似た意味を持つ「今度」(読み方:こんど)と「次」(読み方:つぎ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「今度」と「次」という言葉は、どちらも未来のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
今度と次の違い
今度と次の意味の違い
今度と次の違いを分かりやすく言うと、今度と次は使える範囲が異なっているというのが違いです。
今度と次の使い方の違い
一つ目の今度を使った分かりやすい例としては、「今度の月曜日はお休みです」「今度という今度は懲りました」「今度の試験は簡単だった」「今度ばかりはどうしたらいいか分からない」「今度こそ幸せになりたい」などがあります。
二つ目の次を使った分かりやすい例としては、「次の講義は休講になりました」「次の金曜日は忘年会があります」「次の火曜日はバイトが入ってる」「次の交差点を右折すると目的地に着きます」「次の場所にアップロードをお願いします」などがあります。
今度と次の範囲の違い
今度と次の明確な違いは、使える範囲が違うということです。今度は最も近い過去、現在、最も近い未来ととても幅広い範囲で使えるのに対して、次は未来に対してにしか使えない言葉になっています。
また、今度と次どちらの言葉も、日常生活とビジネスシーンの両方で使うことができます。
「今度来る電車」と「次に来る電車」の違い
今度と次は関東の一部の路線の使われており、「今度来る電車は」「次に来る電車は」という表現が紛らわしいことでとても有名です。どちらも未来にくる電車のことを指しているので間違いやすいですが、今度来る電車が1番目で、次に来る電車が2番目となっています。
今度と次の英語表記の違い
今度を英語にすると「now」「this time」「next time」「recently」となり、例えば上記の「今度こそ幸せになりたい」を英語にすると「I want to be happy this time」となります。
一方、次を英語にすると「next」となり、例えば上記の「次の金曜日は忘年会があります」を英語にすると「Next Friday will have a year-end party」となります。
今度の意味
今度とは
今度とは、最も近い過去、現在、最も近い未来を意味しています。
今度の使い方
今度を使った分かりやすい例としては、「今度の土曜日は出勤しなければならない」「今度という今度は許さないぞ」「今度ばかりは成功するか分からない」「今度のお休みはデートの予定です」などがあります。
その他にも、「今度の話はとても乗り気だ」「今度北海道に転勤しました」「今度そちらに伺う予定です」「今度高校生になります」「今度はライブハウスで集団感染が発生しました」「今度こそ出番があるだろう」などがあります。
今度の範囲
今度という言葉は、最も近い過去、現在、最も近い未来と、とても広い範囲で使うことができます。そのため、何度も使ったことがある人がほとんどなはずです。
今度の意味の使い分けとして上記の例を参考に挙げると、「今度はライブハウスで集団感染が発生しました」は最も近い過去、「今度北海道に転勤しました」は現在、「今度のお休みはデートの予定です」は最も近い未来のことを意味しています。
今度の対義語
今度の対義語・反対語としては、先頃を意味する「先度」(読み方:せんど)があります。
今度の類語
今度の類語・類義語としては、何回か行われる事柄の中で行われたばかりであることを意味する「今回」、今回のことを意味する「此の度」、この間のことを意味する「此の程」、此の度のことを意味する「今般」などがあります。
今度の今の字を使った別の言葉としては、今日の晩のことを意味する「今晩」、今年の冬のことを意味する「今冬」、この一週間のことを意味する「今週」、今の季節のことを意味する「今季」、現在を含んでいる年のことを意味する「今年」などがあります。
次の意味
次とは
次とは、すぐ後に続くことを意味しています。
次の使い方
次を使った分かりやすい例としては、「次の水曜日は私の誕生日です」「次の建物を左に曲がってください」「次の総理大臣が誰になるのか気になります」「次のエラーが発生しました」「次のデートの約束をすることに成功した」などがあります。
その他にも、「次に流行る飲み物は何があるだろうか」「次に会う約束ができたら告白しよう」「次に乗る車はフェラーリと決めている」「次のゴールデンウィークは旅行にいけたらいいな」などがあります。
次はすぐ後に続くことを意味しており、未来に対して使う言葉になります。また、日常生活でもビジネスシーンでも頻繁に使う機会があるため、とても馴染みがあるはずです。
表現方法は「次の」「次に」
次は「次の」「次に」などのフレーズが一般的な表現方法になります。
次の対義語
次の対義語・反対語としては、過ぎたことを意味する「前」があります。
次の類語
次の類語・類義語としては、定期的に行われる物事の次の回のことを意味する「次回」、その次のことを意味する「翌」、この次のことを意味する「来」などがあります。
次の字を使った別の言葉としては、次の期間のことを意味する「次期」、次の週のことを意味する「次週」、次の世代のことを意味する「次世代」、物事が行われる際の一定の順序のことを意味する「次第」(読み方:しだい)、次の号のことを意味する「次号」などがあります。
今度の例文
この言葉がよく使われる場面としては、最も近い過去、現在、最も近い未来のを表現したい時などが挙げられます。
例文1は最も近い未来の意味、例文2は最も近い過去の意味、例文3は現在の意味で使っています。今度は使える範囲がとても広い言葉と覚えておいてください。
次の例文
この言葉がよく使われる場面としては、すぐ後に続くことを表現したい時などが挙げられます。
次は上記の例文のように、未来に対して使う言葉になります。
今度と次どちらを使うか迷った場合は、未来に対して使う場合には今度と次どちらでも良く、最も近い過去と現在に対して使う場合には今度を使う、と覚えておけば間違いありません。