【ざわめき】と【どよめき】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ざわめき」と「どよめき」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ざわめき」と「どよめき」という言葉は、どちらも人々の発する集団的な音のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ざわめき」と「どよめき」の違い

「ざわめき」と「どよめき」の意味の違い

「ざわめき」と「どよめき」の違いを分かりやすく言うと、「ざわめき」は低く小さく続く騒がしさを示すこと、「どよめき」は突発的で力強い反応を示すことという違いです。

「ざわめき」と「どよめき」の使い方の違い

一つ目の「ざわめき」を使った分かりやすい例としては、「会場の後方で小さなざわめきが広がり始めた」「彼の登場を前に人々の間に期待を含んだざわめきが生まれた」「静寂の中でわずかなざわめきが空気を揺らしていた」などがあります。

二つ目の「どよめき」を使った分かりやすい例としては、「有名選手の名前が呼ばれた瞬間に大きなどよめきが起こった」「思わぬ発表に会議室全体がどよめきに包まれた」「衝撃的なニュースが伝わると観客席からどよめきが上がった」などがあります。

「ざわめき」と「どよめき」の使い分け方

「ざわめき」と「どよめき」はどちらも人々の発する集団的な音のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「ざわめき」は「会場に入るとすでに小さなざわめきが広がっていた」のように、比較的静かで継続的な騒がしさ、あるいは気配のような弱い動きを表す言葉になります。

一方、「どよめき」は「予想外の結果が発表されると場内に大きなどよめきが起こった」のように、突然湧き起こる強い反応や驚きが混じった大きな音の広がりを表す言葉です。

つまり、低く小さく続く騒がしさを示すのが「ざわめき」、突発的で力強い反応を示すのが「どよめき」と覚えておきましょう。

「ざわめき」と「どよめき」の英語表記の違い

「ざわめき」を英語にすると「murmur」 「rustle」 「buzz」などとなり、例えば「会場の後方で小さなざわめきが広がり始めた」を英語にすると「A small murmur began to spread in the back of the hall」となります。

一方、「どよめき」を英語にすると「roar of surprise」 「commotion」 「an audible stir」などとなり、例えば「有名選手の名前が呼ばれた瞬間に大きなどよめきが起こった」を英語にすると「A loud commotion erupted the moment the star player’s name was announced」となります。

「ざわめき」の意味

「ざわめき」とは

「ざわめき」とは、声や音がさわがしく聞えることを意味しています。

「ざわめき」の使い方

「ざわめき」を使った分かりやすい例としては、「会場に人が集まり始めると小さなざわめきが広がった」「突然の発表に客席からざわめきが起こった」「窓の外のざわめきが気になって作業に集中できなかった」「森の中では風に揺れる木々のざわめきが静かに響いていた」などがあります。

「ざわめき」とは、多くの人や物が同時に音を発したときに生じる、連続的でまとまりのない小さな騒ぎや動きを表す言葉です。はっきりした大きな音ではなく、複数の音が混ざり合って広がる状態を指す点が特徴です。

「ざわめき」の特徴

「ざわめき」は、日常会話でも文学表現でも広く用いられる語であり、状況の緊張感や期待感、あるいは騒がしさを繊細に描写する際に重宝されます。

特に人が多く集まる場所や自然の中で聞こえる連続的な音を表すときに使われ、情景描写を豊かにしやすい表現となっています。また、実際の音だけでなく、心の中の揺れ動く感情を比喩的に表すこともあります。

「ざわめき」の語源

「ざわめき」の語源については、古くから音や動きを表す擬態語「ざわざわ」に由来するものとされています。「ざわざわ」が連続的に響く騒がしさを表していたことから、それが名詞化され「ざわめき」として定着したと言われています。

「ざわめき」の類語

「ざわめき」の類語・類義語としては、驚きや感嘆が大きく広がる場面で使われる「どよめき」、静かで控えめな騒がしさを示す「ざわつき」などがあります。

「どよめき」の意味

「どよめき」とは

「どよめき」とは、声や音が鳴り響くことを意味しています。

「どよめき」の使い方

「どよめき」を使った分かりやすい例としては、「選手の名前がアナウンスされると会場に大きなどよめきが起こった」「予想外の結果に観客がどよめきを上げた」「静まり返った会議室に思わぬ発言があり、軽いどよめきが走った」などがあります。

「どよめき」とは、多くの人々が驚きや興奮、恐れなどの強い感情を同時に発したときに生じる、大きな音や動揺の広がりを表す言葉です。通常の騒がしさとは異なり、特定の出来事をきっかけとして一斉に湧き上がる反応を示す点が特徴です。

「どよめき」の特徴

「どよめき」は、ニュース報道やスポーツ実況、イベントの描写などでも頻繁に使用され、場の空気が劇的に変化する瞬間を効果的に表現する語として重宝されています。

人々の強烈なリアクションを一言で表せるため、緊張、高揚、衝撃といった空気感を的確に伝えることができます。また、心理的な動揺や感情のうねりを比喩的に描写する際にも使われることがあります。

「どよめき」の語源

「どよめき」の語源は、音や振動を表す「どよどよ」という擬態語・擬音語に由来するとされており、大きな揺れが波のように広がるイメージから名詞化された言葉と考えられています。

「どよめき」の類語

「どよめき」の類語・類義語としては、静かな連続音を示す「ざわめき」、軽い驚きや気配の変化を表す「ざわつき」などがあります。

「ざわめき」の例文

1.会場に入った瞬間、期待に満ちたざわめきが広がり、その空気に思わず胸が高鳴ってしまいます。
2.駅前では人々のざわめきが途切れることなく続き、落ち着かない雰囲気が全体を包んでおります。
3.発表前の教室には緊張を含んだざわめきが漂い、私もつられて心が落ち着かなくなってしまいます。
4.公園では子どもたちのざわめきが心地よく響き、散歩をするだけで気分が和らいでいきます。
5.受付前には長い列ができ、参加者たちのざわめきが徐々に高まり始めているのを感じます。

この言葉がよく使われる場面としては、声や音がさわがしく聞えることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ざわめき」は低く小さく続く騒がしさを示す時に使う言葉です。

「どよめき」の例文

1.新しい出演者の名前が告げられた瞬間、会場全体に驚きのどよめきが一気に広がってまいります。
2.スポーツの試合で大逆転が起きた際、観客席には興奮を帯びたどよめきが長く響いております。
3.展示会で予想外の作品が公開され、来場者たちの間に感嘆のどよめきが次々と起こっております。
4.社内発表で大規模プロジェクトが発表され、思わぬ内容に社員から小さなどよめきが漏れます。
5.ステージの照明が突然切り替わった瞬間、演出の迫力に圧倒されるようなどよめきが客席を包みます。

この言葉がよく使われる場面としては、声や音が鳴り響くことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「どよめき」は突発的で力強い反応を示す時に使う言葉です。

「ざわめき」と「どよめき」はどちらも人々の発する集団的な音のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、低く小さく続く騒がしさを示すのが「ざわめき」、突発的で力強い反応を示すのが「どよめき」と覚えておきましょう。

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