【目まぐるしい】と【目覚ましい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「目まぐるしい」(読み方:めまぐるしい)と「目覚ましい」(読み方:めざましい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「目まぐるしい」と「目覚ましい」という言葉は、どちらも変化や動きを表すことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「目まぐるしい」と「目覚ましい」の違い

「目まぐるしい」と「目覚ましい」の意味の違い

「目まぐるしい」と「目覚ましい」の違いを分かりやすく言うと、「目まぐるしい」は変化が激しく慌ただしい様子を表すこと、「目覚ましい」は成果や成長が際立って優れている様子を表すことという違いです。

「目まぐるしい」と「目覚ましい」の使い方の違い

一つ目の「目まぐるしい」を使った分かりやすい例としては、「毎日状況が変わり、目まぐるしい日々を送っている」「市場環境が目まぐるしく変化して対応に追われている」「朝から晩まで予定が詰まり、目まぐるしい一日だった」などがあります。

二つ目の「目覚ましい」を使った分かりやすい例としては、「彼の若さにもかかわらず、研究分野で目覚ましい成果を上げている」「新技術の発展はここ数年で目覚ましいものがあります」「新人選手の成長ぶりは目覚ましいと感じました」などがあります。

「目まぐるしい」と「目覚ましい」の使い分け方

「目まぐるしい」と「目覚ましい」はどちらも変化や動きを表すことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「目まぐるしい」は「仕事の内容が次々と変わり、目まぐるしい状況が続いている」のように、変化の速さや忙しさ、落ち着きのなさを強調したい場合に使う言葉になります。

一方、「目覚ましい」は「彼女の語学力の向上は目覚ましい」のように、変化や成長の度合いが非常に大きく、良い意味で際立っている場合に使う言葉です。

つまり、変化が激しく慌ただしい様子を表すのが「目まぐるしい」、成果や成長が際立って優れている様子を表すのが「目覚ましい」と覚えておきましょう。

「目まぐるしい」と「目覚ましい」の英語表記の違い

「目まぐるしい」を英語にすると「hectic」「rapid-changing」「whirlwind」となり、例えば「目まぐるしい毎日を送っている」を英語にすると「I’m living a very hectic life」となります。

一方、「目覚ましい」を英語にすると「remarkable」「remarkable progress」「outstanding」となり、例えば「彼の成長は目覚ましい」を英語にすると「His progress is remarkable」となります。

「目まぐるしい」の意味

「目まぐるしい」とは

「目まぐるしい」とは、物の動きや変化が一つ一つ追って行くことができないほど早いことを意味しています。

表現方法は「状況が目まぐるしい」「展開が目まぐるしい」

「状況が目まぐるしい」「展開が目まぐるしい」「変化が目まぐるしい」などが、「目まぐるしい」を使った一般的な言い回しになります。

「目まぐるしい」の使い方

「目まぐるしい」を使った分かりやすい例としては、「社会情勢が目まぐるしく変化している」「部署異動が相次ぎ、目まぐるしい日々を送っています」「予定が次々と変わり、目まぐるしい一日でした」「技術の進歩が目まぐるしく、対応に追われています」などがあります。

「目まぐるしい」は、物事が次々と変化し、落ち着く暇がないほど忙しい様子を意味する形容詞です。形容詞とは、物事の状態や性質がどのようであるかを表現する際に使う言葉になります。

「目まぐるしい」の特徴

「目まぐるしい」は、日常生活だけでなく、仕事や社会情勢、環境の変化など、幅広い場面で用いられる言葉です。そのため、変化の激しさや忙しさを端的に表現できる便利な表現として広く使われています。

「目まぐるしい」は、基本的に中立からややネガティブ寄りのニュアンスを持つのが特徴です。また、「目まぐるしい毎日」のように、忙しさや慌ただしさを表す場合が多く、評価よりも状況描写として使われることが一般的です。

「目まぐるしい」の類語

「目まぐるしい」の類語・類義語としては、非常に忙しい様子を表す「慌ただしい」、変化が激しいことを意味する「激しい」、次々と物事が起こる様子を表す「せわしい」などがあります。

「目覚ましい」の意味

「目覚ましい」とは

「目覚ましい」とは、目が覚めるほどすばらしいことを意味しています。

表現方法は「成績が目覚ましい」「活躍が目覚ましい」

「成績が目覚ましい」「活躍が目覚ましい」「進歩が目覚ましい」などが、「目覚ましい」を使った一般的な言い回しになります。

「目覚ましい」の使い方

「目覚ましい」を使った分かりやすい例としては、「若手選手の活躍が目覚ましい」「技術革新の進展が目覚ましい」「研究分野での成果が目覚ましい」「彼の成長は目覚ましいものがあります」などがあります。

「目覚ましい」は、はっきりと分かるほど顕著で、周囲の注目を集めるほど優れている様子を意味する形容詞です。

「目覚ましい」の特徴

「目覚ましい」は、日常会話からビジネスシーン、報道や論文調の文章まで、幅広い場面で使われている言葉です。特に、成果や進歩、成長など、評価を伴う事柄を表現する際によく用いられます。

また、「目覚ましい」は、基本的にプラスのイメージで使われるのが特徴です。「業績が目覚ましい」「復旧の進展が目覚ましい」のように、他と比べて際立った成果や前進を強調する表現として用いられます。

「目覚ましい」の類語

「目覚ましい」の類語・類義語としては、際立って目立つことを意味する「顕著」、非常に印象的であることを示す「際立った」などがあります。

「目まぐるしい」の例文

1.部署再編や方針変更が続き、状況が目まぐるしい毎日で、落ち着く暇がありませんでした。
2.観光地では人の流れが目まぐるしく変わり、対応に追われる一日となりました。
3.新規案件が次々と入り、目まぐるしい業務の中で判断力が試されています。
4.社会情勢が目まぐるしく変化しており、常に最新情報を確認する必要があります。
5.子育てと仕事を両立する生活は、想像以上に目まぐるしいものだと感じています。

この言葉がよく使われる場面としては、物の動きや変化が一つ一つ追って行くことができないほど早いこと表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「目まぐるしい」は変化が激しく慌ただしい様子を表す時に使う言葉です。

「目覚ましい」の例文

1.彼の語学力の向上は目覚ましく、短期間で専門的な議論もできるようになりました。
2.新製品は市場で目覚ましい評価を受け、売上にも大きく貢献しています。
3.若手社員の成長が目覚ましく、今後の活躍に大きな期待が寄せられています。
4.この分野における技術革新は目覚ましく、数年で常識が変わりました。
5.努力を積み重ねた結果、彼女の成果は目覚ましいものとなりました。

この言葉がよく使われる場面としては、目が覚めるほどすばらしいことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「目覚ましい」は成果や成長が際立って優れている様子を表す時に使う言葉です。

「目まぐるしい」と「目覚ましい」はどちらも変化や動きを表すことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、変化が激しく慌ただしい様子を表すのが「目まぐるしい」、成果や成長が際立って優れている様子を表すのが「目覚ましい」と覚えておきましょう。

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