【気安く】と【気軽に】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「気安く」(読み方:きがるに)と「気軽に」(読み方:きやすく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「気安く」と「気軽に」という言葉は、どちらも心理的な負担が少ないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「気安く」と「気軽に」の違い

「気安く」と「気軽に」の違いを分かりやすく言うと、「気安く」は人との距離感や態度の問題を表すこと、「気軽に」は行動のしやすさや負担の少なさを表すことという違いです。

一つ目の「気安く」を使った分かりやすい例としては、「初対面なのに気安く話しかけられて少し戸惑いました」「上司に気安く冗談を言えるほどの関係ではありません」「店員に気安くため口を使われて違和感を覚えました」などがあります。

二つ目の「気軽に」を使った分かりやすい例としては、「分からないことがあれば気軽に聞いてください」「休日は気軽に近所を散歩することにしています」「思い立ったら気軽に連絡しても大丈夫ですよ」などがあります。

「気安く」と「気軽に」はどちらも心理的な負担が少ないことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「気安く」は、「彼女とは気安く話せる」「あまり気安く頼み事をしない方がいい」のように、人と人との距離感や関係性に対して使う言葉になります。相手との親しさを表す場合もありますが、場面によっては「礼儀を欠いている」「なれなれしい」といった否定的なニュアンスを含むことがあるのが特徴です。

一方、「気軽に」は、「気軽に参加する」「気軽に声をかける」のように、行動や判断のしやすさ、精神的なハードルの低さを表す言葉です。相手との上下関係や距離感よりも、「重く考えずにできるかどうか」という点に焦点が当たります。

つまり、人との距離感や態度の問題を表すのが「気安く」、行動のしやすさや負担の少なさを表すのが「気軽に」と覚えておきましょう。

「気安く」を英語にすると「overfamiliar」「too casual」「presumptuous」などとなり、例えば「初対面なのに気安く話しかけられた」を英語にすると「He spoke to me in an overly familiar way even though we had just met」となります。

一方、「気軽に」を英語にすると「freely」「casually」「without hesitation」などとなり、例えば「分からないことがあれば気軽に聞いてください」を英語にすると「Please feel free to ask if you have any questions」となります。

「気安く」の意味

「気安く」とは、遠慮がいらないことを意味しています。

「気安く」を使った分かりやすい例としては、「長年の友人なので、気安く本音を話せます」「家族には気安く頼みごとができます」「後輩とは気安く会話できる関係です」「初対面の相手に気安く話しかける」「目上の人に気安く接する」などがあります。

「気安く」とは、相手との心理的な距離が近く、構えずに接することができる様子を表す言葉です。一見すると親しみやすい印象を与えますが、使われる場面によっては評価が大きく分かれる表現です。

例えば、プラスのイメージでの「気安く」は、信頼関係や親しさが十分に築かれている状態を表します。相手に対して緊張や遠慮がなく、自然体で接することができる様子を示します。

そのため、「気安く話せる」「気安く相談できる」のように使うと、安心感や心の距離の近さを伝える表現になります。家族や親しい友人、長く一緒に働いている同僚など、関係性が前提として成立している場面では、好意的に受け取られることが多い言葉です。

一方で、「気安く」にはなれなれしい、礼儀を欠いているといったマイナスのイメージが含まれる場合があります。

特に、相手との関係性が十分でないにもかかわらず距離を詰めすぎた態度を取った場合、「気安く話しかけるな」「気安く触れるな」のように、不快感や警戒心を表す言葉として使われます。

また、上下関係がはっきりしている場面では、「気安い態度」は失礼に受け取られることが多く、ビジネスや公的な場では注意が必要な表現だといえるでしょう。

「気安く」は、話し手と相手の関係性を前提に意味が決まる言葉です。そのため、使う前に「相手がどう感じるか」を考える必要があります。

つまり、「気安く」は、信頼関係がある場合にはポジティブに働き、関係性が不十分な場合にはネガティブに転じやすい、評価の分かれる言葉だと覚えておきましょう。

「気安く」の類語・類義語としては、相手との距離を詰めすぎて配慮に欠ける様子を意味する「なれなれしく」、立場や状況を考えず厚かましく振る舞うことを意味する「図々しい」などがあります。

