【厄除け】と【厄払い】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「厄除け」(読み方:やくよけ)と「厄払い」(読み方:やくばらい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「厄除け」と「厄払い」という言葉は、どちらも災いや不運を避けるための行為のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「厄除け」と「厄払い」の違い

「厄除け」と「厄払い」の違いを分かりやすく言うと、「厄除け」は厄を事前に防ぐこと、「厄払い」はすでにある厄を取り除くことという違いです。

一つ目の「厄除け」を使った分かりやすい例としては、「新年に神社で厄除けのお守りを買いました」「家族全員で厄除け祈願に行ってきました」「厄除けのために神棚にお札をまつっています」などがあります。

二つ目の「厄払い」を使った分かりやすい例としては、「今年は本厄なので神社で厄払いを受けてきました」「友人の厄払いに付き添って一緒に参拝しました」「厄払いの儀式を受けた後気持ちがすっきりしました」などがあります。

「厄除け」と「厄払い」はどちらも災いや不運を避けるための行為のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「厄除け」は、これから起こる災いや不運を事前に防ぐために行う祈願や儀式のことを指します。例えば、「厄除けのお守りを身につける」「厄除け祈願を受ける」といったように、予防の意味合いが強い表現です。

一方、「厄払い」は、すでに身にふりかかっている厄や不運を取り除くために行う儀式や祈祷のことを指します。例えば、「今ある悪い運気をリセットする」「清めて新たなスタートを切る」という意味で使われます。

つまり、厄を事前に防ぐのが「厄除け」、すでにある厄を取り除くのが「厄払い」と覚えておくと理解しやすいです。

「厄除け」を英語にすると「warding off evil」「protection from misfortune」「preventing bad luck」などとなり、例えば「神社で厄除け祈願を受けました」を英語にすると「I received a prayer for warding off evil at a shrine」となります。

一方、「厄払い」を英語にすると「purification ceremony」「exorcism」「cleansing from bad luck」などとなり、例えば「今年は厄払いを受けてきました」を英語にすると「I had a purification ceremony this year to get rid of bad luck」となります。

「厄除け」の意味

「厄除け」とは、厄難を払いよけることを意味しています。

「厄除け」を使った分かりやすい例としては、「新年に神社で厄除け祈願を受けました」「厄除けのお守りを身につけて一年を過ごします」「厄除けのために地元の寺にお参りしました」などがあります。

「厄除け」とは、災厄や不運を未然に防ぐことを目的とした祈願や儀式のことを意味します。つまり、「これから起こるかもしれない悪いことを寄せつけないようにする」という予防的な行為を指しています。

厄除けは神社やお寺で行われることが多く、厄年を迎える人が厄除け祈願を受けたり、厄除けのお守りを持つことで悪い運気を遠ざけるとされています。厄除けの対象は人だけでなく、家や車などにも及ぶことがあります。たとえば「家の厄除け」「車のお祓い」などもその一種です。

また、厄除けには「厄を除く」という言葉通り、災いそのものが近づかないようにするという意味が含まれています。そのため、まだ悪いことが起きていない段階で行うのが一般的です。

「厄除け」は、厄年や節分など、節目の時期に行うことが多いのが特徴です。厄年は人生の転換期にあたるとされ、体調の変化や環境の変化が起こりやすい時期でもあります。そのため、厄除けを行うことで、精神的にも安心して新しい一年を迎えられるという心理的効果もあります。

また、厄除けは祈祷やお守りだけでなく、日常的な行動にも取り入れることができます。例えば、掃除をして家の中の悪い気を払ったり、明るい色の服を着ることも「厄除け」の一つと考えられることがあります。

「厄除け」の類語・類義語としては、災いを取り除いて清めることを意味する「お祓い」、また、災厄や魔を退けることを意味する「魔除け」などがあります。

「厄払い」の意味

「厄払い」とは、災厄や厄難を払い落とすことを意味しています。

「厄払い」を使った分かりやすい例としては、「厄年なので神社で厄払いを受けてきました」「新年の初詣で厄払いの祈祷をお願いしました」「不運が続いたので厄払いをして気持ちを切り替えました」などがあります。

「厄払い」とは、すでに身についてしまった厄を祓い清めるための祈祷や儀式のことを意味します。つまり、すでに悪いことが起きてしまった、または悪い気がついている状態を取り除くことを目的とした解消的な行為を指しています。

厄払いは、神社やお寺で神職や僧侶によって行われるのが一般的で、祈祷を通して災厄を清め、心身ともに新たなスタートを切るために行われます。また、厄払いを受けた後は、神札やお守りをいただき、日常生活の中で災いを寄せつけないようにすることもあります。

「厄払い」は、悪い運気や災難がすでに降りかかっている、あるいは感じられるときに行うのが特徴です。たとえば、「最近トラブルが続いている」「体調を崩しがち」「気分が落ち込みやすい」などのときに、厄払いを受けて気持ちをリセットする人も多いです。

また、厄払いは「清める」ことに重点があるため、祈祷だけでなく、身の回りを整える行為にも通じます。掃除をしたり、古いものを処分したりすることも、日常的な「厄払い」として扱われる場合があります。

さらに、厄払いには精神的な意味合いも強く、心の中にたまった不安や迷いを祓い清めることで、前向きな気持ちを取り戻すという効果も期待できます。

「厄払い」の類語・類義語としては、災厄や穢れを取り除くことを意味する「お祓い」、魔や悪い気を退けることを意味する「魔除け」などがあります。

「厄除け」の例文

1.今年は本厄なので、少しでも不安を減らすために、地元の神社で厄除け祈願を受けてまいりました。
2.家族全員が健康で過ごせるようにという願いを込めて、毎年欠かさず厄除けのお参りをしています。
3.厄除けのお札を玄関に貼ってから、不思議と家の中が明るい雰囲気になったように感じます。
4.友人から厄除けになるからともらったお守りを大切にバッグに入れて毎日持ち歩いています。
5.神主さんに丁寧に祝詞をあげていただき、厄除けの儀式を終えた後は心がすっと軽くなりました。

この言葉がよく使われる場面としては、厄難を払いよけることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「厄除け」は厄を事前に防ぐ時に使う言葉です。

「厄払い」の例文

1.本厄を迎えるにあたって、悪い運気を一度きれいに流すために、地元の神社で厄払いを受けてきました。
2.厄払いの祈祷を受けたあと、心が清められたように感じて、自然と前向きな気持ちになりました。
3.去年は体調を崩すことが多かったので、今年こそはと願いを込めて厄払いをお願いしました。
4.厄払いの儀式の最中、神主さんの言葉に耳を傾けながら、静かに自分の一年を振り返りました。
5.厄払いを終えて神社を出ると、不思議と空気が澄んで見え、新しい気持ちで歩き出せました。

この言葉がよく使われる場面としては、災厄や厄難を払い落とすことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「厄払い」はすでにある厄を取り除く時に使う言葉です。

「厄除け」と「厄払い」はどちらも災いや不運を避けるための行為のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、厄を事前に防ぐのが「厄除け」、すでにある厄を取り除くのが「厄払い」と覚えておくと理解しやすいです。

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