【勝ち気】と【負けん気】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「勝ち気」(読み方:かちき)と「負けん気」(読み方:まけんき)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「勝ち気」と「負けん気」という言葉は、どちらも強い気性を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「勝ち気」と「負けん気」の違い

「勝ち気」と「負けん気」の意味の違い

「勝ち気」と「負けん気」の違いを分かりやすく言うと、「勝ち気」は自分の意志を押し出す積極性を表すこと、「負けん気」は負けを嫌って踏ん張る根性を表すことという違いです。

「勝ち気」と「負けん気」の使い方の違い

一つ目の「勝ち気」を使った分かりやすい例としては、「彼女は昔から勝ち気で、自分の意見をはっきり伝えるタイプだった」「勝ち気な性格が功を奏して難しい交渉でも臆せず挑めた」「兄は勝ち気だからこそ、負けそうな場面でも強気に押し返す」などがあります。

二つ目の「負けん気」を使った分かりやすい例としては、「彼は負けん気が強く、どんな困難もあきらめずに向き合う」「負けん気の強さが彼女の成長の原動力になっている」「小柄だが負けん気の塊のようで、最後まで粘り続けた」などがあります。

「勝ち気」と「負けん気」の使い分け方

「勝ち気」と「負けん気」はどちらも強い気性を意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

勝ち気は、自分の意見をしっかり持ち、物事に積極的で強気に挑む性格を意味する言葉です。そのため、自信の強さや前向きな姿勢が前面に出る点が強調されています。

一方、負けん気は、負けを嫌い、困難に対して粘り強く立ち向かう姿勢を表す言葉です。そのため、悔しさを原動力に努力したり、最後まで食らいつく強さが含まれています。

つまり、自分の意志を押し出す積極性を表すのが「勝ち気」、負けを嫌って踏ん張る根性を表すのが「負けん気」と覚えておきましょう。

「勝ち気」と「負けん気」の英語表記の違い

勝ち気を英語にすると「strong-willed」「assertive」などとなり、例えば上記の「彼女は昔から勝ち気だ」を英語にすると「She has always been strong-willed」となります。

一方、負けん気を英語にすると「competitive」「never-give-up spirit」「fighting spirit」などとなり、例えば上記の「彼は負けん気が強い」を英語にすると「He has a strong competitive spirit」となります。

「勝ち気」の意味

「勝ち気」とは

「勝ち気」とは、人に勝とうとする気性のことを意味しています。

表現方法は「勝ち気な性格」「勝ち気な人」「勝ち気に言い返す」

「勝ち気な性格」「勝ち気な人」「勝ち気に言い返す」などが、「勝ち気」を使った一般的な言い回しになります。

「勝ち気」の使い方

「勝ち気」を使った分かりやすい例としては、「彼女は小柄だがとても勝ち気な人です」「勝ち気な性格のおかげで壁を乗り越える力がついた」「勝ち気な一面が時には周囲を驚かせることもある」「勝ち気な態度が彼の向上心を支えている」などがあります。

「勝ち気」は、負けることを嫌い、強気で前向きに立ち向かおうとする気質を意味する形容動詞です。形容動詞とは活用のある自立語で、文中において単独で述語になることができ、言い切りの形が、口語では「だ」、文語では「なり」「たり」で終わるものを指します。

「勝ち気」は強い意志や競争心を持ち、困難を前にしても怯まない人に対して使うため、プラスのイメージでもマイナスのイメージでも使われる言葉です。状況に合わせて褒め言葉にも注意喚起にもなると覚えておきましょう。

「勝ち気」の特徴

「勝ち気」の特徴を挙げると、負けず嫌いで目標に向かう強さがある人、他者の意見に流されず自分の意志を貫ける人、挑戦的で積極的な姿勢を持つ人、困難を前にしても粘り強く取り組む人、周囲を引っ張っていくエネルギーのある人などがあります。

「勝ち気」の類語

「勝ち気」の類語・類義語としては、気持ちが強くて決して引かないことを意味する「強気」、挑戦したり立ち向かったりする意志が強い「闘志が旺盛」などがあります。

「負けん気」の意味

「負けん気」とは

「負けん気」とは、負けたくないと思う気持ちのことを意味しています。

表現方法は「負けん気の強い性格」「負けん気のある人」

「負けん気の強い性格」「負けん気のある人」「負けん気で挑む」などが、「負けん気」を使った一般的な言い回しになります。

「負けん気」の使い方

「負けん気」を使った分かりやすい例としては、「彼は幼いころから負けん気の強い子でした」「負けん気のおかげで最後まであきらめずに頑張れた」「負けん気が目標達成への原動力になっている」「負けん気のある彼女はいつも自分を高めようとしている」などがあります。

「負けん気」は、他人に負けまいとする強い気持ちや意志を意味する名詞です。勝負ごとだけでなく、学習・仕事・生活のさまざまな場面で、自分を鼓舞しながら努力する姿勢を表すときに使われます。

「負けん気」は前向きな努力を支えるエネルギーとして受け取られることが多く、強さや粘り強さを褒める場面で使われるのが一般的です。一方で、頑固さや引き際を誤る可能性を指して注意する場合にも使われる言葉です。

「負けん気」の特徴

「負けん気」の特徴を挙げると、競争心が強く常に上を目指そうとする人、挫折しても立ち上がる粘り強さを持つ人、挑戦を恐れず困難に向かっていく人、自分の成長に対して貪欲な人、努力を積み重ねることに喜びを感じる人などがあります。

「負けん気」の類語

「負けん気」の類語・類義語としては、弱さを見せず堂々としている様子を表す「気丈」、困難に向かって闘おうとする意志を示す「闘志がある」などがあります。

「勝ち気」の例文

1.彼女はとても勝ち気な性格で、どんな困難な状況でも決して弱音を吐かず、常に前に進もうと努力します。
2.勝ち気な彼は周囲の意見に流されることなく、自分の考えをしっかりと貫こうとする姿勢がとても印象的です。
3.新しい環境でも勝ち気な性格がよく表れ、積極的に意見を述べて場を活気づけてくれます。
4.勝ち気なところが彼女の魅力でもあり、諦めずに挑戦し続ける姿勢を見ているとこちらも元気づけられます。
5.勝ち気な一面が時には強すぎることもありますが、その芯の強さが彼の信頼につながっているのだと思います。

この言葉がよく使われる場面としては、人に勝とうとする気性のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「勝ち気」は自分の意志を押し出す積極性を表す時に使う言葉です。

「負けん気」の例文

1.彼はとても負けん気が強く、たとえ失敗しても必ずやり直そうとする前向きな姿勢が周囲の励みになります。
2.負けん気の強さから何度でも挑戦し続ける姿を見て、努力の大切さを改めて感じさせられました。
3.負けん気のある彼女は、自分より優れた相手を見るとむしろ燃えて努力を積み重ねていきます。
4.子どもの頃から負けん気が強く、どんな勝負事でも最後まで諦めず全力で取り組んできました。
5.彼の負けん気のおかげでチーム全体が刺激され、皆が向上心を持って行動するようになりました。

この言葉がよく使われる場面としては、負けたくないと思う気持ちのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「負けん気」は負けを嫌って踏ん張る根性を表す時に使う言葉です。

「勝ち気」と「負けん気」はどちらも強い気性を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、自分の意志を押し出す積極性を表すのが「勝ち気」、負けを嫌って踏ん張る根性を表すのが「負けん気」と覚えておきましょう。

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