【激闘】と【激戦】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「激闘」(読み方:げきとう)と「激戦」(読み方:げきせん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「激闘」と「激戦」という言葉は、どちらも「激しい戦い」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




激闘と激戦の違い

激闘と激戦の違いを分かりやすく言うと、激闘とは戦いの苦しさにフォーカスした言葉、激戦とは戦いの激しい状況にフォーカスした言葉という違いです。

一つ目の激闘を使った分かりやすい例としては、「激闘の末にようやく決着がつきました」「決勝戦は目が離せない激闘となった」「両軍は死傷者を出しながらも激闘を繰り広げた」「領土をめぐる激闘は三日三晩続きました」などがあります。

二つ目の激戦を使った分かりやすい例としては、「激戦地から命からがら逃げてきました」「激戦をくぐり抜けて決勝戦に勝ち進んだ」「あえて激戦エリアで勝負するつもりです」「与野党ともに幹部を激戦区に投入しています」などがあります。

激闘と激戦という言葉は、どちらも実際の戦いやスポーツや選挙などにおける激しい戦いを表しますが、ニュアンスには違いがあります。

激闘とは、「激闘の末に決着がつく」「激闘を繰り広げる」のような使い方で、肉体的または精神的な苦しさを伴うような激しい戦いを意味します。個人やチームの奮闘を表し、戦う者の動作や苦労に焦点を当てた表現です。

激戦とは、「激戦地から逃げてくる」「激戦をくぐり抜ける」のような使い方で、戦場や試合全体の激しさや競争の激しい状況を意味します。勝ち負けが容易につかないような戦いを表し、激しい戦いの状況に焦点を当てた表現です。

つまり、激闘とは激しい戦いの苦しさを表し、激戦とは激しい戦いの状況を表現します。二つの言葉は似ていますが、ニュアンスには違いがあることを覚えておきましょう。

激闘を英語にすると「fierce fight」となり、例えば上記の「激闘の末」を英語にすると「after a fierce fight」となります。

一方、激戦を英語にすると「fierce battle」「severe fight」「close contest」となり、例えば上記の「激戦地」を英語にすると「the scene of a hard‐fought battle」となります。

激闘の意味

激闘とは、激しく戦うこと、また、その戦いを意味しています。

激闘を使った分かりやすい例としては、「関ヶ原の戦いは歴史に残る激闘だったと言われています」「兵士たちは激闘で心身ともに疲弊していました」「この港町は激闘の舞台となった場所です」などがあります。

その他にも、「激闘の日韓戦で日本中が盛り上がりました」「我がチームは激闘を制して二連勝となりました」「全国大会で実力者たちが激闘を繰り広げる」「観客は固唾をのんで激闘を見守っていた」などがあります。

激闘の「激」は訓読みで「はげしい」と読み、勢いが強いことや程度がはなはだしいことを表し、「闘」は訓読みで「たたかう」と読み、殴り合ったり組み合ったりして争うことを表します。激闘とは、激しく戦うことや、そのような激しい戦闘を意味する言葉です。

激闘という言葉は、実際の戦いや戦争についてだけでなく、スポーツなどの激しい勝負にも用いられています。スポーツで使用される場合は、どちらも強くて勝負が簡単に決まらない試合などで使われることが多くあります。

激闘の対義語・反対語としては、武力を用いないが激しく対立する緊張状態を意味する「冷戦」などがあります。

激闘の類語・類義語としては、死にものぐるいで戦うことを意味する「死闘」、入り乱れて暴力をもって争うことを意味する「乱闘」、力をふるって戦うことを意味する「奮闘」、優劣の判定が難しい激しい争いを意味する「デッドヒート」などがあります。

激戦の意味

激戦とは、激しく戦うこと、激しい戦いを意味しています。

激戦を使った分かりやすい例としては、「ガダルカナルは太平洋戦争で激戦地となりました」「大激戦となったペリリュー島を取材する」「同時に三つの地域で激戦が繰り広げられた」「延長の末に大激戦を制す」などがあります。

その他にも、「いよいよ激戦必至の頂上決戦が始まります」「ラーメン激戦区にあえて出店するメリットは何ですか」「保育園の激戦エリアから引っ越そうと思います」「神奈川はチームスポーツの激戦区です」などがあります。

激戦の「戦」は訓読みで「いくさ」「たたかう」と読み、武器をもって敵と争うこと、勝敗を競うことや言論などで争うことを表す漢字です。勢いが強いさまを表す「激」と組み合わさり、激戦とは非常に激しく争うこと、また、そのような激しい戦いを意味します。

激戦を用いた日本語には「激戦区」があります。激戦区とは、選挙において立候補者の多い選挙区を意味します。また、「ラーメン激戦区」のような使い方で、同業店が多く建ち並び、売り上げをはげしく争っている地域を表す言葉です。

激戦の対義語・反対語としては、戦争や紛争がなく世の中がおだやかな状態にあることを意味する「平和」などがあります。

激戦の類語・類義語としては、熱のこもった、激しい試合や勝負を意味する「熱戦」、血みどろになって激しく戦うことを意味する「血戦」、敵味方が互いに入り乱れて戦うことを意味する「混戦」、得点を取ったり取られたりする白熱した試合を意味する「シーソーゲーム」などがあります。

激闘の例文

1.半年にわたる激闘の末、日本軍は壊滅的な敗北を喫し撤退しました。
2.太平洋戦争の激闘を描いたアニメ映画は、老若男女の涙を誘う作品になっています。
3.市長選は、実績ある現職と勢いのある新人の激闘となっています。
4.初めて格闘技大会を生で観て、激闘を繰り広げる選手たちに感動しました。
5.一進一退の攻防が続きましたが、チーム一丸となって激闘を制することができました。

この言葉がよく使われる場面としては、激しく戦うこと、その戦いを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、激闘の慣用的な言い回しには、「激闘の末」「激闘を繰り広げる」「激闘を制する」などがあります。「激闘を繰り広げる」とは、激しい戦いが次々と展開されるさまを表しています。

激戦の例文

1.軍事侵攻開始から3年以上が経過した現在も、依然として激戦が続いています。
2.多くのシネコンや名画座が集中する新宿は、映画館の激戦区です。
3.塾の激戦区とも言える自由が丘に、ハイレベルな英語を指導する学習塾がオープンしました。
4.春高バレーの女子決勝は、フルセットにもつれ込む大激戦となりました。
5.参議院選挙の公示前から、政党間の激戦が繰り広げられています。

この言葉がよく使われる場面としては、全力を尽くす激しい戦い、激しい争いを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、激戦の慣用的な言い回しには「激戦区」「大激戦」「激戦を繰り広げる」などがあります。「大激戦」とは、非常に激しく白熱した争いを意味します。スポーツや選挙だけでなく、ゲームのコンテンツなどでも用いられる表現です。

激闘と激戦という言葉は、どちらも「激しい戦い」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、激しい戦いの苦しさを表現したい時は「激闘」を、激しい戦いの状況を表現したい時は「激戦」を使うようにしましょう。

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