【血の気が多い】と【血気盛ん】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「血の気が多い」(読み方:ちのけがおおい)と「血気盛ん」(読み方:けっきさかん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「血の気が多い」と「血気盛ん」という言葉は、どちらも感情が高ぶりやすいことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「血の気が多い」と「血気盛ん」の違い

「血の気が多い」と「血気盛ん」の意味の違い

「血の気が多い」と「血気盛ん」の違いを分かりやすく言うと、「血の気が多い」は怒りやすく感情的な行動をしやすい人に対して使う、「血気盛ん」は活力や行動力が旺盛な人を肯定的に表すときに使うという違いです。

「血の気が多い」と「血気盛ん」の使い方の違い

一つ目の「血の気が多い」を使った分かりやすい例としては、「血の気が多い友人はすぐに手が出るので心配だ」「血の気が多い若者が口論から喧嘩になった」「血の気が多い上司が会議で声を荒らげた」「彼は血の気が多いからすぐにカッとなってしまう」などがあります。

二つ目の「血気盛ん」を使った分かりやすい例としては、「血気盛んな若者がスポーツ大会で活躍した」「血気盛んな学生がディベートで熱弁を振るった」「血気盛んだからこそ挑戦を恐れないのだろう」「若者たちは血気盛んで困難に立ち向かおうとしている」などがあります。

「血の気が多い」と「血気盛ん」の使い分け方

「血の気が多い」と「血気盛ん」はどちらも感情が高ぶりやすいことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「血の気が多い」は「彼は血の気が多いから、すぐにカッとなって手を出してしまう」のように、怒りっぽく短気な性格や行動が先走る様子に対して使う言葉になります。ややネガティブなニュアンスを含むことが多く、喧嘩っ早い人や感情的になりやすい人を表す場面で用いられます。

一方、「血気盛ん」は「若者たちは血気盛んで、困難に立ち向かおうとしている」のように、活力ややる気が満ちあふれている様子に対して使う言葉です。ポジティブな意味合いで使われることも多く、勇敢さや積極性を評価する文脈で用いられます。

つまり、怒りやすく感情的な行動をしやすい人に対して使うのが「血の気が多い」、活力や行動力が旺盛な人を肯定的に表すときに使うのが「血気盛ん」と覚えておきましょう。

「血の気が多い」と「血気盛ん」の英語表記の違い

「血の気が多い」を英語にすると「hot-tempered」「quick-tempered」「short-tempered」などとなり、例えば「彼は血の気が多いからすぐにカッとなってしまう」を英語にすると「He is hot-tempered and gets angry very quickly」となります。

一方、「血気盛ん」を英語にすると「full of vigor」「high-spirited」「energetic」となり、例えば「若者たちは血気盛んで困難に立ち向かおうとしている」を英語にすると「The young people are full of vigor and ready to face challenges」となります。

「血の気が多い」の意味

「血の気が多い」とは

「血の気が多い」とは、物事に入れ込みやすいことを意味しています。

「血の気が多い」の使い方

「血の気が多い」を使った分かりやすい例としては、「彼は血の気が多いからすぐ口論になる」「血の気が多い若者が喧嘩を始めた」「血の気が多いので落ち着かせる必要がある」「血の気が多い彼は挑発にすぐ乗ってしまう」「血の気が多い人が集まるとトラブルが起こりやすい」などがあります。

「血の気が多い」は、短気で怒りっぽい、または感情が高ぶりやすいことを表す表現です。多くの場合、ネガティブなニュアンスを含んでおり、落ち着きがない人や、冷静さを欠く人を評する際に使われます。

「血の気が多い」の特徴

「血の気が多い」は日常会話でもよく使われますが、やや口語的な表現なので、ビジネスシーンではあまり使われません。公的な場面では「感情的になりやすい」「短気な傾向がある」など、やや柔らかい表現に言い換えるのが良いでしょう。

「血の気が多い」は感情の爆発や衝動的な行動を指摘する時に使う言葉なので、注意喚起や苦言として使われる場合が多いです。

「血の気が多い」の対義語

「血の気が多い」の対義語・反対語としては、冷静で落ち着いていることを意味する「沈着冷静」や「温厚」があります。

「血の気が多い」の類語

「血の気が多い」の類語・類義語としては、怒りっぽいことを意味する「短気」や、激情的であることを意味する「好戦的」などがあります。

「血気盛ん」の意味

「血気盛ん」とは

「血気盛ん」とは、活力がみなぎっていることを意味しています。

「血気盛ん」の使い方

「血気盛ん」を使った分かりやすい例としては、「血気盛んな若者たちが議論を交わしている」「血気盛んな新入社員が新しい提案を次々と出してくる」「血気盛んな学生たちが部活動で汗を流している」「血気盛んな頃は夜遅くまで練習していた」などがあります。

「血気盛ん」は、若々しさや情熱、活力が満ちていることを表す表現です。多くの場合ポジティブな意味合いで使われ、行動力やエネルギーを持つ人を評価する場面でよく用いられます。ただし、時には冷静さを欠いた行動や無鉄砲さを暗示する場合もあります。

「血気盛ん」の特徴

「血気盛ん」は日常会話だけでなく、文章やスピーチなどでもよく使われる表現です。特に若者や新人を褒めたり、昔の自分を振り返る場面で使われることが多いです。

「血気盛ん」はエネルギッシュで積極的な態度を示す言葉なので、基本的にはプラスのイメージを伴っていますが、状況によっては落ち着きが必要だと示唆するために使われることもあります。

「血気盛ん」の対義語

「血気盛ん」の対義語・反対語としては、落ち着いて消極的な態度を意味する「冷静沈着」や「消極的」があります。

「血気盛ん」の類語

「血気盛ん」の類語・類義語としては、活発で元気があることを意味する「精力的」「積極的」「活動的」などがあります。

「血の気が多い」の例文

1.彼は血の気が多いので、些細なことで口論になりやすい性格だと思います。
2.血の気が多い弟は試合で審判に抗議し、退場になってしまいました。
3.彼女は血の気が多い人で、我慢できずについ感情的になってしまうそうです。
4.血の気が多い上司は、部下の小さなミスにも激しく叱責することがあります。
5.あの選手は血の気が多いので、審判に抗議してイエローカードをもらいました。

この言葉がよく使われる場面としては、物事に入れ込みやすいことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「血の気が多い」は怒りやすく感情的な行動をしやすい人に対して使う言葉です。

「血気盛ん」の例文

1.彼は血気盛んな青年で、何事にも全力で挑戦しようとします。
2.血気盛んな新入社員が、積極的に会議で発言していました。
3.血気盛んな若者たちは、社会を変えようと行動を起こしています。
4.彼女は血気盛んな性格で、困難な仕事も進んで引き受けます。
5.血気盛んな学生たちがボランティア活動に精力的に参加しています。

この言葉がよく使われる場面としては、活力がみなぎっていることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「血気盛ん」は活力や行動力が旺盛な人を肯定的に表すときに使う言葉です。

「血の気が多い」と「血気盛ん」はどちらも感情が高ぶりやすいことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、怒りやすく感情的な行動をしやすい人に対して使うのが「血の気が多い」、活力や行動力が旺盛な人を肯定的に表すときに使うのが「血気盛ん」と覚えておきましょう。

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