「気軽に」の意味

「気軽に」とは、堅苦しくなくて気がおけないことを意味しています。

「気軽に」を使った分かりやすい例としては、「困ったことがあれば気軽に相談してください」「気軽に立ち寄れる雰囲気の店です」「初めての場所でも気軽に参加できました」「予約なしでも気軽に入れます」「服装を気にせず気軽に楽しめます」などがあります。

「気軽に」は心理的・物理的な負担が少なく、深く構えずに行動できる様子を表す言葉です。相手との距離感よりも、自分の心の軽さや行動のしやすさに重点が置かれていると覚えておきましょう。

プラスのイメージでの「気軽に」は、負担や緊張が少なく、行動のハードルが低い状態を表します。相手に配慮を求めるというより、「遠慮しなくてよい」「重く考えなくてよい」という安心感を与える表現です。

そのため、「気軽に声をかけてください」「気軽に質問できます」のように使うと、相手の行動を促し、参加しやすい雰囲気を作る効果があります。ビジネスや公共の場でも使いやすく、丁寧さを保ったまま柔らかさを出せる点が特徴です。

一方で、「気軽に」には、物事を軽く見ている、責任感が薄いと受け取られる可能性もあります。

例えば、「気軽に引き受けた仕事が想像以上に大変だった」「気軽に約束した結果、後で後悔した」のように使うと、慎重さに欠けていた様子を表します。この場合の「気軽に」は、深く考えずに判断したという反省を含む表現になります。

また、深刻な場面で「気軽に考えればいい」と言うと、相手の悩みを軽視しているように聞こえることがあるため、状況に応じた配慮が必要です。

つまり、「気軽に」は、負担の少なさや参加のしやすさを前向きに伝える言葉である一方、使い方によっては軽さが裏目に出ることもある表現だと覚えておきましょう。

「気軽に」の類語・類義語としては、準備や負担が少なく簡単に行えることを意味する「手軽に」、精神的な重荷がなく楽な気持ちでいることを意味する「気楽に」、堅苦しさがなく自然体で振る舞うことを意味する「カジュアルに」などがあります。

「気安く」の例文

1.まだ知り合って間もないのに、気安く個人的な話題に踏み込まれて少し戸惑いました。
2.上司に対してあまりに気安く話しかけてしまい、後から礼儀を欠いたかと反省しました。
3.初対面にもかかわらず気安く肩を叩かれ、距離感の近さに驚いてしまいました。
4.会議で冗談のつもりで気安く発言したら、場の空気が一瞬で凍りついてしまいました。
5.練習試合とはいえ、先輩選手に気安く指示を出してしまい、後で注意を受けました。

この言葉がよく使われる場面としては、遠慮がいらないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「気安く」は人との距離感や態度の問題を表す時に使う言葉です。

「気軽に」の例文

1.ダイエット中ですが、今日は気軽に一口だけと言い聞かせてケーキを食べました。
2.気軽に始めたはずの趣味が、いつの間にか本気の取り組みになっていて驚きました。
3.初心者でも気軽に参加できる大会だったので、緊張せずに試合へ臨めました。
4.分からないことがあれば、気軽に相談してくださいと言われて少し安心しました。
5.休日は特別な予定を立てず、気軽に散歩を楽しむのが最近の習慣になっています。

この言葉がよく使われる場面としては、堅苦しくなくて気がおけないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「気軽に」は行動のしやすさや負担の少なさを表す時に使う言葉です。

「気安く」と「気軽に」はどちらも心理的な負担が少ないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、人との距離感や態度の問題を表すのが「気安く」、行動のしやすさや負担の少なさを表すのが「気軽に」と覚えておきましょう。

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