【番狂わせ】と【大番狂わせ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「番狂わせ」(読み方:ばんくるわせ)と「大番狂わせ」(読み方:おおばんくるわせ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「番狂わせ」と「大番狂わせ」という言葉は、どちらも予想に反した意外な結果が起きることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「番狂わせ」と「大番狂わせ」の違い

「番狂わせ」と「大番狂わせ」の違いを分かりやすく言うと、「番狂わせ」よりも「大番狂わせ」の方がさらに予想に反した結果の場合に使うという違いです。

一つ目の「番狂わせ」を使った分かりやすい例としては、「新人俳優が賞を受賞したのは番狂わせだった」「番狂わせが連発し大会は大混戦となりました」「その試合は歴史に残る番狂わせとして語り継がれています」「予選敗退は完全に番狂わせだった」などがあります。

二つ目の「大番狂わせ」を使った分かりやすい例としては、「大番狂わせで世界王者が初戦で姿を消しました」「その結果は全員が驚く大番狂わせでした」「無敗のボクサーがKO負けする大番狂わせが起きました」「無名の選手が金メダルを取ったのは大番狂わせだった」などがあります。

「番狂わせ」と「大番狂わせ」はどちらも予想に反した意外な結果が起きることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「番狂わせ」は、「優勝候補が初戦で敗れるという番狂わせが起きた」のように、ある程度の予想外の出来事や逆転劇があった場合に使う言葉になります。

一方、「大番狂わせ」は「無名の新人が世界王者に勝利するという大番狂わせが起きた」のように、非常に大きな衝撃や予想を大きく覆す結果が出た場合に使う言葉です。

つまり、「番狂わせ」よりもさらに予想に反した結果の場合に「大番狂わせ」を使うと覚えておきましょう。

「番狂わせ」も「大番狂わせ」も英語にすると「upset」「unexpected outcome」「surprise result」となり、例えば上記の「予選敗退は完全に番狂わせだった」を英語にすると「It was a complete upset that they were eliminated in the preliminaries」となります。

「番狂わせ」の意味

「番狂わせ」とは、予期しない出来事のために物事が順番どおりに進まなくなることを意味しています。

「番狂わせ」を使った分かりやすい例としては、「無名の棋士がトッププロに勝つ番狂わせが起きた」「観客は番狂わせの展開に驚きと歓声を上げました」「番狂わせによりトーナメントの流れが変わりました」「番狂わせがあるからスポーツは面白いです」などがあります。

「番狂わせ」は、予想や期待を大きく裏切る結果が出たときに使われる言葉です。簡単に言うならば、格下の相手が格上を破ったり、誰もが予測しなかった展開が現実になったときに生まれる驚きや混乱を表します。

例えば、誰もが優勝を確信していた選手が初戦で敗退したり、最下位チームが優勝候補を打ち破るような場面などが「番狂わせ」の例です。

「番狂わせ」はスポーツ、賞レース、将棋、囲碁などの勝負ごとにおいてよく使われる表現ですが、選挙ビジネスや政治の世界でも使われることがあります。

「番狂わせ」は、通常の展開や流れ、順位に狂いが生じることからこの言葉が生まれました。また、江戸時代にはすで使われていたと言われています。

「番狂わせ」はネガティブな表現ではなく、良い意味で予想を裏切るスリリングな出来事として使うというのが特徴です。

「番狂わせ」の対義語・反対語としては、そうなるのが当然であることを意味する「順当」があります。

「番狂わせ」の類語・類義語としては、激しい変化や曲折のあることを意味する「波乱」があります。

「大番狂わせ」の意味

「大番狂わせ」とは、予期しない出来事のために物事が順番どおりに進まなくなることを意味しています。

「大番狂わせ」を使った分かりやすい例としては、「大番狂わせによりファンの間で騒動が起きました」「あの試合は歴史的な大番狂わせとして記憶されています」「新人チームの勝利はまさに大番狂わせだった」「大番狂わせでオッズが大荒れになりました」などがあります。

「大番狂わせ」は、誰もが予想しなかったような驚くべき結果や展開が起こったときに使われる言葉です。簡単に言うならば、絶対に勝つと思われていた存在が敗れたり、全く注目されていなかった者が頂点に立つような、圧倒的な意外性をもった出来事を指します。

例えば、無名の新人チームが世界王者を破るような試合や、人気も実力もないと思われていた候補者が選挙で圧勝するようなケースがあります。こうした結果が出ると、世間は一様に驚き、興奮し、「大番狂わせ」と話題にするのです。

「大番狂わせ」は、もともとの「番狂わせ」よりもさらにスケールの大きな出来事に対して使うというのが特徴です。また、スポーツシーンにおいてもよく使われています。

「大番狂わせ」の類語・類義語としては、予想と違ったなりゆきとなることを意味する「予想外」があります。

「番狂わせ」の例文

1.予選で強豪チームが敗れたのは、完全な番狂わせでした。
2.彼の合格は意外でしたが、確かに番狂わせと言えるでしょう。
3.第一シードが敗退したことで、番狂わせが話題になっています。
4.優勝候補が序盤で姿を消すのは番狂わせの代表例です。
5.最下位チームが上位に勝ったのは、番狂わせとしか言いようがありません。

この言葉がよく使われる場面としては、予期しない出来事のために物事が順番どおりに進まなくなることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「番狂わせ」はスポーツシーンにおいてよく使われている言葉です。

「大番狂わせ」の例文

1.誰も予想しなかった大番狂わせが起き、観客は騒然となりました。
2.ノーマークの選手が金メダルを取るという大番狂わせでした。
3.大会史上最大の大番狂わせとして、今でも語り継がれています。
4.圧倒的な王者が敗れたことは大番狂わせと報道されました。
5.最下位のチームが優勝するという大番狂わせが現実となりました。

この言葉がよく使われる場面としては、予期しない出来事のために物事が順番どおりに進まなくなることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「大番狂わせ」はスポーツシーンにおいてよく使われている言葉です。

「番狂わせ」と「大番狂わせ」はどちらも予想に反した意外な結果が起きることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「番狂わせ」よりもさらに予想に反した結果の場合に「大番狂わせ」を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター