【そっくり】と【瓜二つ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「そっくり」と「瓜二つ」(読み方:うりふたつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「そっくり」と「瓜二つ」という言葉は、どちらも非常によく似ていることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「そっくり」と「瓜二つ」の違い

「そっくり」と「瓜二つ」の違いを分かりやすく言うと、「そっくり」は人や物の外見など様々なものに対して使うことができる、「瓜二つ」は顔や姿などに対してしか使うことができないという違いです。

一つ目の「そっくり」を使った分かりやすい例としては、「その犬はぬいぐるみにそっくりでとても可愛らしいです」「子どもの描いた絵が先生にそっくりでした」「双子なのに全然そっくりじゃないところが面白いです」「彼女はお母さんにそっくりだ」などがあります。

二つ目の「瓜二つ」を使った分かりやすい例としては、「二人の歩き方まで瓜二つで見分けがつきません」「彼の息子は若い頃の彼に瓜二つです」「まさか他人同士でここまで瓜二つとは思わなかった」「双子は顔が瓜二つです」などがあります。

「そっくり」と「瓜二つ」はどちらも非常によく似ていることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「そっくり」は「この双子は顔も声もそっくりだ」のように、人や物の外見や性質が非常によく似ていることを広く表す言葉です。人間の顔立ちはもちろん、しぐさや声、性格などにも使うことができます。

一方、「瓜二つ」は「昔の写真を見せてもらったら父親と瓜二つで驚いた」のように、主に顔や姿があまりにもそっくりで見分けがつかないほど似ている場合に使います。また、基本的に顔や姿に対してしか使いません。

つまり、「そっくり」は人や物の外見など様々なものに対して使うことができます。一方、「瓜二つ」は顔や姿などに対してしか使うことができないと覚えておきましょう。

「そっくり」を英語にすると「exactly alike」「look alike」「identical」となり、例えば上記の「彼女はお母さんにそっくりだ」を英語にすると「She looks exactly like her mother」となります。

一方、「瓜二つ」を英語にすると「like two peas in a pod」「spitting image」となり、例えば上記の「双子は顔が瓜二つです」を英語にすると「The twins are like two peas in a pod」となります。

「そっくり」の意味

「そっくり」とは、非常によく似ていることを意味しています。

「そっくり」を使った分かりやすい例としては、「顔だけでなく声までそっくりでびっくりしました」「性格がそっくりな二人はいつも一緒に行動しています」「夢の中で見た景色が現実にそっくりでした」「芸人のモノマネが本人にそっくりで会場が湧きました」などがあります。

「そっくり」は、外見や行動、話し方などが非常によく似ていることを表す言葉です。簡単に言えば、見間違えるほど似ている、まるで同一人物のように感じる状態を指します。

「そっくり」は人と人との比較だけでなく、物や言動にも使うことができるので、幅広い場面で用いられるというのが特徴です。例えば、「笑い方がそっくり」「考え方までそっくり」などのように、似ている部分に対して感嘆や驚きを込めて述べます。

「そっくり」の類語・類義語としては、部分的に共通点がある様子のことを意味する「似ている」があります。

「瓜二つ」の意味

「瓜二つ」とは、見分けがつかないほどよく似ていることを意味しています。

「瓜二つ」を使った分かりやすい例としては、「顔の輪郭から目の形まで瓜二つだった」「親子三代で瓜二つというのは珍しいです」「昔の写真を見ると自分と父が瓜二つでした」「有名画家の偽作が本物と瓜二つで騙されそうになった」などがあります。

人の顔や姿かたちが非常によく似ていることを意味する言葉です。簡単に言うならば、見間違えるほどそっくりな状態を指します。そのため、血縁関係のある人物同士に対して使うことが多い言葉です。

例えば、父親と息子が横に並んだとき、髪型や顔つき、表情までもが似ていて「まるで瓜二つだ」と言われるような状況があります。また、双子や三つ子などのきょうだい間でもよく使われる言葉で、「どっちがどっちかわからないほど瓜二つ」という言い回しも一般的です。

「瓜二つ」という言葉は、主に外見上の類似している場合にのみ使うことができます。そのため、物や言動に対して使うことはできないと覚えておきましょう。

「瓜二つ」の類語・類義語としては、まるで同一人物のように見えることを意味する「生き写し」があります。

「そっくり」の例文

1.彼女のお母さんは若い頃の彼女にそっくりで、とても驚いてしまいました。
2.その絵は実物にそっくりで、一瞬本物と見間違えるほどでした。
3.あの俳優は若い頃の父にそっくりで、懐かしい気持ちになりました。
4.子どもの話し方が父親にそっくりで、思わず笑ってしまいました。
5.双子の兄弟は性格までそっくりで、区別がつきにくいです。

この言葉がよく使われる場面としては、非常によく似ていることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「そっくり」は人や物の外見など様々なものに対して使うことができる言葉です。

「瓜二つ」の例文

1.あの二人は親子ですが、顔立ちが瓜二つでとてもよく似ています。
2.有名人のそっくりさんは、本人と瓜二つで驚かされました。
3.この写真は、幼い頃の兄と瓜二つで見間違えそうです。
4.漫画のキャラクターと現実の彼が瓜二つで話題になりました。
5.あの姉妹は双子ではありませんが、まるで瓜二つに見えますね。

この言葉がよく使われる場面としては、見分けがつかないほどよく似ていることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「瓜二つ」は顔や姿などに対してしか使うことができない言葉です。

「そっくり」と「瓜二つ」はどちらも非常によく似ていることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「そっくり」は人や物の外見など様々なものに対して使うことができます。一方、「瓜二つ」は顔や姿などに対してしか使うことができないと覚えておきましょう。

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