したがって「晩」は「夜」の一部であり、「夜」の方が長い時間帯を表します。

つまり、昨夜とは昨日から今朝までの日が沈んでいる時間帯を指し、昨晩とは昨日の夕方から夜中までの時間帯をいう言葉です。二つの言葉はほぼ同義の言葉ですが、指し示す時間帯を厳密に表現した時に使い分けると良いでしょう。

昨夜と昨晩の英語表記の違い

昨夜も昨晩も英語にすると「last night」「yesterday evening」となり、例えば上記の「昨夜まで」を英語にすると「until last night」となります。

昨夜の意味

昨夜とは

昨夜とは、きのうの夜、昨晩、ゆうべを意味しています。

昨夜の読み方

昨夜の読み方は複数あり、「さくや」の他に「きそ」「ゆんべ」「よべ」「よんべ」とも読みますが、一般的には「さくや」と読まれています。

昨夜の使い方

昨夜を使った分かりやすい例としては、「昨夜から熱があり会社を休みました」「昨夜のカレーはいつもより美味しかった」「昨夜アマゾンプライムでアニメ映画を観ました」「昨夜は英語のラジオ講座を聴き忘れてしまった」などがあります。

その他にも、「昨夜未明、大規模なガス爆発がありました」「昨夜の火事はどこですか」「昨夜は遅くまでお楽しみでしたね」「昨夜の地震情報をネットで調べる」「山間部では昨夜から30cmを超える積雪となっています」などがあります。

昨夜の定義

昨夜とは「昨日の夜」を縮めた言葉であり、今日を基準とした場合の前日の夜を意味します。では、昨夜とは何時から何時までを指すかと言うと、その明確な定義はありません。一般的には、日が沈んでから翌朝の日が昇るまでと考えられています。

表現方法は「昨夜未明」

上記例文にある「昨夜未明」とは、昨日の夜のうち、まだ夜が明けきらない時分を指す言葉です。そのため、季節によっても時間帯が異なる曖昧な表現になります。ちなみに、気象庁では天気予報の「未明」を、午前0時頃から午前3時頃までと定義しています。

昨夜の対義語

昨夜の対義語・反対語としては、今日の夜を意味する「今夜」、明日の朝を意味する「明朝」などがあります。

昨夜の類語

昨夜の類語・類義語としては、前の晩や昨夜を意味する「前夜」、きのうの夕方を意味する「昨夕」、昨夕や昨晩を意味する「昨宵」(読み方:さくしょう)、夜や夜中を意味する「やぶん」などがあります。

昨晩の意味

昨晩とは

昨晩とは、きのうの晩、ゆうべ、昨夜を意味しています。

昨晩の使い方

昨晩を使った分かりやすい例としては、「療養中の祖母は昨晩よく眠れたようです」「昨晩は英語のレッスンを休んでしまいました」「昨晩お会いできなかったですね」「昨晩から発熱とのどの痛みが続いています」などがあります。

その他にも、「昨晩の地震の震源地はどこですか」「昨晩は中国語の宿題に追われていました」「昨晩はお楽しみ中のところすみませんでした」「昨晩は夕飯の時間帯にお邪魔して失礼しました」などがあります。

昨晩の定義

昨晩とは「昨日の晩」を縮めた言葉であり、今日を基準とした場合の前日の晩を意味します。では、昨晩とはいつからいつまでを指すかと言うと、その明確な定義はありません。一般的には、昨日の夕方から夜中までと考えられています。

昨晩という言葉はやや改まった表現であるため、ビジネスシーンやフォーマルな場面でも使用することがほとんどです。日常会話のなかで用いることもできますが、「昨日の晩」や「ゆうべ」などと言い換えて使われることが多くあります。

昨晩の対義語

昨晩の対義語・反対語としては、明日の晩を意味する「明晩」などがあります。

昨晩の類語

昨晩の類語・類義語としては、先日の夜やこの間の夜を意味する「先夜」、夜になった時や夜分を意味する「暮夜」、夜のあいだを意味する「夜間」、夜中を意味する「夜半」、日の暮れるころや暮れ方を意味する「晩方」などがあります。

昨夜の例文

1.お忙しいところ、昨夜は歓迎会を開いてくださりありがとうございました。
2.昨夜は食べ過ぎてしまい、夜中に何度もトイレに行く羽目になってしまった。
3.友人に勧められ、昨夜からマルコポーロの東方見聞録の原文を読んでいます。
4.仕事で疲れ切っていたので、昨夜の何時に寝たのか記憶がありません。
5.昨夜は英語サークルの飲み会で飲み過ぎてしまい、今朝は寝坊してしまいました。

この言葉がよく使われる場面としては、きのうの宵、ゆうべ、昨晩を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、昨夜という言葉は、日常会話からビジネスシーンまで幅広い場面で使用されています。

昨晩の例文

1.昨晩は英語の宿題を遅くまでやっていたので、今日は寝不足で辛いです。
2.私は大きな音が苦手なので、昨晩は雷が怖くて布団を被って震えてました。
3.昨晩のビジネス交流会では有意義な情報交換ができたので、参加してよかったです。
4.具体的な時間帯は分かりませんが、昨晩にわか雨が降ったようです。
5.いつも12時過ぎに寝ているのですが、昨晩はいつの間にか寝てしまったようです。

この言葉がよく使われる場面としては、きのうの晩、ゆうべ、昨夕を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、昨晩という言葉は、日常会話からビジネスシーンまで幅広い場面で使用されています。

昨夜と昨晩という言葉は、どちらも「昨日の夜」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、昨日の日没後から今朝の日の出までを表現したい時は「昨夜」を、昨日の夕暮れから夜中までを表現したい時は「昨晩」を使うようにしましょう。

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