似た意味を持つ「その際」(読み方:そのさい)と「その時」(読み方:そのとき)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「その際」と「その時」という言葉は、どちらも特定の場合や場面を指すことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「その際」と「その時」の違い
「その際」と「その時」の意味の違い
「その際」と「その時」の違いを分かりやすく言うと、「その際」の方が「その時」よりもフォーマルな表現という違いです。
「その際」と「その時」の使い方の違い
一つ目の「その際」を使った分かりやすい例としては、「その際は事前にご連絡お願いします」「その際には恐れ入りますがお名前と電話番号をご記入ください」「その際はご協力よろしくお願いいたします」「その際はこのように行動してください」などがあります。
二つ目の「その時」を使った分かりやすい例としては、「その時彼は怖がっていました」「その時彼女は丁度留守でした」「その時から少なくとも3年が経過しています」「その時はよろしくお願いいたしますね」「丁度その時信号が青になりました」などがあります。
「その際」と「その時」の使い分け方
「その際」と「その時」はどちらも特定の場合や場面を指すことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「その際」の方が「その時」よりもフォーマルな表現という違いです。
そのため、ビジネスシーンなどのかしこまった場面においては、よりフォーマルな表現である「その際」の方を使うのがいいでしょう。
「その際」と「その時」の英語表記の違い
「その際」も「その時」も英語にすると「at that time」「during that time」となり、例えば上記の「その際はこのように行動してください」を英語にすると「Please do like this at that time」となります。
「その際」の意味
「その際」とは
「その際」とは、特定の場合や場面を指すことを意味しています。
「その際」の読み方
「その際」の読み方は「そのさい」です。誤って「そのきわ」などと読まないようにしましょう。
表現方法は「その際は」「その際に」
「その際は」「その際に」などが、「その際」を使った一般的な言い回しになります。
「その際」の使い方
「その際」を使った分かりやすい例としては、「その際に料金のお支払いをお願いいたします」「その際またお電話でご連絡いただけますか」「その際は新規のスケジュールをご確認ください」「その際は緊急の処置をいたします」などがあります。
「その際」は聞き手が当面している事柄や場面を指すことを意味する「その」に、機会のことを意味する「際」が合わさり、特定の場合や場面を指すことを意味する言葉です。
「その際」の特徴
「その際」はフォーマルな表現なので、ビジネスシーンにおいて使うことができます。特に、計画や予定に関連する話題に使われることが多いと覚えておきましょう。
また、ビジネスシーンだけではなく、日常生活でも使うことができる汎用的な言葉です。
「その際」の類語
「その際」の類語・類義語としては、特定の時期や出来事を指すことを意味する「その節は」、過去や未来における機会のことを意味する「その折」、物事が始まろうとするちょうどその時を意味する「矢先」などがあります。
「その時」の意味
「その時」とは
「その時」とは、特定の場合や場面を指すことを意味しています。
表現方法は「その時は」「その時に」
「その時は」「その時に」などが、「その時」を使った一般的な言い回しになります。
「その時」の使い方
「その時」を使った分かりやすい例としては、「私はその時に戻りたいです」「その映画はその時初めて公開されました」「出掛けようとしたその時電話がかかってきました」「その時まで彼はいませんでした」「その時になってみないと結果は分からないだろう」などがあります。
「その時」は聞き手が当面している事柄や場面を指すことを意味する「その」に、時間のことを意味する「時」が合わさり、特定の場合や場面を指すことを意味する言葉です。
「その時」の特徴
「その時」はややカジュアルな表現なので、ビジネスシーンにおいて使うのはあまり適していません。もし、かしこまった場面で使いたいのであれば、類語である「その際」や「その節」を使うようにしましょう。
「その時」は汎用性の高い言葉なので、日常生活のコミュケーションを取る際に重宝されている言葉です。
「その時」の類語
「その時」の類語・類義語としては、物事が行われているときの状態や事情のことを意味する「その場合」、過去のある時点を意味する「当時」、過ぎ去ったある日を意味する「過日」などがあります。
「その際」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、特定の場合や場面を指すことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「その際」はフォーマルな場面で使う言葉です。
「その時」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、特定の場合や場面を指すことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「その時」はカジュアルな場面で使う言葉です。
「その際」と「その時」はどちらも特定の場合や場面を指すことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「その際」の方が「その時」よりもかしこまった場面で使うと覚えておきましょう。