似た意味を持つ「ワイヤレス」と「コードレス」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ワイヤレス」と「コードレス」という言葉は、「電線がないこと」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
ワイヤレスとコードレスの違い
ワイヤレスとコードレスの違いを分かりやすく言うと、ワイヤレスは情報伝達用のコードがない状態を表現する時に使い、コードレスは電源コードがない状態を表現する時に使うという違いです。
一つ目のワイヤレスを使った分かりやすい例としては、「ワイヤレス接続が上手くいかなくて困っている」「ワイヤレスイヤホンを片耳だけなくしてしまった」「Bluetoothはワイヤレスの一種と言える」などがあります。
二つ目のコードレスを使った分かりやすい例としては、「コードレス式アイロンの充電がなくなってしまった」「コードレス掃除機は距離を考えずに持ち運べるのが利点だ」「コードレスの電話機がほとんどのように思う」などがあります。
ワイヤレスとコードレスはどちらも、電線がないことを表しますが、コードの性質が異なります。
ワイヤレスは、情報を伝えるためにコードがない状態やその機器類を指す言葉であり、電波や赤外線などで通信を行うという特徴があります。
一方のコードレスは、電源コードがない状態やその機器類を指す言葉です。充電することで使用することができたり、電池で動作する機器類である場合が多くあります。
つまり、ワイヤレスは情報伝達用のコードがない機器類を指し、コードレスは電源コードがない機器類を指すという違いがあります。
ワイヤレスを英語にすると「wireless」となり、例えば上記の「ワイヤレス接続」を英語にすると「wireless connection」となります。
一方、コードレスを英語にすると「cordless」となり、例えば上記の「コードレス式アイロン」を英語にすると「cordless iron」となります。
ワイヤレスの意味
ワイヤレスとは、情報を伝えるためにコードがない状態やその機器類を意味しています。
ワイヤレスを使った分かりやすい例としては、「ワイヤレスイヤホンはなくしてしまうと困るため家の中でしか使っていない」「ワイヤレスマイクではなく卓上マイクに切り替えた」「ワイヤレスマウスの感度が悪くなってきた」などがあります。
その他にも、「ワイヤレスキーボードを使っていたが最近遅延するようになってきたため寿命なのかと疑っている」「ワイヤレス接続ができないと思っていたが知らない端末に繋がっていたことに気が付いた」などがあります。
ワイヤレスは英語で「wireless」と表記され、「無線の」「無線通信の」「ラジオの」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われますが、ラジオに限定した使い方はされていません。
上記例文の「ワイヤレスイヤホン」「ワイヤレスマイク」「ワイヤレスキーボード」などのように、製品名と組み合わせて「ワイヤレス○○」と表現されることが多い言葉ですが、「ワイヤレス接続」などのようにも用いられています。
ワイヤレスの対義語・反対語としては、配線された状態や結びついた様子を意味する「ワイヤード」があります。
ワイヤレスの類語・類義語としては、電線を媒介としない通信を意味する「無線」、電波を利用して電話をする方式を意味する「無電」などがあります。
コードレスの意味
コードレスとは、電源コードがない状態やその機器類を意味しています。
コードレスを使った分かりやすい例としては、「スティックタイプのコードレス掃除機を購入して一階と二階どちらにも置いてある」「コードレスタイプのアイロンは事前に充電しておかなければ使えない」などがあります。
その他にも、「コードレスジグソーを購入したためいらなくなった棚を解体したい」「友人に出産祝いとしてコードレスのハンドブレンダーを貰った」「全てのものをコードレスにすれば良いというものでもない」などがあります。
コードレスは英語で「cordless」と表記され、「コードのない」「コードレスの」「バッテリ式の」といった意味を持つ言葉です。電気や電話のコードを意味する「cord」と、存在しないことを意味する「less」を組み合わせた言葉です。
上記例文の「コードレス掃除機」「コードレスタイプ」「コードレスジグソー」「コードレスのハンドブレンダー」などのように使われており、コードレスであるものは別途電源や電池を確保する手段や段階が必要であることがほとんどです。
コードレスの対義語・反対語としては、物理的なケーブルをつないで電源や電波の通信を行う状態や方式を意味する「有線」があります。
コードレスの類語・類義語としては、持ち運びが可能もしくは簡単となっている機器類を意味する「モバイル」などがあります。
ワイヤレスの例文
この言葉がよく使われる場面としては、情報を伝えるためにコードがない状態やその機器類を意味する時などが挙げられます。
どの例文のワイヤレスも、電源コードではなく、情報伝達を行い合う機器間での接続に用いられています。
コードレスの例文
この言葉がよく使われる場面としては、電源コードがない状態やその機器類を意味する時などが挙げられます。
どの例文のコードレスも、通信し合うためのコードではなく電源コードがないため、充電することで使用することができたり、電池で動作するといった特徴があります。
ワイヤレスとコードレスは、どちらも「電線がないこと」を表します。どちらを使うか迷った場合は、情報伝達用のコードがない場合は「ワイヤレス」を、電源コードがない場合は「コードレス」を使うと覚えておけば間違いありません。